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【エピソード 028】 三三七拍子も俳句も、4拍子で踊る。「楽語」は「落語」ではない。楽語のイタリア語の多くが、ローマ字読みができる理由。値下げするポスター。

【前書き】

なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?

初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。


▼ 登場人物

ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。

ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。


楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。




オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。


そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。


唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。


「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。




人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。


ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。



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【エピソード 028】 三三七拍子も俳句も、4拍子で踊る。「楽語」は「落語」ではない。楽語のイタリア語の多くが、ローマ字読みができる理由。値下げするポスター。


■ 第5話。


ハル、ミッツ、ステラで下校途中。


ハル「三三七拍子って、変拍子なのか?」


ステラ「「変拍子」って、何ですか?」


ハル「普通の4拍子や3拍子じゃなく、7拍子だったり、途中で拍子が変わるんだ」


ステラ「あ、それ、あたしも知りたい。先輩から、三三七拍子は4拍子って教わったけど、よくわかんなくて」


背景にトロンボーン先輩の顔を表示。ステラは、単に「先輩」と言うが、視聴者には、わかりにくいので、ここでの「先輩」は、トロンボーン先輩を指すことを知らせる。


ハル「先輩は変拍子のことも教えてくれなかったのか?」


ステラ「手拍子したら4拍子だってだけ」


ハル「なんだか、中途半端だな」


ミッツ「手を叩く回数は、3と3と7だけど、休符も入れたら4拍子なの」


ハル「休符を入れるって?」


ミッツ「4個のマス目が4行、並んでいると想像して」背景に横書き4個のマス目で1行、改行は下に。各マスの上には、4分音符が1つずつ。


ミッツ「そこで、タッタッタッンー、タッタッタッンー、タッタッタッタッ、タッタッタッンー」声に合わせて、マス目に拍手の手と「ンー」の文字が加わる。4分音符のうち、「ンー」の4分音符は、4分休符に変わる。


ミッツ「手を叩かない休符も、音符と同様に時間は流れる。ということは、手を叩く音符の代わりに、手を叩かない休符があるから、拍子としては4拍子」ここは、「手を叩く音符も、手を叩かない休符も、時は平等に流れる」でも良い。


ステラ「でも、手を叩くのは、3回、3回、7回だから、三三七拍子ですよね」


ハル「紛らわしいから、「三三七拍子」じゃなくて「三三七歌い」にしよう。拍子は単調に叩き続ける、歌は休んだりする」


ミッツ「それだったら、「三三七拍手( )はくしゅ)」がいいんじゃない? 拍手なんだから」


ステラ「はい」


ハル「そこで、手拍子しながら歌うと、「イチニッサンシーイチニッサンシーイチニッサンシーイチニッサンシー」で、4拍子だってわかる」手拍子は三三七拍子で、歌は4まで数える。


手拍子に合わせて、背景のマス目の四角が、順番にボヨンボヨンと振動する。1拍目だけ、手拍子は強く、マス目のボヨンが派手。


ハル。ダンスをしながら鼻歌。手拍子の4拍目を休むとややこしいので、手拍子は4拍子になる。「タッタッタッンー……」


ハル「ほら、一緒に、タッタッタッンー……」ステラを誘う。


ステラも、真似する。


ミッツ「無理して、真似しなくてもいいからね」


ハル「無理して、真似してもいいからね」


ミッツ「ついでに、俳句も同じ。「古池や……」など」


ここで、画面上部に、4拍子がわかる表示があると良い。4つの長方形に「ふる」「いけ」「や 」「  」と書き、木魚が4拍子で鳴りながら、「ふる」から順番に色が変わる。4つではなく、8つの升目でも良い。


ハル。踊りながら「ふるいけやーーー、ンかわずとびこむ、みずのおとーーー」


ステラ。踊りながら「松島や、ああ松島や、松島や」


ミッツ。踊りながら「赤信号、一度止まって、右左」


ハル。踊りながら「サラリーマン、川柳考え、クビになる」


ステラ。踊りながら「夏草や、兵どもが、夢の跡」


ミッツ。踊りながら「千早ぶる、神代もきかず、龍田川、からくれないに、水くくるとは」


ハル「そりゃ、短歌だろう」


ミッツ「短歌も同じ、4拍子の心地好さだよ」


ステラ「連想で、順番に歌を繋げて行く連歌では、そろそろやめようと思った人が、最後に「けり」を言うと、リレーの終わり。これが「けりを付ける」の語源だって」


ハルとミッツ「へぇー」


ステラ「えへん!」ちょっと得意気。


ハル「ゲオルギア」


ミッツ「何?」


ハル「あそこの看板、「ゲオルギア」って書いてある」指した先には、怪しい商品の店で、店名は「GEORGIA」。その隣には、マクドナルドのようなファストフード店。


ミッツ「ジョージアだよ」


ステラ「そういえば、音楽の用語って、そのままローマ字読みできるのが多いのは、なぜかな?」


ハル「それはきっと、全ての道は、ローマに続くからだ」マクドナルドのような店に、2人を誘う。店名は、ローマの話題だから「まくローマるど」など、駄洒落でもいい。


4人掛けのボックス席に、ミッツとステラが並んで座り、ハルは向かい側に座る。


背景のポスターには、ファミリーセットか何かの、値下げするポスター。値下げ額は、「1850円→1816円」「1870円→1827円」の2種類。これは、メトロノームの話の伏線。


ミッツ。3人が席に着いてから。「音楽用語は、略して楽語っていうの」トレイに敷いてある紙に「楽語」と書く。


ステラ「西洋音楽なのに、日本の昔からある芸能の、落語と関係あるんですか?」


ミッツ「「らくご」じゃなくて、「がくご」と読むの。音楽用語」


ステラ「あっそうですか」


ステラ。祖母はイタリア由来だが、ここでは音楽のことを聞きたいので、自身がイタリア由来ということは、ここでは言わない。イタリア由来のことは、第12話で、ミッツの百合じゃれの場面で話す。


ハル「音楽の用語、「音楽用語」の略」紙に書いてある「音楽用語」のうち、「楽」と「語」にマルが付く。


ミッツ「楽語には、イタリア語が多いから、ローマ字読みができる」


ハル「イタリアとローマって、何の関係があるんだよ」


ミッツ。ポテトでハルを指し「ふざけてるでしょ。鼻の穴に、ポテトを突っ込むよ」


ハル「え? なんで?」本気でわからない。


ミッツ「ローマは、イタリアの首都」


ハル「え? イタリアって、ヨーロッパだろう」


ステラ「あたし、ヨーロッパの首都はどこかわからなくて、誰かに聞けって言われたんだけど」


ハル「都合のいい偶然で、ここの世界地図で教えてくれ」トレイに敷いてある紙には、広告の世界地図がある。


ミッツ「ヨーロッパは、フランスとかドイツとかがある、大体この辺りっていう地方の名前。国の名前じゃないから、首都も無いの」地図の、ヨーロッパの辺りを、マルで囲む。


ハル「え? ここはヨーロッパじゃないだろう。それから、ここはヨーロッパに含まれるんじゃないのか?」


ミッツ「知ってて、意地悪を言ってるの? あんたたち素人にわかるように、大雑把に説明しているんだから、主題じゃないところで、否定を言わないでくれるっ?!」ちょっと怒っている。


ステラ。二人の遣り取りや、二人の関係が理解できず、ぼーっとした顔で見ている。


ハル「じゃあ、イタリアはヨーロッパの首都じゃないのか」


ミッツ。頭を掻きむしる。「だから、ヨーロッパは、この辺の地域で、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、それぞれ国があって」


ハルとステラ「ふむふむ」


ミッツ「それぞれの国に首都があって、イタリアの首都がローマ。わかるっ?」


ハル「じゃあ、アジアの首都は?」


ミッツ「ふざけているでしょ」ポテトを、ハルに鼻に突っ込もうとする。


ハル「すみません」言いながら、差し出されたポテトを食べる。


ステラ。ハルとミッツのやりとりを見て、心の声。「( )仲がいいんだな)」


次回は …… 【エピソード 029】 アレグロやアンダンテは、雰囲気を表す言葉。メトロノーム記号の数字はBPM(ビート/分)。ステラの鞄が開いていて、ハルが楽譜の旗の向きが逆だから気になる。



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