【エピソード 074】 2分音符に符桁がある、音の交替。トリルやターンの開始の2種類。トリルやターンに臨時記号。「ダダダダ……」ではなく「ぐちゃぐちゃ」演奏。
【前書き】
当作品は、楽典をアニメで表現することを目的としています。文字を読んでアニメを想像する手間があります。楽典以外は余談ですので、次々とストーリーが続くジャンルではありません。
なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?
初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。
▼ 登場人物
ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。
ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。
楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。
「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。
オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。
そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。
唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。
「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。
人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。
ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。
◆ ご感想を頂けると嬉しく思います。ログイン不要ですので、お気楽に一言をお願いします。
◆ 「評価」はログイン必要ですが、「感想」はログインせずに、どなたでも書けます。
【エピソード 074】 2分音符に符桁がある、音の交替。トリルやターンの開始の2種類。トリルやターンに臨時記号。「ダダダダ……」ではなく「ぐちゃぐちゃ」演奏。
ミッツ「で、トレモロを示す線が3本になると……」背景に、トレモロの線が3本の音符。「……もう細かくて、きちんと楽譜通りに演奏するっていうより、「とにかく細かく」っていう意味だよ。まあ、2本でも「とにかく細かく」のこともあるけど」
ハル「あ、そうなんだ。で、この音符は? 白玉だから、符桁が付くのはおかしいのに」背景に、全音符と2分音符に、差し棒で「玉が白いから白玉と呼び、長い音価」と記す。
ミッツ「これが、音の交替。ここでは、符桁みたいな、太い線は、ここでは音符の棒と繋がっているけど、棒とは繋がらない書き方もある」楽譜。交替の符桁が、棒と繋がらない例。
ミッツの自宅にある『結婚行進曲』は、繋がる表記なので、ハルが疑問に思った。
ミッツ「符桁は、音符の棒とくっ付いていても、離れていても、同じ意味」
ミッツ「一応、符桁と棒が、繋がらない形で説明するから」
ステラ「お願いします」
ミッツ。2分音符で符桁が1本の交替。2分音符で符桁が2本の交替。符桁が2本の楽譜は、「ド」と「ミ、ソ」の交替。上段に交替の書き方、下段に交替を使わない書き方。
ハル「なるほど」
ミッツ「で、気付いたかな、ここでは交替に2分音符を2つ書いているけど、時間は2分音符1つ分」
ハル「あ、ほんとだ」
ミッツ「ポピュラー曲では、こんな書き方もされてるよ」棚からポピュラー曲の楽譜集を出す。音の交替ではなく、2分音符の和音に3本のトレモロ。
ステラ「え? これって、すごく速く、ダダダダ……って弾くんですか? 和音だから、不可能じゃないですか?」
ミッツ「と、思うけれど、本当はこんな風に、ぐちゃぐちゃに、指が動きやすいように素早く。記譜はトレモロなのに、演奏はぐちゃぐちゃ交替の方法」弾く。
ハル。『結婚行進曲』のトリルを指す。「これはトリルだな」
ミッツ「そう。ドに付いていたら……、あっそうだ、トリルの演奏にも2種類あって、ドから始まって「ドレドレド」と、レから始まって「レドレド」の、どっちか、楽譜を見てもわからない」
ステラ「どっちなんですか?」
ミッツ「どっちが正しいかは、曲によって違うから、多分、先生に聞けば教えてくれる」
ハル「え? 先生だけに内緒で受け継がれる、秘伝書があるのか?」
ミッツ「そうじゃなくて、ドのトリルの場合、クラシック曲では1つ上のレから始まることが多くて、ポピュラー曲では音符のドから始まるのが多いとか」
ハル「いい加減だな」
ミッツ「ショパンの『英雄ポロネーズ』も、解釈で演奏方法が変わるよ」
ミッツ。書棚から楽譜を出す。『英雄ポロネーズ』「A'メロ」の1小節目の、左右の手がオクターブユニゾンで「ミ♭→ラ♭」の部分を指す。
ミッツ「ここ、左右の手は似ているけど、右手にはトリル「tr」があるでしょ。これは、「ミ♭」の音符にあるから、ミ♭から始めるか、1つ上のファから始めるか」
画面に、この1小節の右手だけの楽譜を、3つ上下に並べて表示する。それぞれ(1)(2)(3)とする。
楽譜(1)オリジナル。前打音を、ぼんやり緑色で囲む。「tr」と対象の音符を、ぼんやりの赤色で囲む。
楽譜(2)普通の音符で表現。前打音だったミ♭をぼんやり緑色で囲む。「tr」だった音符はファから始まり、ぼんやりの赤色で囲む。全部が符桁で繋がっている。補足で「「tr」がファから」を添える。
楽譜(3)普通の音符で表現。前打音だったミ♭をぼんやり緑色で囲む。「tr」だった音符はミ♭から始まり、ぼんやりの赤色で囲む。全部が符桁で繋がっている。補足で「「tr」がミ♭から」を添える。
この、3つの楽譜の画面内で、ミッツとステラとハルの会話は、先生ちゃんのように、顔だけにする。
ステラ「(1)が元の楽譜ですよね。それを演奏するなら、(2)と(3)の、どっちなんですか?」
ミッツ「きっと、(2)の演奏で、1つ上のファから始める。というのは、小玉、装飾音符で、わざわざミ♭が書かれているから」
ミッツ「もし、(3)の演奏で、トリルがミ♭から始まるなら、ミ♭を2回連続することになる。だから、トリルはファから始まると思う」
ハル「それは、諸説ありますのひとつか?」
ミッツ「きっと、そうだよ。どこかの高名な研究者なら、別な解釈があるのかも」
ハル「ミッツのピアノの先生は、何て言ってるんだ?」
ミッツ「ミ♭は無くてもいいって」
ステラ「どっちでもいいってことですか?」
ミッツ「詳しくは、聞かないでね」
ハル。ステラに向かって。「「諸説あります」で、いいだろう」
3つの楽譜の画面が終わる。
ミッツ「ターンもそうだよ」背景に、ドのターンの、裏表の2種類を左右に並べる。
ミッツ「この2種類は曲がり方の通りに弾くけど、最初の音が無い状態から始める場合もあるの」ターンの下に楽譜。どちらもドから始まる。
ターンは、「S」を寝かせたものと、「S」を裏返しにして寝かせたものの、2種類。
ミッツ。演奏する。まずはドを弾き、「これにターンがあれば」弾く。「ドレドシド」と「レドシド」の2種類、裏返しも含めて4種類。弾いている小節をピンクで強調。
ステラ「これも、どちらでもいいんですか?」
ミッツ「そうよ。自分が信じた通りに!」親指を立ててウインク。
ハル「何なんだよ、そのウインクは」
ミッツ「この記号を、もしも音符として書いたとしても装飾音符だから、曲のテンポを変えないで、細かく紛れ込ませる演奏になるよ」背景に「装飾音符」と、そのフリガナ。
ハル「音符として書いても、音は鳴らすけど、装飾音符だから音価の足し算に含めないってもんだな」
背景に、『春の歌』(メンデルスゾーン)の楽譜と、ちょっとの演奏(BGM)。装飾音符には、指し棒で「テンポを崩さないように、そっと紛れ込ませる」を添える。
ステラ「飾りの音符ですね」
ミッツ「トリルにも、ターンにも、臨時記号が付けられるよ」背景に臨時記号の説明文「調号で音階スライドに選ばれなかった音を出すために、音符の左側に書く、♯や♭やナチュラル」を表示する。
ハル「トリルもターンも記号だろ。音符の玉が無いんだから、左側に書いても、わからんだろう?」
ミッツ「左じゃないよ、上下に書く。これは、トリルもターンも、同じ規則だから、ターンで説明するよ」ラの音符に、ターン。ターンの上に♭、ターンの下に♯。
ミッツ「この場合、ラのターンだから、上に書いてあるのはシに♭が付く。下に書いてあるのはソに♯が付く」弾く。
ミッツ「楽譜にすると、こうなる」
楽譜。臨時記号が付いたり付かなかったり、♯だったり♭だったり、いくつかの例。上下の2段とし、上段はターンの表記。下段は普通の音符で表現。
ハル「臨時記号が無かったら、ナチュラルを弾くのか?」
ミッツ「いやいやいや、そうじゃない。臨時記号は調号に逆らうから、何も無ければ調号に従う」楽譜。調号に逆らって、ナチュラルを使う例。
ステラ。ミッツを見て。「すごいですね」音の出ない拍手の仕草。
▼ 1コマ漫画
「ありがとうございました」
数枚の集合写真。
第4話で、吹奏楽の演奏に参加した、プロの演奏家。
ハルの父親のギターなど、単発で演奏した、プロの演奏家。
声優を含め、スタッフの集合写真。これだけで、枚数が多いかも。
先生ちゃんとして登場した、ピタゴラス、ジョン万次郎などの歴史上の人物。
ED曲の背景も、アニメ制作の集合写真やスナップ写真を用いる。
関係者の全員は無理でも、できるだけたくさんの「人物(アニメ制作の関係者)を主役とした写真」を使用する。
原作者から「お疲れさまでした、ありがとうございました」
【終わり】
◆ ご感想を頂けると嬉しく思います。ログイン不要ですので、お気楽に一言をお願いします。
◆ 「評価」はログイン必要ですが、「感想」はログインせずに、どなたでも書けます。




