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【エピソード 008】 音符の玉は「右上がりと右下がりの2種類限定」「白と黒の2種類限定」ではないが。音符の玉の高さは、弾力でプニュで、ジグザグ。

【前書き】

なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?

初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。


▼ 登場人物

ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。

ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。


楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。




オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。


そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。


唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。


「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。




人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。


ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。



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【エピソード 008】 音符の玉は「右上がりと右下がりの2種類限定」「白と黒の2種類限定」ではないが。音符の玉の高さは、弾力でプニュで、ジグザグ。


▼ 場面変更


放課後。ハルの教室。


ハル。音楽の教科書の楽譜を、五線ノートに写譜している。五線ノートは、初心者向けに、幅が広いのが良さそう。しかし、幼児向けという程の広さではない。


ミッツ。廊下を歩きながら、いたずらを考えている。ハルの教室の前を通り掛かり、ハルだけが残っているのが見えたので、教室に入る。


ミッツ。指で、ハルの書いた音符の玉を指す。「これ、真ん丸じゃなくって、ちょっと斜めだよ」


ハル「それは、活字のデザインと同じだから、手書きなら無視してもいいだろう」背景に、明朝体の「口」「大」の例。横棒の右側の三角( )ウロコ)、縦棒が太い、右払いを指して「手書きとは違う」と表示。


ミッツ「デザインじゃなく、違うことを表すの。「千」「干」「于」が違うように」


ハル「じゃあ、玉は右上がりに書けばいいんだな」


ミッツ「右上がりと右下がりの2種類があるよ」


ハル「2種類? 冗談だろ。まさか、実は3種類だったりして」


ミッツ「あはは、大丈夫だって。形は右上がりと右下がりの2種類限定! 色は白と黒の2種類限定!」両手のVサインを、顔( )目、口など)にあてて、かわいらしいポーズ。


この、2つの「2種類限定」に合わせて、背景に全音符と2分音符の2種類と、2分音符と4分音符の2種類を、ピョコと出現させる。


ミッツが、白黒のストップモーションになり、おどろおどろしい文字で、「自信たっぷりの、この仕草が、第9話への伏線だとは、ミッツは気付いていない」が、ショッキングな音と共に表示される。


文字と共に、ナレーションも添える。ナレーションは、可愛らしく、息の抜けた言い方の方が、怖ろしくもコミカル。


これにより、音符の玉の種類を、他にも知っている視聴者が、にやりと笑う。これが無ければ、視聴者から「玉の種類は、他にもある」と苦情が来る懸念がある。


ハル「本当だろうな。それで、その違いは、何なんだ?」


ミッツ。Vサインを横向きにした、手話の方法。人差し指をつまみ「「1.普通はこれ」と……」、中指をつまみ「「2.これだけ特別」の違い」


ミッツ。ハルが書いていた五線ノートの、開いている場所に、例を書く。


ミッツ「特別なのは全音符で、これだけが右下がり」五線にト音記号を書き、第1間のファの位置に全音符。


ミッツ「全音符にだけ棒が無くって、普通は棒が付く」ラ、ドの位置に2分音符。「ファ、ラ、ド」の玉が積み重なる。


ミッツ「棒の無い全音符だけ、右下がり。棒のある音符は全部、右上がり」


ハル「理由がわからん」


ミッツ「もし、全音符も右上がりなら……」新たに音符を書く。全部右上がり。ファ、ラ、ドのうち、上向きの棒がラ、ドにだけ。「……この縦棒が、ファまで届いているのか、いないのか、わかりにくいでしょ」


ミッツ「でも、全音符が右下がりだと……」最初に書いた、全音符が右下がりの音符を指す。「……棒が届いているのは、右上がりの2分音符までで、その下の全音符は棒が付いていないって、わかるでしょ」


棒が届いているかの説明の際、棒が色変わりの点滅。


ミッツの、次の心の声に重ねて、背景に楽譜。3個の黒玉がファ、ラ、ド。ファには下向きの棒で4分音符。ラ、ドは上向きの棒で8分音符。この8分音符は、続けてシの8分音符がある。


ミッツ。心の声。「( )この場合、真ん中の玉は、上向きの棒か、下向きの棒か、わかりにくいんだけどね。ハルは気付いていないから、黙っておこう)」


ミッツ「音符の玉で、重要なのは、縦の大きさ」


ハル「縦?」


ミッツ「こうして、音符の玉が積み重なっているのって、見たこと無い?」五線に、4分音符で「ファ、ラ、ド」を書く。


ハル「うん、あるような気がする」


ミッツ「こうして、ぴったり隙間無く積み上がる大きさ」


ミッツの背景に楽譜を表示。ト音記号の五線の下第1線の「ド」から右上に向かって、上第2線の「ド」まで、全音符が斜めに並んでいる。


ミッツ。第1間の「ファ」を指す。「こんな具合に、玉が、線と線の間に、ぴったりの大きさだよ。線と線の間に玉があるから、これが「間( )かん)」の場所。このファも、下のレも間。ラも間。1個飛ばしだね」


ミッツ。第2線の「ソ」を指す。「間( )かん)が1個飛ばしだから、じゃあ、線と重なっているのは、どうなのかと言えば、玉の大きさは変わらない。玉の中心が、線と重なる高さに書く」


ミッツ「そうすると、これ、順番に並んでいるのは、「線」「間」「線」「間」……と、交互になる」


ミッツ「これは「五線」と呼ぶように、5本の線だけど、足りなかったら、こうして継ぎ足しできる」下端と上端の、それぞれの「ド」を指す。


妖精ちゃんが、ミッツの肩をトントン叩く。耳打ちする。左右の手で何かを挟むような仕草。


ミッツが喜びの驚き。


ミッツ「玉の大きさの説明は、こんな表現もある。斜めに並んだ玉を、両方からギューッと押したら、ジグザグになる」


さっきの、斜め並んだ全音符が、左右の両側から板で押され、現実ではあり得ない、一直線に積まれるが、弾力で「プニュ」と反発し、ジグザグに積み重なる。


ハル「なるほど、そんな大きさなのか」


ミッツ「ここまでは、玉の大きさの話。この、ジグザグで思い出したけど、「ファ」と「ソ」を、一緒に鳴らしたい時は、こんな書き方をする」ハルの五線ノートに、2分音符で、第1間の「ファ」と、第2線の「ソ」を斜めの位置に手書きする。


ハル「こんな書き方はしないのか?」五線ノートに、「ファ」と「ソ」が同じ横位置で重なるように書く。音符が重なっているので、黒い雪だるま、または、黒いピーナッツのように見える。


ミッツ「違う違う。斜めの位置になるけど、こうする。2分音符だから、棒があって、1本の棒に、2つの玉が付く」


ハル「でも、音符のこんな書き方は、誤りだろ?」ミッツが書いた「ファ」と「ソ」を斜めの位置のうち、「ソ」だけ書く。棒の右側に玉がある。


ミッツ「「ソ」だけなら、そんな書き方はしないのっ! 「ファ」と「ソ」だから、仕方なく、2分音符の右側に玉を書いただけ」


ハル「さっきから言ってる2分音符って、「2」なんだろ?」


ミッツ「「2」だけど、「2つ」というより、「2分の1の時間」ってこと。どれだけの時間を示しているかは「音価」っていう。2分音符の音価は、全音符の2分の1なの」


背景に「音価=音を鳴らし続ける時間」を表示し、「音価」にはフリガナを添える。「鳴らし続ける」または「続ける」を強調する。


ハル「2分音符が「2つ」で、4分音符が「1つ」で、8分音符が「半分」ってのは、小学校で習ったけど、わけがわからん」


ミッツ「だから、「2分音符」の「2」は、「1つ」「2つ」の「2つ分」の「2」じゃないの。数えるんじゃなく増えるんじゃなくって、「時間が何分の1か」って分割で時間が短くなるの」


ミッツ「説明するから、こっちに来て」黒板に向かいながら、ハルを手招き。ミッツの手の平は、上向きにしておくと、日本を含め、多くの国で手招きの意味になる。指も開いてひらひらさせると、強引さと可愛さも併せ持つ。


ハル。露骨に面倒がる。「ここでも、いいだろう」


ミッツ「へえー。あんた、自分の立場をわかってないんだ」両手で、何かの形を作るが、ぼかし( )モザイク)で隠される。


次の瞬間、ハルが最前列の座席に座っている。


ミッツ。黒板に横長の長方形を書き、長方形の左側に全音符を添える。その下に、横が半分の長さの長方形に、2分音符を添える。長さの違う2つの長方形は、左端を揃える。以下、長方形は左端を揃える。


次回は …… 【エピソード 009】 音符の名前は、音価が「半分の半分の……」だけ。「4分音符を1つと数える」に「この曲では」を忘れずに。「拍手」「手拍子」「1拍、2拍」が、漢字の「拍」で繋がる。



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