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第10話 悪役令嬢は嫌われている

 九条セイラ。


 その名前を検索すると、出てくる言葉はだいたい悪口だった。


【探索者界の悪役令嬢】

【九条財閥のわがまま姫】

【金でパーティーを支配する女】

【高飛車すぎるBランク探索者】

【仲間を所有物扱い? 九条セイラ炎上まとめ】


「……ひどいな」


 俺は端末の画面を眺めながら呟いた。


 もちろん、ネットの評判を鵜呑みにする気はない。


 昨日から嫌というほど分かっている。

 切り抜きとコメント欄は、人間を簡単に別人にする。


 それでも、九条セイラに関する評判は、なかなか強烈だった。


 有名企業グループ、九条財閥の一人娘。

 探索者ランクはB。

 スキルは《所有権》。

 若くして企業ギルドの運営にも関わり、探索者向け装備メーカーの株式もいくつか保有している。


 要するに、金持ちで、強くて、偉そう。


 そして世間は、そういう人間を嫌う準備ができている。


 俺は検索結果の動画をいくつか開いた。


 画面の中で、九条セイラは記者に囲まれていた。


 年齢は十九歳。

 長い黒髪に、整いすぎた顔。

 探索者用の白いコートを着ているが、どこか貴族の衣装みたいに見える。


 彼女はマイクを向けられて、冷たく言った。


『実力のない探索者が危険地帯に入れば、危険な目に遭う。当然のことでしょう』


 切り抜き動画のコメント欄は荒れていた。


『言い方きつすぎ』

『仲間死んでるんだよな?』

『マジで悪役令嬢』

『人の心ないんか』

『正論かもしれんけど言い方』

『九条家だからって何様』


 別の動画。


『わたくしの所有物をどう扱うかは、わたくしが決めます』


 コメント欄。


『所有物www』

『人間のことも所有物だと思ってそう』

『これは嫌われる』

『顔は良いのに性格終わってる』


 俺は端末を伏せた。


「会う前から疲れるな……」


 机の上には、昨日届いた依頼状がある。


<<黒瀬透真様


私の探索者裁判に、外部鑑定士として同席しなさい。

報酬は支払います。

ただし、私を信じてはなりません。


九条セイラ>>


 何度読んでも、命令文だった。


 しかも最後の一文。


 私を信じてはなりません。


 そこに鑑定を使うと、表示が出る。


 嘘:私を信じてはなりません


 どういう意味なのかは分からない。


 本当は信じてほしいのか。

 それとも、信じるなという言葉そのものに別の意図があるのか。


 少なくとも、面倒な依頼であることだけは確かだった。


 端末が鳴る。


 佐伯からだった。


<<迎えの車が十分後に着きます。

九条セイラとの面会は管理局内で行います。>>


 俺は返信する。


<<断ったつもりなんですが。>>


 すぐに返ってくる。


<<話だけ聞く、とのことでしたので。>>


<<それを受けるとは言わないです。>>


<<では、話だけ聞いてください。>>


 言葉の逃げ道を潰してくる。


 この人、絶対に仕事ができる。

 関わる側からすると最悪だ。


 俺はため息をついて、松葉杖を手に取った。


 足首の痛みは昨日より少しマシになっている。

 それでも走るのは無理だ。

 いや、走るようなことになってほしくない。


 配信禁止区域の次は探索者裁判。


 少なくとも魔物に追われることはないはずだ。


 そう思った瞬間、自分で嫌な予感がした。


 探索者裁判というくらいだから、現場ダンジョンでの検証もあるのではないか。


 昨日の佐伯のタブレットには、確かそんな文字があった気がする。


「……話を聞くだけ。話を聞くだけ」


 俺は自分に言い聞かせて部屋を出た。


 管理局の車に乗り、新宿支部へ向かう。


 昨日よりも外の人目は減っていた。

 世間の関心はすでに白峰リアの謝罪配信と、その切り抜きに移っている。


 それでも、駅前の大型ビジョンに昨日の事件のニュースが流れているのを見た時は、胃が重くなった。


 車内で佐伯から資料が送られてくる。


 九条セイラ探索者裁判・概要。


 俺はざっと目を通した。


 事件発生は十日前。

 場所は、湾岸第十二ダンジョン地下四層。

 参加者は九条セイラを含む五人パーティー。


 死亡者は、Dランク探索者・古町隼人。

 年齢二十二歳。


 記録映像では、古町が魔物に追い詰められているにもかかわらず、九条セイラは救助に向かわず、後方で立っていたように見える。


 さらに、古町の防具と退避用ワイヤーは九条セイラが所有権を持つ装備だった。


 疑惑は二つ。


 一つ。

 九条セイラが《所有権》で装備を操作し、古町の退避を妨害した可能性。


 二つ。

 九条セイラが救助可能だったにもかかわらず、意図的に見殺しにした可能性。


 どちらも重い。


 俺は資料の最後を見た。


 備考。

 死亡した古町隼人は、生前、王城アリサによる治療を受けている。


 王城アリサ。


 この名前も聞いたことがある。


 聖女系探索者。

 癒しスキル持ち。

 白峰リアとはまた違う種類の人気者。


 ただ、今回の依頼状にはその名前はなかった。

 今はまだ、事件との関係は分からない。


 俺は資料を閉じた。


 昨日の配信事件とは、かなり違う。


 今回はコメント欄ではなく、証拠と記録映像の話だ。

 しかも死者が出ている。


 全員で出る、なんて言葉では済まない。


 管理局に着くと、昨日と同じように三階の調査二課へ案内された。


 ただし、今日は佐伯の部屋ではない。


 面談室。


 白い壁。

 中央にテーブル。

 椅子が四つ。

 隅には記録用の管理局ドローンが一機、静かに待機している。


 俺が入ると、すでに佐伯がいた。


「おはようございます」


「おはようございます。昨日より忙しくないと嬉しいんですが」


「保証はできません」


「そこは嘘でもいいから保証してください」


「君は嘘が嫌いでしょう」


「最近は、便利な嘘もある気がしてきました」


「学びが早いですね」


 佐伯は少しだけ笑った。


 俺は席に座る。


「九条セイラさんは?」


「すぐ来ます」


「どんな人ですか」


「会えば分かります」


「嫌な予感しかしない答えですね」


「事前情報で偏見を持ってほしくないので」


「ネットでだいぶ見ました」


「では、もう手遅れですね」


「言い方」


 扉の外で足音がした。


 かつ、かつ、と硬い音。


 ヒールだ。


 探索者の面談にヒールで来るのか。


 扉が開く。


 入ってきた少女を見て、俺は一瞬だけ言葉を失った。


 九条セイラは、画面で見るよりもさらに圧があった。


 長い黒髪。

 白を基調にした上品なコート。

 細い首元には、青い石のペンダント。

 姿勢はまっすぐで、歩き方に迷いがない。


 顔立ちは綺麗だ。

 整っている、というより、整えられている感じがする。


 人前に立つために、隙を削られてきた人間。


 そんな印象だった。


 彼女は俺を見て、眉をわずかに動かした。


「あなたが黒瀬透真?」


 第一声から偉そうだった。


「はい」


「思ったより普通ですわね」


「よく言われます」


「Fランクと聞いていましたから、もう少し頼りない方を想像していました」


「だいたい合ってます」


 セイラは一瞬だけ黙った。


 多分、嫌味のつもりだったのだろう。

 俺が普通に認めたので、反応に困ったらしい。


 佐伯が静かに口を挟む。


「九条さん。こちらが外部鑑定士の黒瀬透真さんです」


「外部鑑定士として使えるかどうかは、まだ分かりませんわ」


「話を聞くだけの予定です」


「話を聞くだけで帰れるほど、暇な方なの?」


 セイラの視線が俺の松葉杖へ向く。


「足を怪我しているようですけれど」


「軽度捻挫です」


「昨日の配信事件で?」


「はい」


「無茶なことをなさったのね」


「九条さんも、人のこと言えない状況では」


「わたくしは無茶ではなく、必要なことをします」


 会話のすべてに棘がある。


 なるほど。

 これは嫌われる。


 ただ、俺は昨日から、嫌われる人間が必ず悪いわけではないことも学び始めている。


 セイラは席についた。


 座る動作まで綺麗だった。

 育ちの良さなのか、訓練なのか。


 佐伯が資料を並べる。


「本日は、九条セイラさんの依頼内容について確認します。黒瀬さんは正式受諾前の面談という扱いです」


「まだ受けるとは言ってません」


「はい。記録上はそうしておきます」


「記録上は」


 怪しい言い方だ。


 セイラは俺を見た。


「黒瀬透真。あなた、昨日の配信で白峰リアを助けたそうですわね」


「助けたというか、結果的に全員出られただけです」


「謙遜?」


「事実です」


「その口癖、少し苛立ちますわ」


「最近よく言われます」


 セイラは腕を組んだ。


「わたくしは、あなたを信用していません」


「依頼状にも書いてありましたね」


「ええ。私を信じてはなりません、と」


 その瞬間、俺の視界に表示が浮かんだ。


 嘘:私を信じてはなりません


 昨日、依頼状に出たものと同じ。


 やはり、直接本人が言っても出る。


 俺は黙っていた。


 セイラはじっと俺を見る。


「何か見えましたの?」


 鋭い。


「いえ」


「嘘が下手ですわね」


「そうですか」


「ええ。目が少し動きました」


 この人も観察している。


 配信者とは違う。

 管理局員とも違う。


 人の上に立つ側の観察。


 セイラは続けた。


「あなたに依頼した理由は一つです。わたくしの言葉を信じない人間が必要だからです」


「普通は信じてくれる人を探すのでは?」


「信じる人間など、いくらでも買えますわ」


 すごいことを言う。


 佐伯が無表情で資料をめくる。


 セイラは当然のように続けた。


「金で雇った鑑定士は、わたくしに都合のいい結果を出す。九条家の息がかかった者も同じ。逆に、わたくしを嫌っている者は、最初から悪人として見る」


「だから俺?」


「ええ。あなたはわたくしに興味がなさそうですもの」


「今のところ、帰りたい気持ちの方が強いです」


「なお良いですわ」


「良いんですか」


「余計な感情が少ない」


 俺は少し黙った。


 余計な感情が少ない。


 そんなことはない。


 俺は怖い。

 面倒だと思っている。

 妹の事故の手がかりがあるかもしれないから、逃げ切れないでいる。


 ただ、九条セイラ本人に対しては、まだ好きも嫌いもない。


 ネットで見た悪評はある。

 目の前の態度もかなり悪い。


 でも、それだけで犯人だと決めるつもりはなかった。


「確認します」


 俺は言った。


「九条さんは、古町隼人さんを見殺しにしたんですか」


 佐伯が少しだけ目を細めた。


 普通はもっと遠回しに聞くべきだったのかもしれない。


 でも、セイラは表情を変えなかった。


「記録映像では、そう見えるのでしょうね」


「俺が聞いているのは、実際にどうだったかです」


「助けに行きませんでしたわ」


 セイラは即答した。


 胸の奥が少し冷える。


「なぜですか」


「行けば、もう一人死んだから」


 部屋が静かになった。


 佐伯も口を挟まない。


 セイラは淡々と続ける。


「古町隼人はすでに危険地帯の奥へ入りすぎていました。わたくしが救助に向かえば、魔物の群れが反応し、後方の二名も巻き込まれていた。だから行かなかった」


「でも、世間では見殺しと言われている」


「ええ」


「反論は?」


「しましたわ。誰も聞きませんでしたけれど」


 セイラは小さく笑った。


 笑った、というより口元だけを動かした。


「わたくしの言葉は、いつも偉そうに聞こえるそうですから」


 自覚はあるのか。


 俺はセイラを鑑定した。


 対象:九条セイラ

 ランク:B

 スキル:《所有権》

 嘘:私は誰も助ける気がなかった


 呼吸が止まりかけた。


 見えた。


 彼女の嘘。


 私は誰も助ける気がなかった。


 つまり、彼女は本当は誰かを助ける気があった。


 古町なのか。

 後方の二人なのか。

 それとも全員なのか。


 分からない。


 セイラは俺の顔を見て言った。


「何か見えましたわね」


「……少し」


「言いなさい」


「まだ言えません」


「なぜ?」


「見えたものを、そのまま信じていいか分からないからです」


 セイラは少しだけ目を見開いた。


 初めて、彼女の表情に明確な変化が出た。


「へえ」


「何ですか」


「あなた、思ったよりまともですわね」


「褒めてますか」


「少しだけ」


「それはどうも」


 佐伯が資料を一枚、俺の前へ置いた。


 現場映像の静止画。


 古町隼人が魔物に追い詰められている。

 その後方、少し離れた場所に九条セイラが立っている。


 確かに、助けに行っていないように見える。


 だが、画面の端には、別の探索者が二人映っていた。

 片方は倒れかけている。

 もう片方は、何かを抱えているように見える。


 切り抜き動画では、そこは映っていなかった。


「この映像、全部ですか」


「いいえ」


 佐伯が答える。


「公式記録ドローンの一部です。完全なログは裁判で確認します」


「なぜ今、全部見せないんですか」


「証拠管理上、ここで全開示はできません」


「便利な言葉ですね」


「はい」


 認めるな。


 俺は静止画を見つめた。


 セイラが助けに行かなかった。

 それは事実。


 でも、助けに行かなかった理由はまだ分からない。


 そして、古町隼人の行動にも違和感がある。


 資料上では、彼は逃げ遅れたことになっている。


 だが静止画を見る限り、彼はただ逃げ遅れたというより、何かを待っているように見えた。


 指示。

 合図。

 許可。


 そういうものを。


「古町さんは、なぜそこまで奥に?」


 俺は聞いた。


 佐伯が答える前に、セイラが言った。


「彼は、わたくしの指示を無視しましたわ」


「無視?」


「ええ。待機命令を出しました。でも彼は動いた」


「なぜ?」


「知りません」


 セイラはきっぱり言った。


「だから、あなたを呼んだのです」


 俺は彼女を見る。


 セイラの目は冷たい。


 でも、その奥に何か別のものがある気がした。


 怒り。

 苛立ち。

 屈辱。


 そして、ほんのわずかな焦り。


「私は、古町隼人を殺していません」


 セイラは言った。


「ですが、私の判断で彼を救えなかったことも事実です」


 彼女の声は硬い。


「だから、同情も慰めも不要です。必要なのは、事実だけ。あなたが本当に嘘を見られるなら、私に都合のいい嘘も、私に都合の悪い嘘も、両方見抜きなさい」


 俺は黙った。


 嫌な依頼だ。


 助けてくれと言わない。

 信じてくれとも言わない。

 ただ、見抜けと言う。


 でも、その方が俺には分かりやすかった。


 白峰リアの時もそうだった。

 彼女を全面的に信じたわけではない。

 見えたものと、見えなかったものを並べただけだ。


 たぶん、今回も同じだ。


 ただし、今回は死者がいる。


 失敗すれば、誰かの人生だけでなく、死者の意味まで変わる。


 俺は深く息を吐いた。


「話だけ聞くつもりでした」


「ええ」


「でも、たぶんそれだけじゃ終わらないですよね」


「そうでしょうね」


 セイラは当然のように言った。


 佐伯も否定しない。


 俺は二人を見た。


「一つ条件があります」


「言いなさい」


 セイラが言う。


「俺が見たものを、九条さんに都合が悪くても言います」


「当然ですわ」


「それで無罪にならなくても?」


「構いません」


「本当に?」


 俺が聞くと、セイラの横に鑑定表示が浮かんだ。


 嘘:構いません


 やっぱり。


 構わないわけがない。


 セイラは無罪になりたい。

 それは当然だ。


 でも、彼女はそれを言わない。


 俺は少しだけ笑ってしまった。


「何がおかしいの?」


「いや、面倒な人だなと思って」


「失礼ですわね」


「事実なので」


「その口癖、本当に苛立ちますわ」


 佐伯が小さく咳払いをした。


「では、黒瀬さん。九条セイラさんの探索者裁判に、外部鑑定士として同席する。そういう理解でいいですか」


「仮で」


「仮受諾ですね」


「便利な言葉ですね」


「はい」


 佐伯は満足そうに資料へ何かを書き込んだ。


 俺は嫌な予感がした。


「今、何を書いたんですか」


「外部鑑定士、仮受諾」


「もう逃げられないやつじゃないですか」


「仮です」


「仮って便利ですね」


「はい」


 セイラが立ち上がった。


「では、黒瀬透真」


「はい」


「明日の現場検証、遅れないこと。足が痛いなどという言い訳は聞きませんわ」


「怪我人に厳しすぎません?」


「必要なら車椅子を用意します」


「そういう問題では」


「あなたが必要だと判断したから呼んでいるのです。役に立ちなさい」


 本当に偉そうだ。


 でも、不思議と最初ほど腹は立たなかった。


 彼女の言葉はきつい。

 態度も悪い。

 たぶん性格も良くはない。


 それでも、嘘だらけの媚びよりは、まだ分かりやすい。


 セイラは扉へ向かう。


 去り際、こちらを見ずに言った。


「それと」


「はい」


「私は古町隼人を嫌っていました」


 俺は目を細める。


「なぜそれを今?」


「隠しても、どうせあなたには見えるのでしょう」


 セイラは振り返らない。


「嫌っていた相手を助けようとしたのか。嫌っていたから見捨てたのか。好きに疑いなさい」


 それだけ言って、彼女は部屋を出ていった。


 扉が閉まる。


 面談室に静けさが戻る。


 俺は椅子に深く座り直した。


「……疲れる人ですね」


 佐伯が答える。


「ですが、嘘は少ない」


「嘘は少ないけど、言い方が悪すぎます」


「それも彼女の弱点です」


 俺は静止画をもう一度見た。


 古町隼人。

 魔物。

 後方の探索者二人。

 立ち尽くす九条セイラ。


 そして鑑定表示。


 嘘:私は誰も助ける気がなかった。


 九条セイラは嫌われている。


 たぶん、それには理由がある。


 でも、嫌われていることと、犯人であることは同じではない。


 昨日の配信事件で、それはもう分かっている。


 俺は資料を閉じた。


 佐伯が言う。


「明日は現場検証です」


「ダンジョンに入るんですよね」


「はい」


「足、捻挫してるんですけど」


「補助具を出します」


「また便利に使われる」


「外部協力者ですから」


 俺は天井を見上げた。


 配信禁止区域の次は、探索者裁判の現場検証。


 話だけ聞くつもりだった。


 視界の端に、鑑定表示が浮かぶ。


 嘘:話だけ聞くつもりだった


「……ほんと嫌なスキルだな」


 俺の声に、佐伯は何も言わなかった。

ここまで読んでくださりありがとうございます。


今回は、九条セイラとの面談回でした。

かなり高圧的で、言い方もきつく、嫌われる理由が分かる人物として書いています。


ただ、嫌われていることと、事件の犯人であることは同じではありません。

透真はその差を見極めるために、彼女の探索者裁判へ関わることになります。


配信事件では、カメラやコメント欄が真実の見え方を変えていました。

次の事件では、記録映像、証言、スキル、そして本人の印象が真実を歪めていきます。


次回は、九条セイラのスキル《所有権》と、事件の具体的な疑惑に踏み込んでいきます。

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