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第51章 始動

 エレナ達は3日かけてポーラトールに到着した。


 馬車を孤児院の馬車置き場に停めると家の中に入って行った。


『ただいま〜‼︎』


 ドアを開けると掃除していたシェリーがエレナ達を見て嬉しそうにやって来る。


「エレナさんおかえりなさい!」


『ただいまシェリーさん』


「皆んな呼んできますね!」


 そう言って小走りに奥へ入って行った。


「へぇ〜凄い家ね」


 サラは大きな広間を見回していた。


『サラさんとマイナの部屋を用意しなきゃね』


「いいの⁉︎ 嬉しいわ!」


「ありがとうエレナ」


 サラとマイナは喜んで周りを見ている。


 そのうち皆んながわいわいとやって来た。


 教室から出てきた所を見ると今は勉強中だったらしい。


「「お姉ちゃん!」」


 エレナはメアやステラら子供達に囲まれた。


『皆んな元気だった?』


「うん!」


「元気!」


 子供達は元気に大きな声で返事をエレナに返す。


 するとステラが気になるのかフェイを見て指を差した。


「エレナお姉ちゃんの肩に乗ってるのは何?」


『ああ、フェイだよみんな宜しくね!』


 エレナは肩に手をやるとフェイは手に乗って下に降りた。


 するとたちまち子供達に囲まれて可愛がられていた。


「エレナさん! おかえりなさい」


 ユーリアが奥から出て来る。


『ユーリアさん教育お疲れ様です』


「こんないい家に住ませてもらってるからね」


『アステシアさんは?』


「ああ、多分広場で寝てるんじゃないかな」


『挨拶は後でいいか、今日はサラさんの復活祝いをしようそれにマイナも皆んなに紹介したいし』


「いいわね! じゃあ買い物に行きましょ!」


「そうね、サラさんの服とか私達の部屋の家具とか買わなきゃね」


「助かるわ」



『ユギルはどうする?』


「俺はここにいる。たるんでる奴がいるみたいだからな」


 ユギルはそう言って外に出て行った。


 エレナは今気持ちよく寝ているであろうアステシアに向かう鬼を見て同情した。


(アステシアさん……ご愁傷様です)


『じゃあ街に行ってきます。フェイは皆んなと遊んでてね!』


 そう言うとフェイはエレナに手を振って答えた。


(お、こっちの言葉が分かるのかな?)


 エレナ達は街に出て行くとやはり視線が凄かった。


「聖女様だ!」


「あれが噂の聖女様かぁ……美しい」


「しかも周りにいる子達も可愛いな」


「聖女様の護衛の方かしら?」


(やっぱりこうなるよな〜セリアにマイナそれにサラさんも皆んな凄く綺麗な顔してるからな)


 周りがザワザワしているがそれを気にしないで買い物に出掛けた。


 最初に家具を見に行きそれぞれ気に入った物を買った後服を買いにいつも行っている店に入って行った。


 セリアとマイナは楽しそうに服を選んでいる。


 エレナとサラは椅子に座って話をしていた。


「私はラーガの村に住んでたから服屋何てなかったのよ」


『じゃあ自分達で作ってたんですね』


「そうね、だからこんなにいっぱいあると迷うわね」


『どれが似合うとか全然分からないです』


「あなたは何でも似合いそうだけど」


 セリアとマイナがエレナ達の所へ服を抱えてやって来た。


「サラさんの服を2人で選んでみました!」


「似合うと思うわ! さあ着てみて!」


 サラはふたりに試着室に連れて行かれてしまった。


 エレナは椅子に座ってぼーとしていると誰かが店に入って来た。


「あ、いた!」


 エレナは見たことのある服で分かった、冒険者ギルドの受付嬢だった。


「聖女様、ギルド長から話があるそうです」


『じゃあ後で伺います』


「ありがとうございます! ではこれで」


 そう言うと受付嬢は忙しそうに店を出て行った。


(何かあったのかな? この前捕まえた兵士から何か聞き出せたのかもしれないな)


 1時間後サラの服をいっぱい買って店を出る。せっかくだからとサラはふたりが選んだ服を着ていた。


「うん! 似合ってますよサラさん」


「ええ、雰囲気が全然違うわ」


「そうかな、エレナどう?」


 サラはエレナの前でクルッと回った。


『似合ってますよ。ユギルも喜ぶんじゃないかな』


「嬉しいわ! ふたりともありがとう」


「いつもマナを教えてくれたり色々助けてもらってるんでそのお返しです!」


「そうね感謝してるわ」


『じゃあ次に行こう』


「え? あと何かあった?」


『ああ、ギルド長に呼ばれたんだ』


 皆んな行くと言うので歩いてギルドに向かった。


「おお! 来たか!!」


 エレナ達はギルド長室に通されるとソファーに座った。


『紹介します。ハーデルト王国のマイナ王女とサラさんです」


 エレナはマイナとサラをゼンに紹介した。


「ハーデルト王国の王女様が何故ここに?……」


 ゼンは王女と聞いて唖然としていた。


「今はエレナと旅をしていますの」


「ちょうどよかったのか? 話とはハーデルト王国の事もある」


『何ですか?』


「ああ、ハーデルト王国がカダル王国の襲撃を受けた後革命が起こされてな王子が国王に即位したらしい」


「やっぱりね、言った通りでしょ?」


 マイナはエレナにウインクした。


「昨日使者が来てな、協力体制を築きたいと言ってきた」


『それはよかったですね』


「ああ、それで何だが3日後にこの街で会議が行われる事になったんだ。ハーデルト王国とリンドラ王国のトップが来る事になっている」


「それで君達にも参加をお願いしたい」


『分かりました』


「そうか! では当日は迎えを寄越すから孤児院で待っていてくれ」


「それと2日後の夜にここで祭りが開かれるんだよ是非参加してくれ」


『祭りですか! いいですね!』



 ギルドを出て家に向かう途中エレナ達は祭りの話で盛り上がっていた。



『祭りかぁ! 楽しみだね!』


「しばらく旅だったから久しぶりにのんびりできそうね」


「私は去年見たけど凄く多くの人で賑わうのよ!」


「ユギルを誘って行ってみようかしら」







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