【エピソード 015】 繰り返し記号の近くに、リハーサルナンバー。10月は8番目の月でオクトーバ。オクターブの「8」と、「3+3=5」の謎。鍵盤モノサシと、音程の見本。
【前書き】
なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?
初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。
▼ 登場人物
ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。
ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。
楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。
「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。
オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。
そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。
唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。
「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。
人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。
ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。
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【エピソード 015】 繰り返し記号の近くに、リハーサルナンバー。10月は8番目の月でオクトーバ。オクターブの「8」と、「3+3=5」の謎。鍵盤モノサシと、音程の見本。
先生「カッコは、進む方向にジャンプするよ」
歌詞付きの楽譜。3番まである。「おはよう、さん」「こんにち、は」「おやすみ、なさい」で、カッコは「1.2.」「3.」の例と、「1.3.」「2.」の例。
先生「カッコには番号がありますね。カッコに入る前に、「今、何回目かな?」を確認しましょう。今、何回目かな……」歌詞を指でたどり、歌詞を口にしながらジャンプ。または、「過去の足跡と、現在の足跡」を数えて、何回目かの確認をする。
先生「このように、歌詞が書いてあれば、ジャンプするのがわかりやすいよね」
先生「戻る方向に飛ぶのは、こんな記号もあります」図で、「D.S.」「セーニョ記号」と「D.C.」の例。
先生「「D.S.(ダル・セーニョ)」は、「セーニョ記号に、飛び戻る」の意味だ。飛び戻りながら、セーニョ記号を探そう」ジャンプしながら、セーニョ記号を思い描いている吹き出しを表示する。見付かったので、着地する。
先生「「D.C.(ダ・カーポ)」は、楽譜の先頭に戻る。先頭だと決まっているから、「ここに着地」という記号はいらないよ」
先生「戻る方向にジャンプするんだけど、リピート記号とは関係無いから」ジャンプで戻りながら、「これは無関係」「これも無関係」と、素通りする。
先生「進む方向に飛ぶのは、こんな記号もあります」図で、コーダの例。
先生「「to CODA(トゥ・コーダ)」があれば、「CODA(コーダ)」に、飛び進むんだ」
先生「「D.S.」か「D.C.」があればコーダも使う、コーダがあれば「D.S.」か「D.C.」も使うという規則もあるけど、それを知らない人もいるし、困らないこともあるよ」
先生「「D.S.」か「D.C.」で戻った後は、楽譜の最後までまっしぐらという規則もあるけど、それを知らない人もいるし、困らないこともあるよ」
2番カッコの中にコーダの例。2番カッコに入り、D.C.で戻る。カンガルーが「3回目だ」という。3回目なのに3番カッコが無い。カンガルーが「3番カッコが無いけど、終わりまでまっしぐらだから、コーダを探せばいい」と言いながら、2番カッコに入る。
1番カッコの中にコーダの例。2番カッコに入り、D.C.で戻る。カンガルーが「3回目だ」という。3回目なのに3番カッコが無い。カンガルーが「3番カッコが無いけど、終わりまでまっしぐらだから、コーダを探せばいい」と言いながら、1番カッコに入る。
カンガルーが「コーダ探しセンサー」のような道具、または、耳がキョロキョロしてコーダを探知するのでも良い。
先生「市販されている楽譜には、セーニョやコーダに番号が付いているものもあるんだ。「何番セーニョかな」を確認して、ジャンプしてね」
先生「これらの記号は、覚えてから楽譜を読むより、知っている曲の楽譜で慣れていくのが良さそうだよ」
先生。一度退場してから、思い出したように戻って来る。「あ、忘れていました。どれも、小節の区切りでジャンプするよ。小節の途中でジャンプすることはないんだ」
図で、小節線から小節線の正しい例。小節の途中から途中までの誤りの例。
先生「ところで、繰り返し記号は、曲の区切りが近いことが多いよ。そこに、こんなものが書かれていることがある」リハーサルナンバーを表示。
先生「これは、「リハーサルナンバー」といって、「Aメロ」「Bメロ」は、歌い始めに「A」、その後で曲の区切りがあって「B」と書かれることが多いから、「Aメロ」「Bメロ」なんて言うね」
楽譜。リハーサルナンバーの「A」からの範囲に「Aメロ」の色付け、「B」からの範囲に「Bメロ」の色付け。
先生「「A'メロ」というのもあるよ」
先生「リハーサルナンバーは、「ここから始まる」は明確だけど、「ここで終わる」が曖昧なこともあるよ」
先生「ただし、リハーサルナンバーは、楽譜の出版社が自由に書くことが多いんだ。出版社によってリハーサルナンバーが違うこともあるよ」
先生「リハーサルナンバーは、先頭からの通しの小節番号を使うこともあるよ」楽譜。小節番号の例。
先生「小節番号は、繰り返しの回数は無関係だ。同じ小節を2回数えることはしないよ」
先生「「コーダ」って言葉は、本当は「ジャンプ」の意味じゃないよ。「終わり部分」「エンディング」の意味だよ。そのため、ジャンプもしないのに、リハーサルナンバーのように「CODA」と書くこともあるよ」コーダ記号が無いリハーサルナンバー。
▼ 場面変更
授業が終わり、チャイムが鳴りやまないうちに、ハルが音楽室に向かって走る。
音楽室から、音楽の先生が出て来たところに、ハルが走り寄る。
ハル「先生、オクターブの8って、何ですか?」
音楽の先生「おやおや、早坂君。藪から棒に言っても、わかりませんよ。落ち着いてください」
ハル「今まで、数学の授業だったんです。そこで、12月は10番目の月でデセンバー、10月は8番目の月でオクトーバ」
音楽の先生「ふむふむ」
ハル「そこで、音楽のオクターブが8と言うので、その意味が知りたくて、知りたくて、走って来ました」
音楽の先生「カレンダーの月の番号が、2つずれているのは、昔のカレンダーは、今の3月から始まっていたからです農業のためだったと思いますが、正確なことは、僕の専門外です」
ハル「あ、ああ、そうですか」
音楽の先生「そこで、音楽のオクターブですが、指折り数えて8番目の意味です。ドレミと数えて、8番目は、またドになるでしょう」
ハル「ドレミ……シド、あ、本当だ」
音楽の先生「これは「音程」です。俗に「音程が違う」と言えば、調律も含めて音の高さが違うの意味ですが、ここでの話題の音程は、2つの音が、指折り数えていくつ離れているかを、「1度、2度、3度」と数えます」
ハル「数えるのが音程? 距離ですか?」
音楽の先生「そうです、距離です。ドからミまでは3つなので音程は「3度」、ラから上のドまでも数えると音程は「3度」です」背景に、「ド、レ、ミ」に「1、2、3」を添える、「ラ、シ、ド」に「1、2、3」を添える。
添える数字は、マル数字が良さそう。マル数字は機種依存文字なので、当脚本では用いない。
ハル「ということは、オクターブっていうのは、8度で、どこから数え始めても、同じ名前に戻る音程ですね」
音楽の先生「さすが、察しがよろしい。どこから数え始めてもというのが、大切です」
ハル「でも、音程が何の役に立つんですか?」
音楽の先生「ハーモニーに役立ちます。2人で歌う時、響きが悪かったり、良すぎて味気無かったり、ちょうどいい濁り具合だったり。それは音程でわかります」
ハル「響き具合というのは、振動数の比ですか?」
音楽の先生。驚く。「おやおや、振動数の比を、ご存知でしたか。その通りですよ。響き具合が違うのは、振動数の比の違いです」
音楽の先生「響き具合を、和音で考えるなら、振動数の比よりも、音程の方が便利なんです」
ハル「では、作曲には音程を考慮すればいいんですか? って、作曲するつもりはありませんが」
音楽の先生「作曲にも役立ちますし、近いうちに、授業でギターのコードを演奏します。そこで、音程を知っていれば、コードの謎解きに役立ちます」
ハル「音程を教えてください」
音楽の先生。レポート用紙(1枚を破り取れるもの)から、1枚を破り取る。2オクターブの「ドからド」の鍵盤の絵を書く(ドが3つ)。右端のドは、ド♯の黒鍵まである。罫線を利用し、罫線の1つが半音。
鍵盤の下側にイタリア語。
左端のドから上に向かって、2度から8度まで。白鍵だけなので、長音程と完全音程だけになる。
右端のドから下に向かって、2度から8度まで。白鍵だけなので、短音程と完全音程だけになる。
音楽の先生「1オクターブの中には、白鍵と黒鍵を合わせて、12の音高があります。ピアノでは、白と黒に色分けしていますが、ギターでは色分けしてありませんね」
ハル「はい」
音楽の先生「この鍵盤モノサシは、鍵盤の上の方の刻みは、ギターでのフレットに対応しています」
鍵盤の上側、少し空間を設けて、1本弦のギターの絵を添える。ギターのフレットと、鍵盤の半音刻みが一致している。
音楽の先生「3度でも、「長3度」と「短3度」がありますが、ギターのフレットで数えると、距離の違いがわかります」鍵盤の下の「長3度」「短3度」と、鍵盤の上の刻みの数を指す。
音楽の先生「そうそう、数学の授業の後で悪いのですが、音程では「3+3=5」というのがあります」
ハル。驚きの顔で。「どういうことですか?」
音楽の先生「この謎は、近いうちにお話しすると思いますよ」
次回は …… 【エピソード 016】 ピアノはバーコード、ギターコードは2次元コードに似ている。、「CODE」「CORD」「CHORD」。音域は「全く相容れない」ではなく、重複範囲がある。ドミソがたくさん。
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