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【エピソード 027】 調号とハープの関係。ハープとピアノの、グリッサンド対決。吹奏楽部の演奏で、草原を飛ぶ。吹奏楽部には、移調楽器がたくさん。移調楽器は、ギターのカポと同じ。

【前書き】

なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?

初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。


▼ 登場人物

ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。

ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。


楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。




オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。


そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。


唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。


「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。




人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。


ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。



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【エピソード 027】 調号とハープの関係。ハープとピアノの、グリッサンド対決。吹奏楽部の演奏で、草原を飛ぶ。吹奏楽部には、移調楽器がたくさん。移調楽器は、ギターのカポと同じ。


▼ Bパート


吹奏楽の先生「ではみなさん、今日は吹奏楽部の見学日ということで、部員との交流で、お招きしました」


ハル。狭いところを気を付けながら歩き、音楽の先生の所に行く。「先生、ハープも弾けるんですね」


音楽の先生「この楽器は高価ですから、滅多に出さないのですが、早坂君なら面白がってくれると思いましてね」


ハル「所々、弦の色が違うんですね」


音楽の先生「ピアノと違って、目安となる黒鍵がありませんから、色を目安にしています。これらの弦は、全部が白鍵のようなものですから」


音楽の先生「そうそう、ハープなら、こんな芸当ができるんですよ」グリッサンド。


音楽の先生「今のは、ピアノの白鍵のグリッサンドと同じです」


ハル「ハープには、黒鍵は無いんですか?」


音楽の先生「黒鍵が無いというより、このファの弦を、ファ♯にすることはできます」弾きながらペダル操作し、ファからファ♯にする。


Fを半音上げてグリッサンド。さらにCを半音上げてグリッサンド。


ハル「ピアノのグリッサンドと同じですね」


音楽の先生「さっき、東海林君からもらった、鍵盤モノサシを持っていますか?」


ハル「あ、はい。これですね」


音楽の先生「ピアノでは、白鍵だけのグリッサンド、または、黒鍵だけのグリッサンドができます」


音楽の先生「白鍵だけのグリッサンドは、ハ長調の音階のグリッサンドですね。ハープなら、どの調のグリッサンドもできます」ペダルを操作。


ハル「このペダルはなんですか?」


音楽の先生「調号のファに♯が付いていたら、低いファも高いファも、全部のファを♯にしますね。このペダルがファのペダルで、中央の高さなら、白鍵のファです」全部のファをポンポンと鳴らす。


ハル「はい」


音楽の先生「この、ファのペダルを踏むと……」踏む。「……ファが、全部♯になります」ポンポンと鳴らす。


ペダル操作と、大譜表を、1つの画面内に入れる。大譜表には、ハープの音域の音符( )全音符)の白鍵が、階段状に並べられている。


ペダルの操作と連動して、音符の左側に臨時記号が、表示されたり消えたりする。同時に、調号の「♯」と、それを指す「調号」の文字も点滅する。


ハル「本当だ。調号の「強い絆」が、ハープでも使われているんですね」


音楽の先生「強い絆とは?」


ハル「ミッツが教えてくれたんです。ト音記号とセットで書かれている♯は、1つだけ書くけれど、同じ名前のファの全部に書くのと同じ。なぜなら、強い絆だからって」


音楽の先生「強い絆とは、面白い言い方ですね。さっきの鍵盤ドーナツで、♯を付けるファは1個所ですね。ドーナツを伸ばして、モノサシにすると、ファはたくさんある、そういうことです」


背景に説明図。正面から見た鍵盤ドーナツが変形して、直線状になる動作。


背景に説明図。机上に置かれた鍵盤ドーナツが、上方向に摘まみ上げられて、螺旋状の鍵盤になる動作。螺旋状の鍵盤が、直線状の数オクターブの鍵盤に変形する。


ハル「なるほど。ドーナツだけ、モノサシだけという、独立したものではなく、連携できるんですね」


音楽の先生「そうです」


音楽の先生「ギター伴奏で歌う場合、低くて歌いにくい、そんな時、カポタストを使って、キーの上げ下げをしますね」背景に「カポタスト」と、「略してカポ」を並べて表示する。


ハル「あ、わかります。カポを、2フレット目に付けて、「ド」を弾いたら、「レ」が鳴るんですよね」


背景に、カポタスト無しで、第2弦のドとレを鳴らす絵を表示する。


分身の術で、その絵が下にも表示される。カポが飛んで来て、2フレット目に装着される。指し棒で「演奏はド。鳴るのはレ」を示す。


ハル。気付いた。「あっ、そうか。音階スライドを、2つ高くするのは、カポを2つ上げるのと同じなんだ」


背景に、ギターと鍵盤モノサシを、上下に並べて表示する。ギターは、演奏者目線で、左側が糸巻き。第3話で、ギターコードの和音構成音の説明で、黒板に書いた向きと同じ。


ギターにカポを添える。鍵盤モノサシに、音階スライドを添える。カポと音階スライドが、同時に左右に移動する。


音楽の先生「そうです。音階スライドと、ギターのカポタストは、同じものなんです」


ハル「ということは、キーを上げ下げする……。あれ? 「キー」って、「調」ですか? 「ハ長調」とかの「調」ですか?」


音楽の先生「その通りです」


ハル「音階スライドを、どの場所に合わせるか、それによって、ハープのペダルで、♯や♭を用意しておけば……、いいんですね」


音楽の先生「そうです」


ハル「なぜなら、音階は「よく使うものを選んだ」だから、演奏の前に用意しておけば」


音楽の先生。にっこりして、頷く。


音楽の先生「ペダルで、ファにだけ♯をつけた状態でグリッサンドを弾くと、ピアノでは不可能な、白鍵と黒鍵を含めたグリッサンドになります」ハープを弾く。


鍵盤の図。黒鍵は薄い灰色。グリッサンドで弾いている鍵盤が赤、弾き終わった鍵盤はピンク。


鍵盤のファとファ♯に差し棒で「このファを弾く代わりに、このファ♯を弾く」と示す。


音楽の先生「しかも、音階スライドに従わなくてもできます。例えば、シ、レ、ミを♭にしてみましょう」


音楽の先生「まずは、ナチュラルのままでは」全部のシ、レ、ミを鳴らす。


音楽の先生「これを、♭にしてみます」ペダルを操作し、全部のシ、レ、ミを鳴らす。背景の大譜表では、調号のように♭を付ける。


ハル「あ、低くなりました」


音楽の先生「この♭の付け方は、音階スライドに無い調号です」


たくさんの調号が、ずらりと左右に並んでいて、音階スライドが矢印で調号を指している。音階スライドの移動で、調号を指す矢印も移動するが、「この調号が無い」となる。


音楽の先生「○○さん、『英雄ポロネーズ』の、駆け上がりをお願いします。最初は、やや、ゆっくりでお願いします」


指名された生徒がピアノを弾く。最初は、ややゆっくり。


この演奏の場面は、実写の方が、インパクトがありそう。後述の吹奏楽の演奏で実写があるように、ここでも、指名された生徒は、本物のピアニストが、頑張って中学生の制服姿なら。面白い。


音楽の先生「素晴らしい。では、片手でも良いので、段々と速く、もっと速く、もっと速くとお願いします」


指名された生徒。音楽の先生のリクエストに応え、少しずつ速くしたものの、限界の速さになる。


鍵盤の図。黒鍵は薄い灰色。弾いている鍵盤が赤、弾き終わった鍵盤はピンク。


音楽の先生「どうもありがとう。では、ハープでやってみましょう」ハープを弾く。「もっと速くしてみましょう」面白いくらいに速く弾く。


音楽の先生「ピアノよりもハープの方が、速く弾けましたね。では、今度は、ドから半音階で、1オクターブをお願いします」


指名された生徒「1オクターブで、いいんですね」


音楽の先生「はい。できるだけ速いスピードで、お願いします」


指名された生徒「じゃあ、裏ワザを使います」右手で白鍵、左手で黒鍵の方法で演奏する。


周囲から、どよめき。「すこい」の声もある。


音楽の先生「では、今の演奏を、ハープでやってみましょう」ペダルの操作もあるので、上手にできない。


音楽の先生「失敗しました。このように、それぞれの楽器には、得意なことと、苦手なことがある、特性のお話です。○○さんに、拍手を」


ピアノを弾いた生徒が、拍手を受けて、Vサインと投げキッス。


吹奏楽の先生「では最後に、全員で1曲」


吹奏楽の先生「では最後に、全員で1曲」


部員は所定の位置に座る。吹奏楽の先生が、見学者5人を、指揮者の近くに並ぶよう促す。音楽の先生は、見学者の末席に並ぶ。


当アニメで、演奏が主体の場面は、第4話と第12話だけ。


全員で演奏。『ファランドール』( )ビゼー)。この曲でなくても良い。1曲の中で曲調がいくつもあり、聞いて盛り上がり、各楽器の特徴が明確な曲。


演奏が盛り上がると、練習室の壁が無くなり、広い草原になるなど、画像も素敵に。床( )地面)が、パート別に7つくらいに分割し、宙を舞う、空を飛ぶ。


この演奏部分は、プロの実写でも良い。どう見ても、おっちゃんとおばちゃんの顔のまま、中学校の制服を着ている。


実写で、制服は男女バラバラでもいい。おっさんがステラの髪型のカツラなど。


画面では時々、奏者の楽譜を映す。楽譜は、タイトルと、その左の楽器名( )外国語に並べて、日本語のカタカナも記されている)、調号まで、はっきり映す。吹奏楽の先生の見るスコアも映す。


画面を左右に分け、片方に楽譜、片方に演奏者。左右に跨るように、楽器名の文字。


▼ Cパート


先生ちゃん。吹奏楽の先生。


説明用の別世界。背景は無地。


先生「楽譜には、指揮者が見る総譜、スコアと、演奏者が見るパート譜があります」


2種類の楽譜の違いを、差し棒で説明。


スコア、全員分の楽譜なので、枚数が多い。パート譜、自分だけの楽譜なので、枚数が少ない。


スコア、五線の左端が繋がっている楽器が、同時に演奏される。楽器数が少ない箇所は、段数が少ないので、1ページに2行以上になることもある。


先生「そして、パート譜を見て、お気付きでしょうか? 楽器によって、調号が違いますね」いくつかの楽器の絵と、それぞれ調号が違うパート譜。


先生「楽器によっては、ドを演奏したのに、別な高さの音が鳴る「移調楽器」というのがあります」


先生「カポタストを付けたギターのようですね。ギターでは、カポタストを2フレット目に付けて、ドを演奏すると、レが鳴ります」


ギターのフレットの絵。カポタストを2フレット目に付けて、第2弦のドを弾き、「演奏はド」。何度も鳴らしながら、カポタストが点滅して消えて、「鳴るのはレ」。演奏者の吹き出しに、楽譜のド。聞いている人の吹き出しに、楽譜のレ。


数人が、それぞれの楽器を持って、並んでいる。それぞれの人の後ろには( )後ろの壁には)、楽譜の「ド」が表示されている。楽器のベルからの吹き出しで、鳴っている音の楽譜が、それぞれ違う。


先生「ドを演奏したのに、ミ♭が鳴る楽器は「E♭管」、シ♭が鳴る楽器は「B♭管」と呼びます」


先生「だから、それぞれのパート譜には、同じ音が鳴るように逆算して書きます」背景に字幕「同じ音が鳴るように逆算して」を表示し、「逆算」を色で強調。「実音」に説明で「実際に鳴る音」を表示。


数人が、それぞれの楽器を持って、並んでいる。それぞれの人の後ろ( )後ろの壁)の楽譜には、移調楽器用の「in B♭」などと、逆算して「ド」が鳴る音符が書かれている。楽器のベルからの吹き出しで、鳴っている音の楽譜は、みんな「ド」。


先生「ギターの楽譜には」楽譜の左上の「Capo.3」「Play Key A」「Original Key C」を写す。「このように書かれている場合があります」


次回は …… 【エピソード 028】 三三七拍子も俳句も、4拍子で踊る。「楽語」は「落語」ではない。楽語のイタリア語の多くが、ローマ字読みができる理由。値下げするポスター。



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