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第34章 パーティ結成

 朝目覚めると隣でセリアが幸せそうな顔で寝ている。


(好きな女の子と朝を迎えるなんてなんて幸せなんだろう)


 エレナはその幸せを噛み締めながら綺麗な顔を撫でるとセリアが目をゆっくり開けた。


『おはようセリア』


「おはようエレナ」


 エレナはベッドを出て窓を開けると眩しい光が射す。


『いい天気だね、気持ちいい!』


「そうね、これから掃除に行ってくるわ」


『僕も行くよ』


「エレナはメアちゃんとシェリーさんを手伝ってくれる?」


『分かったよ』


 台所に行くとメア達が料理をしていた。


『おはよう、何か手伝う?』


「あ、お姉ちゃんおはよう!」


「おはようございます、じゃあパンをお願いします」


『分かりました』


 エレナはオーブンを指輪から出してパンを焼き始めた。


「ああ、いい匂い。いいなぁ美味しいパンが焼けて」


 メアは羨ましそうにオーブンを見ている。


 朝ご飯を皆んなで食べた後約束通りセリアにマナを教えた。


 流石にマナの量が多いだけあってどんどん吸収していくセリア。


 訓練の後休んでいるとセリアがエレナに話しかけた。


「午後からはユーリアさん達が来るの」


『約束守ってくれてるんだ』


「そうなの、最初は驚いたけど助かってるわ子供に色々教えてくれるから」


 そこからセリアはエレナが驚く話を始めた。


「私ねユーリアさんから弓を教えて貰ってるの」


『え⁉︎ シスターは⁉︎』


「私神父さんに言ったの、エレナについて行きたいから冒険者になるって」


『せっかくシスターの勉強をしてたのに』


「いいの……私はエレナのそばにいたいから」


『嬉しいよ、そこまで想ってくれて』


 エレナは昼を過ぎるとセリアと別れ孤児院に向かうと孤児院の前にはすでにリアス達が待っていた。


「聖女様どうぞお入り下さい」


『案内お願いします』


(打ち合わせの時色々要望を出したけど、どうなってるか楽しみだ)


 エレナはドキドキしながら中に入ると広間になっている内装も外見と同じく豪華で綺麗なものだった。


(何か本当にホテルみたいなだな……)


『綺麗な内装ですね』


「はい! 今貴族で流行りの内装です」


「では浴槽に行きましょう」


 風呂場の前に脱衣所に入るここは着替えを入れる棚と鏡を用意して貰った。


 扉を開けると大きな風呂が出来ていた。


『おお! 凄い!』


「要望通り大きな浴槽を設置しています湯はあのレバーで入れられます」


 次に来たのはキッチンだった、ここもホテルの厨房みたいに広くエレナは目に見えて興奮していた。


(ここはこだわったよ〜)


 大きいオーブンに冷蔵庫、エレナがいつも使っているコンロが要望通りに設置されていた。


『素晴らしいです!』


「ありがとうございます! 料理好きな聖女様の為です」


 後は子供の勉強する教室に子供達の部屋とエレナ、セリア、ステラ達、お客用の部屋を8部屋を見て周ると広間に戻ってくる。


『素晴らしい家です、ありがとうございます』


「私の全てをつぎ込んだ家にできました。3日後に引き渡しをしますのでここに来て下さい」


『分かりました』


 そうして新しい孤児院というより皆んなの家が完成したのだった。




 エレナは街の外でユギルに会っていた。


「そうか、クレイの血を引いた者か」


『一緒に行ってもいいよね?』


「ああ、戦力になるしな」


『夕方に孤児院に来てくれる? 3人で話がしたいんだ』


「分かった」


 夕方になるとセリアは疲れた顔をして帰ってくる。


『お疲れ様、どうだった?』


「ユーリアさんて見かけによらず結構厳しいのよ、もうクタクタだわ」


(へぇあのユーリアさんが……)


『疲れているところ悪いんだけどこれからちょっといいかな?』


「そういえば護衛の人に会うのよね」


『うん、じゃあ孤児院に行こう』


「え?」


『もう出来たんだって!』


「凄い! もう出来たの!?」


『セリアを1番に案内するよ』


「ありがとう嬉しいわ、じゃあ宜しくね」


 エレナ達は孤児院に入るとセリアは驚いた声を出す。


「高級なホテルみたい!」


『うん僕もそう思ったよ』


 エレナがセリアに中を案内しているとドアを開く音がした。


『あ、来たみたいだ』


 広間に行くとユギルが立っていた。


「はじめましてセリアです」


 セリアはユギルに頭を下げて言った。


 ユギルはセリアの顔を見ると少し微笑む。


「なるほどな、たしかにクレイやサラの面影があるな」


「え?……」


 セリアは何を言っているんだろう?といった顔をして首を傾げている。


『じゃああっちで話そうか』


 そんなセリアの背中を押してエレナ達は応接間に移動した。


 エレナとセリアはまだ新品のソファーに座るとユギルも向かいのソファーに腰をかけた。


『セリアに話すよ』


「頼む」


『セリア、僕達は今ラーガ一族の力を復活させる為に旅をしてるんだ』


 国に帰るとエレナに言われていたセリアは両親を助けたりしていた所から少し疑問に思っていたのだがその答えが聞ける気がした。


「じゃあ国に帰るって言うのは……」


『ごめんね、実は今カダル王国が魔物を操ってこの大陸を征服しようと企んでいるんだ』


 セリアは驚く、最近町でもよく魔物の襲撃の話が出回っていた為おかしいと思っていたのだった。


「じゃあこの前の襲撃は……」


『うん、カダル王国の仕業だよ』


「エレナ、お父さんも言っていたけどラーガ一族ってなんなの?」


 エレナはユギルを見た。


『ユギルが話したら?』


 ユギルは前にエレナに話したラーガ一族の最期をセリアに話した。


「酷い……」


『セリアはそのラーガ一族の血を受け継いでいるんだ』


「私の流れている血の為だけじゃない、この大陸の人を助けるエレナの力になるわ」


 セリアはもっと強くなってエレナの力になると決意した。


『ユギル、旅の再開は4日後でいいかな、セリアにマナを教えておきたいし』


 ユギルはセリアの持っている弓を見る。


「ああ、俺も弓を教えてやる」


『ユギルって弓出来るの?』


「昔は色んな武器を使ってたからな」


「ユギルさんお願いします」


 そうして旅を4日後にしてセリアの猛特訓が始まった。





 その頃カダル王国では城の前に多くの兵士が整列していた。


 兵士が隊長へ準備完了の報告をした。


「戦の準備が整いました」


「よし、これよりハーデルト王国を制圧する」


「魔物はどうか?」


「はい、すでに上級10体に中級50体をハーデルト王国に向かわせています。2日後には到着します」


「では進軍するぞ!」


 城から兵士が列を成して出て行く。


 それを城から眺めながら王は笑みが溢れる。


「陛下、進軍を開始します」


「とうとう大陸の覇者になる時が来た!」


「……陛下、例の聖女ですがやはりこちらの敵と見て間違いなさそうです」


「ふん! 女がいる場所に部隊を派遣しろ、魔物も連れて行って構わん」


「は!」


「たかが女1匹わしの邪魔など出来ないがな!」


「はーはっは!!」



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