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第93章 エレナ帰還

 エレナ達を乗せた馬車が城下町に着くと大勢の人が歓声を上げてエレナの無事を喜んでいた。


「聖女様ぁー‼︎」


「おかえりなさい‼︎」


 大勢の人の中を馬車は進んでいく。


 エレナは馬車から大勢の人を見ると以前ここに王女様と来た時より更に多く皆笑顔で自分の名前を叫んでいる。


『嬉しいな笑顔で迎えてくれて』


「それはそうよあなたはこの大陸を救った英雄なんだから」


 マイナの言葉に少し恥ずかしがるエレナだがセリア達がいなかったら成し遂げられなかったとエレナは思う。


『皆んながいたから出来た事だよ』


「でもエレナが私達を救ってくれたからできたのよ、やっぱりあなたは凄いわ」


 サラはエレナにそう言うと皆は確かにとその言葉に頷いていた。



 城の前に馬車が着くと少し遠くから大勢の人達がエレナ達の姿を見ようと集まっている。


 エレナ達が馬車を降りるとざわつきが大きな歓声へと変わった。



 謁見の間にエレナ達がやって来ると王は笑顔で迎えた。


「聖女殿無事で何よりだ! 皆あなたを待っていたぞ! それに探し出してくれた者達もよくやってくれた!」


『ご心配をお掛けしましたが無事に戻ることが出来ました。船など色々と力を貸していただきありがたく思います』


「なに! 当然の事よ、今夜は宴を用意した! 是非参加してくれ」


『ありがとうございます』



 謁見が終わると皆は宴の準備をする為にそれぞれ侍女に連れて行かれていた。


 エレナは前回と違う豪華なドレスを着て化粧をされると皆と合流した。


「あ! 来た!」


「綺麗よエレナ」


『皆んなも凄く綺麗だよ』


 セリア、マイナ、サラ、アリシナもドレスと化粧でいつもより更に綺麗になっている、エレナの言葉に嬉しそうに皆顔を赤くしていた。


 アルトとユギルも正装をして更に男前になっている。


 会場にはすでにエレナ達以外が集まっておりエレナ達が来るのを待っていた。


 大きな扉が開きエレナを先頭に入っていくと会場にいた人達に大きな拍手で迎えられた。


 王の元に行くエレナ達は皆恥ずかしそうに歩いていた。


「さて、今日は聖女殿が無事に帰還した祝いと共にこの大陸を救った英雄達に思う存分感謝を……乾杯‼︎」


「「「乾杯‼︎」」」


 エレナ達は貴族や各界の有名人に感謝をされていたがその内ラバーツがやって来た。


「聖女様、こうしてまた会えるとは夢のようです」


 ラバーツは目に涙を溜めていた。


『ラバーツさん、色々力を貸してくれたみたいで感謝しますこれからも宜しくお願いしますね』


「はい‼︎ 何なりとお申し付け下さい‼︎」



 次に話しかけてきたのは前の宴でも会ったマナ学園の理事長一家だった。


「聖女様ご無事で何よりです。私達一家心より嬉しく思います」


 アスフェルと妻のサリアは頭を下げる。


『ありがとうございます』


「聖女様! この前はありがとうございます! それにおかえりなさい」


 エレナの前に出たのは息子のノイシュだった。


 以前の大人しさは無くなり元気に挨拶をする。


『ありがとうノイシュ君』


 握手をすると嬉しそうにサリアの元に戻って行く。


『サラさん』


「何?」


 エレナはサラを呼んだ。


『このアスフェルさんはリンドラ王国でマナ学園の理事長をしている人なんだ』


 エレナはサラをアスフェルに紹介するとアスフェルは驚いた後目が輝いていた。


 アスフェルはマナ使いとしてラーガ一族の事を雲の上の存在として崇拝しておりサラに会った事で感動のあまり緊張していた。


「あ、あなたが伝説のラーガ一族の方ですか⁉︎」


「そうです」


「一度お会いしたいと思っていました。我が学園でマナの事をご教授願えないでしょうか?」


「時間ができたら伺いますよ」


「本当ですか⁉︎ ありがたいです! ではまた使いの者を送りますので日程などご検討下さい」



 宴が終わりエレナは部屋で寝ようとしていた。


 コンコン


「エレナ……私よ」


 入ってきたのはセリアだった。


『セリア……』


 セリアはエレナの元に歩いて行くとそのまま抱きついた。


「やっとふたりきりになれた……」


『うん……」


 ふたりは見つめ合うとキスをする。


「ん……」


 顔を離すとベッドで添い寝をした、セリアはエレナに密着して満足そうにしていた。


「ねえエレナ」


『ん?』


「これからはゆっくりできそうね」


『うん、皆んなで楽しく暮らそう』


「嬉しい……」




 朝になるとエレナは王達の会議に参加するとラテアナ大陸での事を話していた。


「……なるほどあちらでも魔物が暗躍していたのか」


『それで一つ提案があるのですが』


「ほう何かな?」


『サラさんは船に魔物を寄せ付けない術を持っています。それをこの国のマナ使い達に教えれば他の大陸に行き来できるようになります』


「おお! それはいい事だな! 大陸の交流ができればお互いにプラスになるだろう」


 王は快く思っているようで他の側近も異論はないようだった。


『ではサラさんにマナ学園に行って教師に教えて貰えるようににお願いしておきますね』


「分かった、学園側にうちの城のマナ使いを派遣するとしよう」


「後一度ポーラトールに無事な姿を見せたいので明日行ってきます」


「うむまだ帰って来たばかりだ少し地元でゆっくりしてからまた来てくだされ」


『はい、時間はいっぱいありますからね』




 その夜エレナの部屋にはマイナが来ていた。


「今夜は私と過ごしてもらうわよ……」


 どうやらセリアとエレナと一緒に寝る順番を話していたらしい。


『マイナ……』


 エレナはマイナを抱き寄せるとキスをする。


「嬉しいわ……あなたからキスをしてくれるなんて」


 マイナは余程嬉しかったのか目に涙を浮かべていた。


『最初はふたりを愛する事に戸惑っていたけど今はもうふたりを手放すことはできない、愛してるよマイナ』


「私もよエレナ……」


 もう一度キスをすると添い寝をした。


『マイナはこれから何をしたい?』


「そうね、私服を作るのが好きなのよだからその勉強でもしようかしら」


『そういえばマイナは服のセンスがいいよね』


「ふふ、いつかエレナの服を作ってあげるわ」


『楽しみにしておくよ』





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