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【エピソード 003】 鍵盤の手前を隠すと見える縞模様は、ギターのフレット。「ド」がたくさんあるから「中央ド」。ギターでも、ピアノと同じように、シャープとフレットがあるんですね。

【前書き】

なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?

初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。


▼ 登場人物

ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。

ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。


楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。




オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。


そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。


唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。


「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。




人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。


ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。



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【エピソード 003】 鍵盤の手前を隠すと見える縞模様は、ギターのフレット。「ド」がたくさんあるから「中央ド」。ギターでも、ピアノと同じように、シャープとフレットがあるんですね。


ヤッ子「ギターでは、一番太い弦を「ミ」で調律する。これを「基音」、「1倍音」として、説明する」


ハル「基音が「ミ」なら、2倍音も、4倍音も、「ミ」なんですね」


ヤッ子「一番太い弦が1倍音、細い2本は3倍音と4倍音だ」


ヤッ子「一番太い弦の3倍音はこれだ」ハーモニクスで第6弦の3倍音を鳴らす。「これと同じ高さは、これだ」第2弦を鳴らす。「音色は違うが、同じ高さだ」第6弦のハーモニクスの3倍音と、第2弦を、交互に何度か鳴らす。


ヤッ子「一番太い弦の4倍音はこれだ」ハーモニクスで第6弦の4倍音を鳴らす。「これと同じ高さは、これだ」第1弦を鳴らす。「音色は違うが、同じ高さだ」第6弦のハーモニクスの4倍音と、第1弦を、交互に何度か鳴らす。


ヤッ子。第6弦、第2弦、第1弦の開放弦を、順番に鳴らす。同時に鳴らす。


ハル「本当だ、響きがいい」


ヤッ子「2つの音を同時に鳴らした響き具合は、大雑把に3種類ある」


ミッツ「完全音程とかですか?」


ヤッ子「そうだ」


ヤッ子。指を1本出す。「響きが良すぎて味気ない」


ヤッ子。指を2本出す。「響きがちょうどよく濁っている」


ヤッ子。指を3本出す。「響きが悪い」


指の出し方は、手話のように、横向きに3本指を出し、上から順に反対の手で摘まむのも良い。


ヤッ子の説明の時に、例として、2本のトロンボーンで鳴らす。完全5度。長3度。短2度。


ハル「作曲家は、響きが悪いのは、使わないようにしているんですね」


ヤッ子「響きが悪いはずなのに、綺麗に聞こえる。この話は、第6話で「和音のツナ缶効果」で話す」


ミッツ。思い出したように。「ヤッ子先生、もしかして、絶対音感を持ってますか? フレットを押さえないでチューニングしてたし」フレットに指し棒で「この刻みがフレット」で、フレットが一斉に赤く点滅。


ハル「ギターでも、ピアノと同じように、シャープとフレットがあるんですね」


ミッツ「それを言うなら、「フラット」でしょ?」


ハル「どういうことだ?」


ミッツ「ギターの、この刻みはフレット。ハルの言ってるのは、半音高いシャープと、半音低いフラット。言葉は似ているけど、違うものだからね」


ハル「なんだかわからん」


ヤッ子「私は、専門の音楽教育を受けなかったから、絶対音感は持っていない。けれど、これまでの経験から、響きの具合を聞いて、相対的に調弦できたのだよ」


ヤッ子。ギターを抱えたまま、ピアノに近付く。ギターとピアノの音を比べる。少しずれている。「ホラな、ずれているだろ? きっと、ピアノの方が正しい」


ヤッ子。再び座る。「蜜霧君、ピアノに合わせるから、ミの音をくれないか」ピアノを基準として、ギターの調律をする。


ヤッ子「ところで、さっきの紛らわしい「フレット」と「フラット」の話をしよう」


ヤッ子「ギターには、ピアノと違って、白と黒の色分けは無い。けれど、この「フレット」と呼ばれる刻みは、ピアノと同じだ。蜜霧君、私と一緒に、中央ドから順に半音ずつ上に、ソまで鳴らしてくれないか」


ハル。割り込む。「「中央ド」って、何ですか?」


ミッツ「もうっ、割り込まないでよ。「ド」って、たくさんあるでしょ」


ハル「ああ、さっきの倍音の話で、振動数が「2倍の2倍の」の関係は、同じ名前だな」


ミッツ「ピアノにも「ド」はたくさんあるから、この「ド」にだけ「中央ド」って名前を付けたの」


ハル「じゃあ、ヤッ子先生は、この「中央ド」を鳴らしてくれって、言ったんだ」背景に「「中央C」「中央ハ」も、同じ意味です」と表示する。


ミッツ「そういうこと」


ミッツ。ヤッ子の方を見る。「じゃあ、鳴らします。半音進行ですね」


ヤッ子「早坂君は、私の手元と、蜜霧君の手元を、交互に見て確認するのがいい」


ヤッ子。ピアノの近くに移動し、ピアノとギターが、ハルの視野内にする。生徒用の椅子も移動し、その上に腰掛ける。


ヤッ子。第2弦だけで、1フレット目から順にソまで、ゆっくり鳴らす。


ヤッ子。ミッツに、一瞬だけ遅れて鳴らす。


ハル。視線を、ヤッ子の手元、ミッツの手元の順に見る。画面には、ヤッ子の手元、ミッツの手元、ハルの目の向きの、3つを1画面に入れる。


弾き終わる。


ヤッ子「ギターのフレットはこのように、どのフレットも平等だが、ピアノは「よく使う音」を白く手前に配置しただけだ」


ハル「ヤッ子先生の演奏は、ピアノではこうなるのかな?」紙を出して、ピアノの鍵盤の、手前側を隠す。鍵盤の手前の、白鍵だけの部分が隠れ、白鍵と黒鍵の縞模様のように見える。


ヤッ子「それが、ギターとピアノの関係だ。もうちょっと言うなら、ピアノっぽい見え方を、弦が1本だけのギターっぽい見え方にした」


ヤッ子「よく使う鍵盤と、それ以外の鍵盤は、色は白と黒だが、平等に並んでいるのがギターっぽいな」


ヤッ子「楽譜にも謎が多くて、その謎解きをするのが、楽典だ」


ヤッ子「フレットとフラットの話だったな。弦の、振動する部分の長さが、短くなると高い音、長くなると低い音だ」第1弦で、あちこちのフレットを飛び回りながら鳴らすと、振動する部分が色変わりする。


ヤッ子「このフレットという刻みがあり、ギターでは、この刻みに従って、音の高さが変わる」ギターのフレットが、一斉に、赤くなって点滅する。


ヤッ子「このフレットの、1つ分、低くするのが「フラットにする」で、高くするのが「シャープにする」だ」


ヤッ子「興味があって、あれこれ知りたい、調べたいという気持ちは大切だ。しかし、すぐに完全解決できないこともある」


ヤッ子「過剰な期待をされても、こっちは困るんだ。私自身も、このアニメも、音楽のあらゆる事柄が解決できるという期待は、荷が重いぞ。ついでに言えば、専門家でも意見が分かれることに、ここで決着するのも無理だな」


ヤッ子「そもそも、楽典の説明は、例えば音名の説明を始めたら、それに関連することも説明しないと中途半端だ、だからと、関連することに踏み込むと焦点がボケるとか。説明アニメが、万人に高評価されるのは、無理ってもんだ」


ヤッ子「私だって、生身の人間だ。アニメには、時間制約がある。世にある、音楽関連の情報の全部を網羅するなど、不可能だ。過剰な期待は困る」


ヤッ子「生身の人間である私が、これまで時間を掛けて、少しずつ集めた情報にも限界はあり、君達は私とは違った縁をもって、私の知らない情報を得ることはある。その手助けをするだけで、勘弁してくれないか」


ヤッ子「楽譜の読み方を、大胆な「要するに」で言うと、「高さと時間」の2次元だけだ」


次回は …… 【エピソード 004】 「ド、ミ、ソ」の和音は「4:5:6」の倍音から。理屈では倍音は無限。音楽理論は便利な道具だが、先に知るのは必須ではない。ヤッ子がカタカナの「ス」で美しい。



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