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【エピソード 004】 「ド、ミ、ソ」の和音は「4:5:6」の倍音から。理屈では倍音は無限。音楽理論は便利な道具だが、先に知るのは必須ではない。ヤッ子がカタカナの「ス」で美しい。

【前書き】

なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?

初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。


▼ 登場人物

ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。

ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。


楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。




オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。


そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。


唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。


「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。




人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。


ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。



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【エピソード 004】 「ド、ミ、ソ」の和音は「4:5:6」の倍音から。理屈では倍音は無限。音楽理論は便利な道具だが、先に知るのは必須ではない。ヤッ子がカタカナの「ス」で美しい。


ハル「2次元? 折れ線グラフのようなものですか? 僕達は3次元の世界で生きているとか」


ヤッ子「そうだ。楽譜を見ると、「高い、低い」は、見てわかる。それを「どれだけ高いか」を知ること。右に進むのはわかる。それを「どのタイミングか」を知ること。たった、それだけだ」


ハル「う……、うん。そうですね」


ヤッ子「楽譜を読むのが「難しい」と言われるのは、高さを、無味乾燥でつまらないのなら、覚えられないからと、あれこれ便利な「調( )キー)」「コード」などがあるからだ。便利な道具の使い方を覚えるのが、面倒に感じる理由だ」


ヤッ子「なぜ便利なのかの前に、不便だな、面倒だな、この規則性なら、まとめたら簡単だと、そうすれば納得できる」


ハル「教室で、出席番号の偶数と奇数で分けたら簡単とか、サッカーやバスケットボールの試合で、ユニフォームがあればチーム分けがわかりやすいとか」


ヤッ子「そう! そんなんだよ! そこで、「偶数と奇数とは何か」の説明が難しく、ああ、本当の「偶数と奇数」だけなら簡単だが、音楽の「調( )キー)」「コード」なら、説明も理解も難しいということだ」


ヤッ子「そこで、便利な道具としての「九九と割り算と余り」があるのだが、「先にそれを知らないと駄目」なら、うんざりする」


ヤッ子。第6弦で、2倍音から8倍音まで鳴らす。「この弦は、ミに調律してあるから、ミの倍音だな」


ヤッ子。ミッツに向かって。「蜜霧君、私と一緒に、ミの倍音を鳴らしてくれないか」


ミッツ。ヤッ子の「2倍音」「3倍音」……「8倍音」の、言葉と演奏に合わせて、ピアノを鳴らす。


ハル「9倍音は?」


ヤッ子「理屈では倍音は無限だが、物理的な限界はある」


ヤッ子。仁王立ちする。「さてと。倍音が音の幾何学で、謎解きができたところで、この先、もっと楽譜の謎解きができたら面白いと思わないか?」


ヤッ子。腰を90度曲げて、ハルに顔を近づける。白衣と、その下から伸びた脚が美しい。全身を横から見ると、カタカナの「ス」のような形。


ヤッ子「どう? 楽譜の謎解き、楽典。楽譜は謎が多いだろう。その謎を解く鍵が、楽典という鍵だ」


ヤッ子「そこでだ、ピアノの鍵盤の手前を隠して縞模様のように見えたり、振動数が2倍の2倍のという関係は同じ名前だとか、そういった余談から始まると、早坂君の興味に沿うだろう」


ヤッ子「早坂君の誤解があるといけないので、今のうちに話しておくが、「楽譜の通りに演奏」とはいっても、必ずしも同じものにはならないぞ」


ハル「え? じゃあ、何のために楽譜があるんですか? 同じ演奏をするために、楽譜があるんでしょ?」


ヤッ子「音楽は音の芸術だが、それを頑張って、紙に書いたのが楽譜だ。別な形にしたのだから、完全再現は無理なのは、承知しておいてくれ」


ヤッ子「演劇の台本なら文字を勉強して演技に変換する。楽譜は記号を勉強して音に変換する。なぜ、この記号だらけの楽譜を見て、演奏者が音にできるのか、その謎解きだ」


ヤッ子「これは楽器演奏のためじゃない。さっきも言ったように、謎解きだ。必要があって学ぶのではなく、「楽典そのもの」を楽しむ」


背景に「楽典そのもの」を表示し、強調する。


ヤッ子「有名な「ドミソ」の和音は、なぜ有名なのかは、よく使われるからだが、なぜ、よく使われるのか。それは、いくつもの理由があるが、そのひとつは、倍音から作られたからだ」ピタゴラスが書いた、倍音と音階の黒板の前に立つ。


ヤッ子「振動数の比が、近過ぎたら響きが良過ぎて味気ない。遠ければ響きが悪いことは、さっき話したな」


ヤッ子「そこで、この4倍、5倍、6倍は、振動数の比が、4:5:6ってことだが、ドミソの和音だ。響きの濁り具合がちょうどいい」その部分だけを、四角く囲む。


ミッツ。ピアノで「ド、ミ、ソ」を鳴らす。


ハル「あ、ほんとだ」


ヤッ子「ついでに、さっきのギターでは、一番太い6弦を基音とすると……」ミからの倍音を、違う色のチョークで黒板に書く。「……こうなる。蜜霧、この音をピアノで弾いてみてくれないか」


ミッツ。ド、ミ、ソをポンポンポンと弾く。ミ、ソ♯、シをポンポンポンと弾く。


ミッツ。コード「C」から、半音階で「E」まで上がる。


ハル「あ、同じ感じのまま、上がった」


ヤッ子「どうだ、これが和音の謎解きのひとつだ。楽典を、謎解きとしてみないか?」


ヤッ子「楽典の書籍などは、早坂君にとっては、謎解きに行き詰まった時や、確認しておきたい気持ちになった時に、役立つだろう」


ミッツ。教科書をメガホンのように丸めて、ナレーションのような口調で。「こうして、音楽活動とは無関係に、ハルの「ガクテン」が始まるのであった」背景に「楽典」と、フリガナの「ガクテン」が光る。


ハル「何だ? そのナレーションは」


ヤッ子「蜜霧君はわかっていると思うが、音楽教育を受けた君にとって当たり前の知識でも、早坂君は迷いながらだから、丁寧に頼むぞ」


ミッツ「はい、わかってます」


ヤッ子「それから、早坂君。学校とは違って、順番に整ったカリキュラムは無い。たまたま縁があって、君が早いうちに知っていたからって、常識じゃないこともあるぞ」


ハル「はい。え? そうですよね。何の注意です?」


ヤッ子「君が知った楽典の知識のうち、蜜霧君が知らないこともあることを、気にしておいてくれよ」


ハル「ははは、大丈夫です。でも、改めて、これからも気を付けたいと思います」


ヤッ子「じゃあ、何か謎解きしたかったら、聞きにおいで。さあ、そろそろ帰るぞ。片付けなさい」音楽室を出ようとする。


ミッツ「あ、待ってください、あたしも帰ります」


次回は …… トロンボーンも、倍音を利用。同じポジションで、いくつもの音。ポジションの幅は、ゴム紐の伸縮。「専門用語の説明には、専門用語を使わないように、気を付けるから」。



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