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【エピソード 021】 鍵盤モノサシで音程の確認。完全系と長短系。鍵盤ドーナツは、時計の文字盤に似ている。ハルが父親からギターをもらい、明日は楽器店でメンテナンス。

【前書き】


ガクテン       …… R15。人間ドラマ。楽典。

ガクテン♪ソフト版  …… 人間ドラマ。楽典。

ガクテン♪要するに版 …… 楽典。


【アニメ化へ向けて・登場人物・各話概要・PV(( )プロモーションビデオ)に使えそうな場面・商品化、コラボレーションの期待】は、

 ↓こちら↓ をどうぞ。

https://ncode.syosetu.com/n2310ln/1/



■ 登場人物


♪ ハル:早坂春弥(( )はやさか・はるや)。中学1年生。男。主人公。ミッツの従弟。手品と謎解きが好き。声変わり前。


♪ ミッツ:蜜霧多岐(( )みつきり・たき)。中学2年生。女。ハルの従姉。活動的。幼少の頃からピアノを習う。口の表情が豊かで、口が顔の輪郭からはみ出すことが多い。


♪ ステラ:星山空見(( )ほしやま・くみ)。中学1年生。女。不気味なメルヘンが好き。転入して吹奏楽部に入部し、トロンボーン担当になる。老若男女の誰からも、一見して好かれる、無邪気な可愛らしさ。


♪ ショージ:東海林翔児(( )しょうじ・しょうじ)。中学2年生。男。吹奏楽部でクラリネット担当。恰幅は良いが、デブではない。会話の始まりは紳士っぽいが、話しているうちに、下品な饒舌になる。


この4人の背の高さは、高い方からショージ、ミッツ、ステラ、ハルの順。小学生の高学年から、中学1年生までは、女子の方が平均身長が高いため。


♪ ヤッ子:鍵宮靖子(( )かぎみや・やすこ)。理科教師(( )専門は化学)。年齢は30代前半。女。白衣で、すらりとした黒のパンツ姿。プライベートではジャズピアニスト。姉のことが大きく影響。


♪ 学校の音楽の先生:小柄な爺さん。物静かで、とても紳士。ヤッ子にとっては、教師の大先輩。


♪ トロンボーン先輩:中学3年生。男。吹奏楽部で、ステラと同じトロンボーン担当。


♪ ムギ:大吠麦穂(( )おおぼえ・むぎほ)。中学1年生。ハルとステラの同級生。ステラとは、仲が良い。トロンボーン先輩の彼女ということは、隠している。


♪ トロール将軍:美術教師。男。40歳。身長2メートルの大柄。とても恥ずかしがり屋。小声なのに言葉がはっきり聞こえる。顔は戦っている将軍のような険しい表情。


♪ トロール将軍の妻:舞台となる中学校とは無関係。小学校の体育教師。結婚後も、仕事は継続している。幸せを見付けるのが上手。


♪ 先生ちゃん:説明コラムでの解説者。2頭身、または、顔だけ。主に、ベートーベンなど歴史上の人物。


♪ 妖精ちゃん、妖精くん:アニメ特有の表現のための、黒子の役目。妖精ちゃんが黒板に図を、とても素早く書くなど。サイズは、主に手のひらサイズ。登場人物が思い描いたものを、背景に表示する。




「百合じゃれ」「海老逃げ」は、当作品の造語です。


◆ ご感想を頂けると嬉しく思います。ログイン不要ですので、お気楽に一言をお願いします。


◆ 「評価」はログイン必要ですが、「感想」はログインせずに、どなたでも書けます。

楽典をアニメで表現することを目的としていますので、アニメ化に関する感想を強くお待ちしています。


 ↓↓ ここから本文です ↓↓


【エピソード 021】 鍵盤モノサシで音程の確認。完全系と長短系。鍵盤ドーナツは、時計の文字盤に似ている。ハルが父親からギターをもらい、明日は楽器店でメンテナンス。


音楽の先生。黒板に音程の長短系の「重減-減-短-長-増-重増」と、その下に完全系「重減-減-完全-増-重増」で、「重減-減」「増-重増」が合流している。


音楽の先生「ここで二股に分かれていますね。2度、3度、6度、7度は、こちらです」図の上の「重減」から「重増」の道をマルで囲む。


音楽の先生「1度、4度、5度、8度は、こちらです」図の下の「重減」から「重増」の道をマルで囲む。


音楽の先生「鍵盤モノサシで、短3度がありましたね」


ハル「はい」


音楽の先生「短3度よりも、半音長いと、長3度です」指を「短」から「長」に移動する。


ハル「あ、その図は、半音長いと短いの並び順ですね」


音楽の先生「そうです、説明書きを忘れていました」図に大きな左右向きの矢印を記し、「半音短くなる」「半音長くなる」を添える。


音楽の先生「長3度よりも、半音長いと、増3度です」


ハル「え? それって……」鍵盤モノサシを見ながら「……完全4度と同じ距離ですよね」


音楽の先生「そうです。でも、完全4度とは呼ばずに、増3度と呼びます」


ハル「あ、なるほど、同じ距離なのに、呼び方が違うんですね。ミ♭と呼ぶか、レ♯と呼ぶかの違いのように」ヤッ子を見る。


ヤッ子「察しがいいな。コードのCの仲間で、Cmのミ♭を、レ♯と書いたら、Cの仲間ではないという話と同じだな」


音楽の先生「素晴らしい。そこまで理解していましたか」


ハル「鍵盤モノサシに無かった、半音6つの距離は、ドから数えると……えーっと、この黒鍵ですね」鍵盤モノサシを指す。


ハル「これだと……」黒板と鍵盤モノサシを交互に見ながら「……増4度、または……」黒板と鍵盤モノサシを交互に見ながら「……減5度、ですか?」


音楽の先生。感心して唸る。「丁寧さに感心します」


ハル「ありがとうございます」


ヤッ子「実は、ファからシも、増4度だぞ」


ここからの、ハルの確認手順と独り言を、ヤッ子と音楽の先生は、微笑んで見ている。


ミッツが、ハルの手元を見たくて、近付こうとするが、ヤッ子が制する。振り返ったミッツに、ヤッ子が微笑みながら、唇に指で「静かにしよう」を示す。


ハル「え?……ファ、ソ、ラ、シ。だから、4度で……」指折り数えて、4度と知る。


ハル「頂いた鍵盤モノサシで、4度の見本は、これだ。高いドから、下に向かって、ソまでは、「完全4度」だ」鍵盤モノサシの、ソから上のドまでの「完全4度」が、ぼんやり色変わりする。


ハル「今、知りたいのは、ファからシまでの4度は、「なに4度」かで、そのために、見本の完全4度と比べる」


ハル「ファからシまでは、この距離」鍵盤モノサシの黒鍵側を、ファからシまで、指でトントンと辿る。トンと叩くと、鍵盤モノサシに赤い点が付き、点と点の間が赤い直線で繋がる。水平の折れ線グラフっぽく見える。


ハル「ソからドまでは、この距離」同じく、指でトントン辿る。さっきの赤い折れ線グラフの、少し下の位置に、同様にソからドまで、青い点と直線が描かれる。


ハル「見本と比べて、同じなのか、長いのか、短いのか……。1つだけ長い」


ハル「見本が「完全」だったので、それより1つだけ長いのは……」黒板の、「完全」の右隣を見る。「増」と書かれている。


ハル「「増」だから「増音程」だ。今は、4度の話。「なに4度」かを知りたかった。「増音程」の「4度」だから「増音程」だ」


ハル。顔を上げて。「増4度です!」


音楽の先生「丁寧ですね」


ハル「ありがとうございます。これって、ややこしいから、「あれ? 今は何を知りたかったのか」を、時々、確かめながらしないと、迷子になります」


ヤッ子「ということは、シからファは、減5度だ」


ハル「もう、混乱します」


ヤッ子「その鍵盤モノサシは、音程の入門として、「下のドから上方向の白鍵は、長と完全だけ」「上のドから下方向の白鍵は、短と完全だけ」を、覚えたばかりの確認用だ。それ以外の範囲の確認は、これから自分でできるだろう」


ハル「はい、その話は、行く行く……」


ヤッ子「では、早坂君の興味に沿った、おもちゃを紹介しようか」


ハル「おもちゃ?」


ヤッ子「鍵盤モノサシが、このように曲がって、更に曲がって、円形になったものだ」黒板に、1オクターブ(( )ドからシまで)の鍵盤モノサシを書く。鍵盤モノサシの奥側(( )黒鍵側)を内側にして少し湾曲した絵。もっと湾曲した絵。


この、湾曲した絵は、途中経過なので、鍵盤モノサシっぽいという略した絵にする。最後はドーナツの形になる。ドーナツの内側が黒鍵側、外側が白鍵側。


ヤッ子「こんな風に、鍵盤モノサシが曲がって、円形になった、鍵盤ドーナツだ」


ヤッ子「パズル、組み合わせ、パターンといったものが好きだろう?」


ハル「はい。コードもそれっぽいなと期待しています」


ヤッ子「半音6つ分の距離だけが無い、ということに、自分で地道に気付いたんだ。このおもちゃも楽しめるだろう」


ヤッ子「円形にしたから、黒鍵の形に違和感があるが、大切なのは、ここだ」内側の円の、12等分の刻みを指す。


ヤッ子「ギターのフレットが、12までで1オクターブの区切りになり、13番目からは、最初の1番目からと同じだな。だから、12等分なんだ」


音楽の先生「その刻みは、キーにも役立ちますよ」


ハル「キー?」


音楽の先生「ハ長調、Cメジャーキーなどです。ト音記号とセットで書かれている、♯や♭に関係します」背景に、調号の例をいくつか。


ミッツ。ピアノに駆け寄り、『メヌエット ト長調(( )♪レーソラシド、レーソーソー)』(( )バッハ)を、ちょっと弾く。


ミッツ「これの話をしたでしょ。その時、全部のファに♯が付くのは、強い絆って言ったよね」


ハル「だから、その、強い絆って、何だよ」


ミッツ「これが、キーの話」


▼ Bパート


ハルの自宅。


天袋から鍵盤ハーモニカを出す。塩ビの口の部分には、カビが付いている。台所で洗い、チューブを接続して演奏してみる。出にくい音がある。


ハルの母親が来る。


ハル「ねえ、お母さん。ピアノかギターか、どっちか欲しいんだけど」


母親「だったら、ギターにしなさい。お父さんのが、あるから」


父親。帰宅。


ハル「お父さん、このギター、使ってもいい?」


父親「おっ、懐かしい。弾きたいのか」


ハル「うん。弾くというより、楽譜の謎解きに使いたいんだ」


父親「そうか。まあ、何にしても弾くんだから、修理しないとな。よし、あした、一緒に楽器店に行こうか」


ハル。喜んで。「ホントに?!」小さくガッツポーズ。


次回は …… 【エピソード 022】 ギターでカポ3でAmを弾くとCmが鳴る。ギターでカポ3で「Em、Am、B7」を演奏すれば「Gm、Cm、D7」が鳴る。AmからC♯mまでは、同じ形。カポタストがあれば。



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