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第36話 女王の企みと冒険者ギルドへ

「ミヤか…覚えておこう。いつかここに連れてこい」

「あー、それはどーだろ?まずはあっちで色々しないとだし?」

虎は少し濁して断った。すると女王は何かを察知した。

「おい、お前たち、まだ何か私に話していないことはないか?」

と、問いただした。3人は目を逸らしていたが、女王の圧に負けた。

「えっとー隠している訳ではないんですが、どーも規格外な部分が多くてですね。彼女がすごいのは鑑定だけではなくて身体能力や魔法もすごくて」

「ほぉ、それは興味深いな。お主たちとどちらが強い?」

すると虎がヘラヘラしながら聞いた。

「それはどんな条件だ?それによるかもしんねーなー」

するとカイルが興味深々で聞いた。

「え、条件次第では皆さんが負けてしまうこともあるってことですか?」

「んー、絶対に勝てる!とは言えねーな」

「薪割り、石割りは、ミヤだね」

鷹がボソッと答えた。

(鷹がしゃべったー)

女王たちは鷹がしゃべったことにまず驚き、その後黒豹が負ける可能性があると認めたことに驚いた。

「そーですね、私たちもその点に関してはミヤさんに追いつけていませんね。鷹は一緒にやって、スパルタ加減にビビっていましたよね」

「思い出して、吐きそう」

鷹の顔色が悪くなった。

「豹、やめとけ、鷹がやべーぞ」

「おっと失礼、鷹、すみません」

「うん」

カイルは3人の反応を見て興奮していた。

「みなさんでもできない特訓ですか!?ぜひ教えてください!」

「まあ、教えてやれないことはないが、本物が見せれないから、豹のお手本と言葉での説明になるぞ?」

「構いません、やってみたいです!」

「では、明日は私がカイルさんの指導を行いましょう!女王様、薪を300本と石をたくさん準備しておいてください」

女王はそんな物でいいのか?と不思議に思ったが、家臣に準備するように伝えた。

「で、みなさんより強いかもしれない部分は、他にどのようなことがあるのですか?」

トルネも興味津々で話を聞きたくてたまらないという感じになっていた。

「まず、1対1の体術のみなら7:3で負けるかもしれない武器ありなら五分五分。魔法あり武器ありならまだ負けねーかなぁ」

と説明しながら、虎はなぜか冷や汗が出た。今自分が戦うことを考えた時、ミヤの成長スピードを考えると今自分は勝てるのか?と純粋に思ったからだ。そしてそれは豹と鷹も同じだった。自分ならどう攻略するか、条件次第でシミュレーションしたが、現時点では勝てる、もし成長するとどうだろうと考えると冷や汗が出た。Aランク冒険者の彼らから見てもミヤの成長速度は異常なのだった。3人が黙ったのを見て女王はさらに興味を持った。

「豹よ、お主たちに新たな依頼を出したい。新しいパーティーにだ」

豹は嫌な予感がしたがとりあえず話を聞いてみることにした。

「なんでしょー?」

「ミヤを私の前に連れてこい!期限は半年以内とする!なんなら手紙で来るように伝えておけ!ただし命令ではない、依頼だ。なので無理する必要はない。無理をさせて嫌われたくはないからな!ははは」

3人はため息をついた。

「女王様、わかってらっしゃいますか?女王様からの依頼はほぼ命令ですよ?」

「わかっておる、だから期限も多く、他に条件がないだろ?優しくしてやったものだ」

女王は満足気に話していた。

「あ、先に言っておくけど、この国にいろ!とかはなしだぞ?それならこの依頼は受けないし、達成もしたない」

すると女王はニヤリと笑った。

「ほぉ、私がそこまで言うと予想ができるほどか?まあ、それは言わないでおいてやる。適度な距離感で接する方が面白いだろう」

「じゃあ、それを書面にしといてくれ!口約束じゃそんなこと言ってないが?とか言われかねないからな」

虎がそう持ち出すと、女王はむすっとしていた。

「虎、私がそんなことを言うと?」

「言うだろ、絶対。この国に居ろ!とは言ってない、息子と結婚しろと言っただけだ。とかな」

すると女王は笑いだした。

「ははは、虎、さすがだな!気に入ったらそーしようと思っていた。そのミヤという者がこちらにくれば、パーティーのお前たちもまとめてこちらにくるかと企んでいた!」

虎はため息をついた。

「はぁ。俺たちはもちろん、ミヤちゃんもどこかの国にずっと属するつもりはないんだよ。仮に戦争ってなった場合、俺らは身寄りがないから、ミヤちゃんの家族を守る。だからもしなんかしたら全力で相手するから、そこんとこよろしく」

豹と鷹も頷いた。

「やはり興味深いですな、黒豹の3名にそこまで言わせるとは。私もぜひお会いしたいですな」

「はい、僕もぜひお会いしたいです。そしてよければお手合わせをしてみたいです」

「カイル、今のままだと触れられないぞ。1ヶ月みっちりやってどの程度近づけるかだな」

「はい、お願いします!」

カイルはやる気満々だ。しかし豹たちはあることを思っていた。

(この3ヶ月でミヤちゃんがまたなんかやらかしてないと。だけど。ははは)

翌日から提案通りの予定が決まったので、城に泊まる準備をした。しかし豹たちはなぜか眠れず、3人揃って素振りと石割りをした。おそらくミヤの成長が頭をよぎったからだろう。


翌朝、豹たちは早速冒険者ギルドに行った。

「このギルドに来るのも久々だなぁ」

「ですね、以前よりも少し荒れていますか?」

「うん、雰囲気悪いね」

入り口を入ると中に居た冒険者が早速絡んできた。

「おいおい、誰だお前ら。ここがどこだかわかってるのか?」

すると虎はなぜか嬉しそうにしていた。

「やばい、豹、鷹、絡まれるの久々すぎてテンション上がってる。どーしよ」

虎はニヤニヤしていた。それにイラついた冒険者は飛びかかった。

「何ニヤついてんだてめー!」

すると虎はヒョイっとかわし、振り返った冒険者に回し蹴りをした。その1発で気絶させた。早速冒険者ギルド内での一悶着が起こった。そして3人はウキウキしていた。

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