第42話 正義は人を殴れる
第二波の魔物が、防衛線へ激突した。
久我タケルの《不退壁》が正面で受け止める。
透明な壁のような光が展開され、大型魔物の突進を止めた。
その横を、御影カナタが抜ける。
久我が止める。
カナタが流す。
二人の前衛は、まるで最初から組んでいたみたいに噛み合っていた。
久我は一歩も退かない。
カナタは一か所に留まらない。
魔物が久我の壁にぶつかって動きを止めた瞬間、カナタが脚を斬る。
カナタが横へ流した魔物を、久我が壁で受ける。
正反対の戦い方なのに、防衛線としては綺麗に繋がっていた。
「右の小型、抜けます!」
伏見ソウタの声が飛ぶ。
「リアさん、そちらへ二体!」
「見えてる!」
リアが救助対象を安全区域へ誘導しながら、横から来た小型魔物を蹴りで牽制する。
倒すのではなく、進路をずらす。
そこへ三条ユイの《光路形成》が伸びた。
淡い光の道が、避難する救助対象たちの足元に敷かれる。
瓦礫の隙間を埋め、段差を消し、暗い場所を照らす。
「こちらです! 慌てず、光の上を進んでください!」
ユイの声は明るく、迷いがなかった。
救助対象のダミーたちは、その声に従って動く。
すごい。
素直にそう思った。
神楽坂門下チームは強い。
戦闘が強いだけではない。
救助が早い。
声が通る。
役割が明確。
それに、何より正しい。
彼らは人を助けるために動いている。
それは嘘じゃない。
俺の鑑定でも、嘘は出ない。
だからこそ、やりづらい。
「黒瀬透真!」
セイラの声で、俺は我に返った。
「左奥の瓦礫、見なさい!」
「はい!」
左奥の倒れた看板と壁材を見る。
対象:左奥瓦礫
状態:不安定
嘘:固定済み
危険:救助対象通過時に崩落
「固定されてません! 救助対象が通ったら崩れます!」
「ユイさん、左奥の光路をずらしてください!」
俺が叫ぶと、三条ユイが一瞬だけこちらを見る。
「了解です!」
彼女はすぐに光路を曲げた。
救助対象の列が、危険な瓦礫を避けて進む。
直後、看板が崩れ落ちた。
間に合った。
ユイがこちらに頭を下げる。
「助かりました!」
「いえ!」
共同防衛は、うまくいっていた。
門下チームは正面から人を救う。
俺たちは危険を見て、穴を塞ぐ。
このままなら、両チームとも高得点で終われるかもしれない。
そう思いかけた時だった。
天宮ハルトが、俺たちの方を見た。
彼は救助対象の最後の一人を安全区域へ送り届けた後、まっすぐこちらへ歩いてきた。
試合中だ。
まだ魔物は残っている。
それでも、その視線には何かを決めた強さがあった。
「九条セーフティリンク臨時隊」
天宮の声が、公式ドローンに拾われる。
「共同防衛、感謝します」
セイラが警戒したように目を細める。
「礼なら後で結構ですわ」
「いえ。今、言う必要があります」
嫌な予感がした。
天宮は俺たちを見た。
その目は、怒っているわけではない。
見下しているわけでもない。
ただ、真剣だった。
「あなたたちは強い。実際、ここまでの判断は見事でした。黒瀬さんの鑑定、九条さんの判断、白峰さんの誘導、御影さんの防衛、鴉羽さんの情報処理。どれも必要でした」
「でしたら、試合を続けるべきですわね」
セイラが言う。
天宮は首を横に振った。
「だからこそ、危険です」
その一言で、空気が変わった。
リアの表情が固まる。
ミナトが小さく笑う。
「来たね」
セイラが低く言う。
「何が言いたいのです」
天宮は一歩も引かなかった。
「あなたたちは、有能です。でも、危うい。強い力と判断力を持っているのに、その使い方が正しい方向へ固定されていない」
公式コメント欄がざわつき始める。
『急にどうした?』
『天宮くん、何言うの』
『でも九条チーム危ういのは分かる』
『リアの過去もあるしな』
『ミナトとか完全に怪しい』
天宮はまず、リアを見た。
「白峰リアさん。あなたは以前、危険を承知で配信を続けました。仲間の裏切りを暴くためとはいえ、視聴者の注目を利用し、黒瀬さんも巻き込んだ」
リアの顔が強張る。
天宮の言葉には嘘がない。
だから痛い。
「今は変わろうとしている。それは分かります。ですが、視聴者の目がある場所で、あなたは本当に二度と判断を誤らないと言えますか」
リアはすぐに答えられなかった。
その沈黙が、配信に乗る。
コメント欄が流れる。
『これは正論』
『リアちゃん好きだけど、そこは不安』
『前科あるからな』
『でも今回ちゃんとやってるじゃん』
天宮は次にセイラを見た。
「九条セイラさん。あなたは裁判で無罪になった。けれど、あなたの高圧的な態度や、権利で他人を動かそうとする姿勢まで消えたわけではありません」
セイラの目が冷える。
「事実ですわね」
「はい。事実です」
天宮はまっすぐ答えた。
「あなたは成長している。南小隊に頭を下げたことも見ました。ですが、あなたの《所有権》は強すぎる。正しいと信じた瞬間、他人の選択まで自分の管理下に置こうとする危険がある」
セイラは何も言わない。
次に、天宮はミナトを見る。
「鴉羽ミナトさん。あなたは情報屋です。敵にも味方にも情報を売る。契約で縛られているとしても、あなたを信じ切ることはできません」
「正しいね」
ミナトは軽く答えた。
だが、いつもの余裕は少し薄かった。
天宮は続ける。
「情報は人を救うこともできます。でも、人を壊すこともできる。あなたはそれを分かっていながら、まだ情報を商品として扱っている」
ミナトの笑みが止まる。
次に、カナタ。
「御影カナタさん。あなたは先ほど、自分を犠牲にする契約を破った。立派なことです。ですが、あなたは過去に契約を読み違え、仲間を失っている」
カナタの目が細くなる。
久我タケルが少し反応した。
彼も前衛として、カナタの過去に何かを感じたのかもしれない。
「あなたは強い。だからこそ、また同じ場面で自分を切る可能性がある。仲間を救うためと言いながら、仲間に傷を残す選択をするかもしれない」
カナタは黙っていた。
最後に、天宮は俺を見た。
「黒瀬透真さん」
喉が乾く。
「あなたは嘘を見抜ける。危険を見抜ける。今回もその力で多くを救った」
天宮の声は穏やかだった。
だが、続く言葉は重かった。
「でも、あなたは妹さんの真実に強く執着している。澪さんの情報が出ると、現場で足を止める危険がある。国家選抜戦という公的な場を、自分の過去を追うために使っている部分もあるのではありませんか」
息が止まった。
嘘ではない。
俺は澪のためにここまで来た。
アルカディアを追うため。
澪の記憶断片を追うため。
神楽坂レイジに話を聞くため。
国家選抜戦に出た理由の中に、個人的な執着がある。
それは否定できない。
天宮は言う。
「あなたたちは、全員が灰色です」
会場が静まり返る。
魔物の咆哮と、防衛線の衝突音だけが響いている。
「救える力がある。けれど、その力を任せていいのか、僕には分からない」
その言葉は、攻撃だった。
でも、悪意ではない。
正義の攻撃。
俺たちの過去を突き、弱さを突き、危うさを突く。
しかも、ほとんどが事実。
反論しにくい。
天宮は剣を構えた。
「だから、僕たちはあなたたちを止めます」
久我が防壁をこちらへ向ける。
三条ユイが光路を引き直す。
伏見ソウタが戦域解析を再構築する。
共同防衛の形が、対戦の形へ変わっていく。
リアが小さく言った。
「正しい人に殴られるの、きついね」
「ええ」
セイラが答える。
「ですが、黙って殴られて差し上げる理由もありませんわ」
ミナトが薄く笑う。
「全部事実なのが面倒だね」
カナタが剣を構える。
「事実でも、負ける理由にはならない」
俺は天宮を見る。
彼は本気だ。
俺たちを悪と決めつけているわけではない。
ただ、危険だと判断した。
神楽坂門下チームとして、正しい探索者として、俺たちを止めるべきだと思っている。
嘘はない。
だからこそ、正面から来る。
北側の魔物はまだ残っている。
だが、救助対象は全員安全区域へ到達した。
ここからは、防衛貢献点とチーム間戦闘点の勝負になる。
天宮が動いた。
速い。
《守護誓約》の光が、彼の身体を包む。
おそらく、誰かを守ると誓うことで能力が上がるスキル。
対象:天宮ハルト
状態:守護誓約発動中
嘘:なし
危険:正義の圧力
危険表示が妙だった。
正義の圧力。
天宮の剣は、まっすぐカナタへ向かう。
カナタが受ける。
金属音。
カナタの剣は流そうとするが、天宮の一撃は真っ直ぐで重い。
迷いがない。
久我の防壁がセイラの瓦礫操作を止める。
三条ユイの光路がリアの足元を誘導するように伸び、逃げ道を狭める。
伏見ソウタは後方から全体を見ている。
「九条さんの右手操作、三秒後に瓦礫移動。久我、右壁補強。ユイ、白峰さんを南側へ流して」
的確だった。
戦域解析。
俺たちの動きが読まれている。
ミナトが端末を見ながら言う。
「伏見くん、かなり厄介。こっちの癖を読んでる」
「なら、その解析を崩しなさい」
セイラが言う。
「やってるよ」
ミナトは情報ノイズを流そうとする。
だが、伏見がすぐに反応した。
「鴉羽さんの偽情報に注意。一次情報以外は採用しない」
ミナトが舌打ちする。
「真面目だねえ」
「真面目な相手は嫌いですの?」
「嘘つきより嫌いかも」
リアはユイの光路に動きを制限されていた。
光路は救助には便利だが、戦闘では進路を誘導する檻にもなる。
「こっち来て、リアさん!」
ユイの声は明るい。
でも、光路はリアを有利な場所へ導いているようで、実際には天宮たちが囲みやすい位置へ流している。
俺は鑑定する。
対象:三条ユイの光路
嘘:安全な誘導路
危険:白峰リアの孤立
「リアさん、その光路、安全じゃない! 孤立します!」
「了解!」
リアは光路から外れる。
だが、外れた瞬間、足元の瓦礫に引っかかりかける。
ユイが叫ぶ。
「危ない!」
彼女は反射的に光路を伸ばし、リアの足元を支えた。
リアは転ばずに済んだ。
その瞬間、リアとユイが目を合わせる。
ユイは本気で助けた。
敵なのに。
リアが小さく言う。
「ありがとう」
「試合中でも、怪我は別です」
ユイは真顔で答える。
本当に、正しい。
やりづらい。
セイラは久我の防壁とぶつかっていた。
瓦礫、標識、壊れた柵。
セイラが使えるものを動かすたび、久我が壁で受け止める。
「九条さん!」
久我が叫ぶ。
「あなたの能力は、味方なら頼もしいです。でも、あなたは所有できるものを増やすほど、周囲を支配できてしまう!」
「それが何ですの」
「人を守る力は、支配する力と紙一重です!」
セイラの表情が変わる。
久我の言葉にも嘘はない。
セイラは叫び返した。
「そんなこと、言われなくても分かっていますわ!」
「なら、なぜそんな力を使い続ける!」
「使わなければ守れないものがあるからです!」
セイラの瓦礫が、久我の防壁を横から叩く。
久我は押し返す。
力と力ではなく、理念と理念がぶつかっているようだった。
カナタと天宮の戦いも激しくなる。
天宮の剣はまっすぐ。
カナタの剣は流れる。
だが、天宮は一歩も引かない。
「御影さん!」
天宮が叫ぶ。
「あなたは強い。だからこそ、自分を犠牲にする戦い方を見せるべきではない!」
「さっきやめた」
「本当にですか!」
天宮の一撃が重くなる。
「本当に次の危機で、あなたは自分を切らないと言えますか!」
カナタは答えない。
剣で受ける。
天宮の言葉は正しい。
カナタ自身も完全には言い切れないのだろう。
死ぬための契約を破った。
でも、それで全てが変わったわけではない。
過去の傷は残っている。
その沈黙を、天宮は見逃さない。
「あなたを信じるには、まだ危うい!」
カナタが低く言う。
「そうだな」
天宮の目が揺れる。
「認めるんですか」
「危ういのは事実だ」
カナタは天宮の剣を受け流し、一歩踏み込む。
「だが、お前に止められる理由にはならない」
剣の柄が天宮の肩を打つ。
天宮が後退する。
カナタは追わない。
自分を犠牲にして押し切るのではなく、間合いを保つ。
それを見て、天宮の表情が少し変わった。
一方、俺は伏見ソウタに狙われていた。
直接攻撃ではない。
情報で。
伏見は俺の動きを解析し、俺が鑑定しそうな対象を先に潰してくる。
「黒瀬さんは、危険表示を優先する。なら、危険対象を複数作れば判断が遅れる」
伏見がそう言った瞬間、フィールド内の破損設備が一斉に動いた。
いや、動かされたのではない。
魔物の突進で、複数の危険箇所が同時に発生したのだ。
左の瓦礫。
右の崩れた足場。
前方の魔物。
後方の避難路。
危険表示が一気に浮かぶ。
多すぎる。
全部見ようとすると遅れる。
予選の嘘つき迷路で学んだはずなのに、俺は一瞬固まった。
伏見が言う。
「あなたの鑑定は強い。でも、あなた自身の判断速度には限界がある」
正しい。
痛い。
ミナトが叫ぶ。
「黒瀬くん、全部見るな!」
セイラも言う。
「優先順位!」
リアの声が飛ぶ。
「救助対象はもういない! 防衛線に関わる危険だけ!」
カナタが短く言う。
「北だ」
北。
防衛線。
俺は情報を絞る。
対象:北側防衛線
危険:右支柱崩落による魔物侵入
「右支柱! そこが崩れたら魔物が抜けます!」
セイラが即座に動かす。
久我の防壁も同時に補強へ入る。
敵同士なのに、防衛線を守るために同じ場所を支えた。
支柱が崩れかけ、ぎりぎりで止まる。
魔物の侵入を防いだ。
伏見が眼鏡の奥で目を細める。
「……判断を絞った」
俺は息を吐く。
「一人じゃないので」
その言葉は、自然に出た。
俺だけでは無理だった。
ミナトが絞れと言った。
セイラが優先順位を促した。
リアが救助対象はもういないと教えた。
カナタが北だと決めた。
俺の鑑定は一人で完結しない。
それでいい。
天宮がそのやり取りを見ていた。
彼は息を整えながら言う。
「……あなたたちは、確かに危うい」
「ええ、そうですわ」
セイラが答える。
「リアさんは過去に誤った。九条さんは支配に寄りやすい。鴉羽さんは情報を売る。御影さんは自分を犠牲にしようとする。黒瀬さんは妹さんに引きずられる」
「全部事実ですわね」
セイラは否定しない。
リアも。
カナタも。
ミナトも。
俺も。
否定できない。
でも、セイラは続けた。
「だから何ですの?」
天宮の目が鋭くなる。
「危うい力を、S級ダンジョンに近づけるわけにはいきません」
「綺麗な人間だけを近づけるつもりですの?」
「綺麗である必要はありません。ただ、正しくあろうとするべきです」
「私たちが正しくあろうとしていないと?」
天宮は少し沈黙した。
そして言う。
「あなたたちは、正しさより先に、自分たちの事情を優先しているように見える」
俺の胸に刺さる。
澪。
神楽坂。
俺の事情。
確かにそうだ。
でも、それだけではない。
リアが前に出た。
「私は、正しい配信者じゃない」
彼女は天宮を見る。
「危険配信した。黒瀬さんを利用した。コメント欄に引っ張られた。今でも見られ方は気になる」
天宮は黙って聞いている。
「でも、だからこそ、同じ失敗を見たら止められる。ミヤビさんが視聴者の目に引っ張られた時、私は止められた」
リアの声は震えていない。
「綺麗じゃないから、見える危なさもあると思う」
セイラが続く。
「私は支配的です。高圧的で、人に嫌われる。ですが、所有や契約の危うさを知っているからこそ、他人の権利を奪う手口も見抜けますわ」
ミナトが肩をすくめる。
「俺は情報を売る最低な情報屋だよ。でも、情報がどう人を壊すかも知ってる。だからアルカディアみたいな連中のやり口も分かる」
カナタが言う。
「俺は、自分を犠牲にしようとする癖がある」
短い言葉。
「だが、だからこそ、誰かが同じことをしようとしたら止める」
最後に、俺は天宮を見た。
「俺は、澪のことに引きずられています」
言葉にすると、やっぱり痛い。
「国家選抜戦に出た理由の中に、個人的な事情があります。それは否定できません」
天宮はまっすぐ俺を見ている。
「でも、嘘を見抜く力を、俺個人のためだけには使いたくない。俺が見えるなら、見えた危険は伝えます。さっきの中央地下街みたいに」
俺は拳を握った。
「俺たちは、正しい人間じゃないかもしれません。でも、間違えたことがあるから、見えるものもあります」
会場が静かになった。
天宮は何も言わない。
俺たちの言葉に嘘はなかった。
少なくとも、俺の鑑定には何も出ない。
それでも、天宮は剣を下ろさなかった。
「分かりました」
彼は静かに言った。
「あなたたちが自分の弱さを隠していないことは分かりました」
その目は、まだ強い。
「ですが、それでも僕たちは勝ちます。弱さを知っていることと、正しい判断を最後まで選べることは別です」
「ええ」
セイラが微笑む。
「その通りですわ」
天宮が剣を構える。
「だから、ここからは正面から競います」
防衛線の第三波が迫る。
最後の魔物侵攻。
この防衛とチーム間戦闘の結果で勝敗が決まる。
神楽坂門下チームは、正しいチームだ。
でも、俺たちはもう、正しさに殴られて黙るだけではない。
自分たちの灰色を認めた。
その上で、戦う。
セイラが言った。
「では、参りましょう」
リアが笑う。
「うん」
ミナトが端末を構える。
「正義の相手は疲れるねえ」
カナタが剣を握る。
「疲れても進む」
俺は北側の魔物を見る。
危険表示が浮かぶ。
今度は、迷わず優先順位を決める。
「中央大型、突進前に止めないと防衛線が割れます!」
天宮が反応する。
「久我、正面! 御影さん、左をお願いします!」
カナタが頷く。
「ああ」
敵同士でありながら、同じ防衛線を支える。
そしてその後で、勝敗を競う。
それが、この試合の形だった。
正義は人を殴れる。
でも、殴られた側も立ち上がれる。
俺たちは灰色のまま、最後の防衛線へ踏み出した。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
今回は、神楽坂門下チームが透真たちの過去や弱さを正面から突いてくる回でした。
天宮たちは悪意で責めているわけではありません。
リアの危険配信、セイラの支配性、ミナトの情報売買、カナタの自己犠牲、透真の妹への執着。
それらはすべて事実です。
だからこそ、反論しにくい。
嘘や悪意ではなく、正しい側からの指摘だからです。
ただ、透真たちもそれを否定しませんでした。
自分たちは綺麗な人間ではない。
でも、間違えた経験があるから見える危うさもある。
今回はそこを言葉にする回でした。
次回は、正しいチームに対して、灰色のチームがどう勝つのかを書いていきます。
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