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【エピソード 002】 ギターのフレットの幅は、ゴム紐の伸縮。弦の「軽い、重い」「短い、長い」「張りが強い、弱い」が、ギターにはある。

【前書き】

なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?

初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。


▼ 登場人物

ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。

ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。


楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。




オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。


そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。


唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。


「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。




人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。


ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。



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【エピソード 002】 ギターのフレットの幅は、ゴム紐の伸縮。弦の「軽い、重い」「短い、長い」「張りが強い、弱い」が、ギターにはある。


▼ 場面変更


先生ちゃんの説明が終わり、さっきの続き。


黒板には、ピタゴラスが書いた、階名「ド、レ、ミ、……」が残っている。


ハル「同じ名前が、2倍の2倍のっていう関係だったら、えっと、例えばこれの2倍は……」ピアノの低い範囲の、何かの黒鍵を弾く。「……これで、その2倍はこれで」1オクターブずつ、上がって行く。


ヤッ子「その通りだ」


ハル「だったら、これの2倍はこれ、その2倍はこれ……」


ヤッ子「すぐに理解できるとは、大したものだ。リコーダーだって、1オクターブ上は、似た指遣いだろう」背景にリコーダーの絵。


ハル「「オクターブ」って?」


ミッツ「同じ名前、さっきの「2倍の、2倍の」の関係だよ。1つ隣の、同じ名前なら、「1オクターブ高い」といった、言い方をするよ」


ハル「なぜ、「オクターブ」なんだ?」


ミッツ「名前の由来は、第2話で出て来るから」


ヤッ子「このように、倍音を並べたものを「倍音列」と呼ぶ。せっかく、こんなに、いくつもの音があるのだから、ちょっと演奏してみようか」


ヤッ子。ギターのハーモニクスで、進軍ラッパのようなサンプルを演奏する。画面には、黒板の、ピタゴラスが書いた階名と「2倍音」「3倍音」が表示され、ヤッ子の演奏に合わせて、対応する文字が色変わりする。


ハル「それって、倍音列だけで演奏したんですか?」


ヤッ子「そうだ。この倍音列に選ばれていない音を使うためには、基音、1倍音を変える」


ヤッ子。第6弦の開放弦を鳴らす。第6弦の12フレット目を触り、2倍音を鳴らす。


ヤッ子。第6弦の1フレット目を鳴らす。第6弦の13フレット目を触り、2倍音を鳴らす。


ヤッ子。第6弦の2フレット目を鳴らす。第6弦の14フレット目を触り、2倍音を鳴らす。


この、フレットを左手で押さえたまま、右手で2倍音の箇所を触りながら弾くことは、クラシックギターの奏法にある。


ヤッ子「音の高さを変える、弦の長さは、比率だ。弦の長さの、「半分の半分の」だからな」


ヤッ子「このように、基音を変えると……」開放弦、1フレット目、2フレット目の順で、普通に弾く。「……2倍音を鳴らすために触る場所、弦の長さの半分の位置……」ハーモニクスを弾く。「……も変わる」


ヤッ子「こうすれば、黒板の例とは違った倍音列を使える、つまり、全部の音を使える」


ヤッ子「弦の長さが比率だから、半分の、半分のという箇所に、印を付けると、幅は一定じゃない。「比率」と言うと堅苦しいが、ゴム紐が「ビュゥイイーンウウゥ」と、伸び縮みするようなもんだ」


机に置かれたギターは、左側が糸巻き、右側がボディ。


ヤッ子が、「弦の半分の半分の」の位置を、指で触ると、それぞれの箇所に、赤い逆三角形の印が配置される。赤い逆三角形は5つ配置される。


ハル「ゴム紐のようですね」


ハル。ギターの向こう側からギターに近付き、弦の1本だけ、魔法のように持ち上げる。赤い逆三角形も弦に付いている。


ハル。左手( )向かって右側)の位置は固定、右腕( )向かって左側)が異常に伸縮して、弦が伸縮する。


弦の伸縮説明の画面。上段の右端に弦。分身の術で画面中段に複製し、やや、ゆっくり、ビヨーンと伸びる。分身の術で、画面下段に複製し、やや、ゆっくり、ビヨーンと伸びる。


この伸び方は、ハルの紙人形を机上に置いた、実写が、面白くて印象的になりそう。アニメで、比率を表現するのは、難しいかも。


上段の弦の、「全体の長さの位置」「半分の長さの位置」「半分の半分の長さの位置」から補助線を下に書き、中段と下段の弦と同じことを表す。赤い逆三角形があるので、視覚的に比較しやすい。


ヤッ子「「半分の半分の」という関係だけでなく、全部が比率で伸縮するのを、確認しよう。早坂君、これを使ってみてくれ。ギターの弦の、半分の長さだ」


1本のゴム紐を渡す。


ハル「ヤッ子先生、いつもゴム紐を持ち歩いているんですか?」


ハル。ヤッ子の手引きで、ゴム紐を弦に沿う位置に持つ。ゴムの右端を、弦に合わせる。ゴムの左端は、12フレット目の位置。ゴム紐には、ギターの12フレット目から24フレット目までの位置に、赤い逆三角形が付いている。


ハル「赤い逆三角形が、ギターとぴったり、合っていますね」


ヤッ子「ゴム紐を、ギターの刻みの1つだけ、伸ばしてくれ」


ハル。ゴム紐をゆっくり伸ばし、11フレット目に合わせる。


ハル「あ、赤い逆三角形が、ぴったりだ。ということは、次に伸ばすと、また合うのかな」


ハル。ゴム紐をゆっくり伸ばし、10フレット目に合わせる。


説明用画面。画面上部の右半分に、赤い逆三角形のあるゴム紐。その下には、ギターの絵の略図。ギターの弦は、画面の横幅全体。ゴム紐は、右端から、ギターの12フレット目までの長さ。


ギターの絵が、少し下に移動する。開いた空間に、ゴム紐が分身の術で複製。ゴム紐が、ゆっくり伸びて、11フレット目までの長さになる。


ギターの絵が、少し下に移動する。開いた空間に、ゴム紐が分身の術で複製。ゴム紐が、ゆっくり伸びて、10フレット目までの長さになる。


ここから動きが早くなり、ギターの絵は簡素化され、ゴム紐が、ギターの0フレット目まで、分身の術で並ぶ。


画面に、ハルの手首から先の手が出現し、ハルのセリフに合わせて動く。


ハル「ということは、この刻みの幅は、こっちの幅の、半分なんですね」


説明画面で、セリフの「この刻みの幅」の時に、ハルの指が13フレット目を、上から下になぞり、薄いピンク色になる。


説明画面で、セリフの「こっちの幅」の時に、ハルの指が1フレット目を指し、薄いピンク色になる。


ヤッ子「そういうことだ。「比率」とはゴム紐、または、虫眼鏡で大きく見たり、小さく見ることと同じだ」


ハル「なるほど」


ヤッ子「それから、さっきの話だが、振動数の比が近い音を、同時に鳴らしたら、響きが良い。協和している音だから「協和音」と呼ぶ」


ハル「でも、1本の弦で、どうやったら同時に鳴らせるんですか?」


ヤッ子「ギターには、弦が6本あるから、それが利用できるのだよ」ギターを手に取り、調弦する。机に腰掛け、左脚を上に脚を組み、クラシックギターの構え。フレットを押さえない、倍音を使わない。


ミッツ「ヤッ子先生、ギターも弾けるんですか?」


ヤッ子「いつもはピアノだが、音楽活動をしていると、他の楽器に接する機会もある」


ヤッ子「高い音にするには、「弦が軽い」「弦が短い」「弦の張りが強い」だ。ギターには、それが全部揃っているのだよ」


ヤッ子の説明に先んじて、背景に、弦の「軽い、重い」「短い、長い」「張りが強い、弱い」の、それぞれに、音が「高い、低い」を表示。ヤッ子のセリフに合わせ、文字の色が変わる。


ヤッ子「調律できたぞ」


ヤッ子「さっきの先生ちゃんは、多くの人に馴染みのある「ド」を基音にして、説明したな。「ド」が基音、「ド」が1倍音。どっちの言い方も同じだ」


次回は …… 【エピソード 003】 鍵盤の手前を隠すと見える縞模様は、ギターのフレット。「ド」がたくさんあるから「中央ド」。ギターでも、ピアノと同じように、シャープとフレットがあるんですね。



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