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第19話 3人の鑑定

ピロン鑑定結果(同意済みのため、レベル差を無視し、より詳しい情報が鑑定できました)

黒爪(クロヅメ) 虎徹(コテツ) 通称:虎 レベル:59 傭兵・冒険者 称号:感が冴え渡る男 現在、兄弟と傭兵団を結成し、冒険者業と兼任している 兄である豹(黒爪 氷河)と弟の鷹(黒爪 鷹人)と共に国王の命令でミヤを監視している。しかし、国王の命令とは関係なく、ミヤと行動を共にしたいと思っている 豹と鷹のことが好きすぎるあまり、憎まれ口や強い口調になることがあるのが特徴 単独任務の時は寂しくて目が覚めることがある

「え、皆さん兄弟なんですか!?」

「!?」「!?」「!?」

黒豹の3人はかなり驚いた。自分たち以外兄弟だということは誰もいない。黒豹のメンバーでさえ知らない情報だった。

「わかったのか!?すげーな鑑定。他はどうだ?」

「えっと…」

ミヤは言葉を詰まらせた。

「国王からの命令で私を監視している。と出ました」

黒豹の3人は黙ってしまった。

「えっと、なんでですか?」

「申し訳ありません。経緯を説明すると…」

豹が自分たちが国王から以来されていること、そして王都に共に行って欲しいということを伝えた。もちろん命の危険はないし、危なくなれば自分たちが助けるということも伝えた。

「鑑定のことも知っていたんですね」

「そうです。申し訳ありません。私たちもゴブリンの洞窟から帰り、色々考えていたんですが、結論が出る前にミヤさんが来てしまい、こちらからお伝えすることができませんでした。本当に申し訳ありません」

黒豹の3人が頭を下げた。ミヤは黙り込んでいた。

(今回は俺の感もダメだったか)

虎がそう思っていると、

「じゃあ、私が他に伝えられる秘密って何があるんだろう…」

と言った。黒豹の3人は不思議そうにミヤを見た。

「ミヤさん、何を言っているんですか?」

「そーだぜミヤちゃん、俺らとんでもないことを隠してたんだぞ?」

「うん」

ミヤはキョトンとしていた。

「いや、びっくりはしましたし、少しショックは受けたけど、皆さんに隠さなくて良くなったと思うと少し楽になりました。で、皆さんが鑑定のことを知っていたのなら、それって秘密を打ち明けたってことにならないから、他に私が言える秘密って何があるだろうって思って…」

まさかの回答に黒豹の3人は笑ってしまった。

「ミヤちゃんってズレてるというか真面目すぎるというか。やっぱり面白いな!」

虎は涙目で笑いながら言った。

「いや、真剣に悩んでたのにそれ、ひどくないですか?そんなこと言ってたら、虎さんの秘密言いますよ?」

ミヤは頰を膨らませた。そして虎の表情が固くなった。

「ミヤちゃん、何を言おうとしてる?」

ミヤが虎の近くに行き、鑑定結果を耳打ちした。すると虎は顔を真っ赤にして、

「そんな事までわかるのか!?絶対に言わないでくれよ」

虎はかなり焦っていた。それを見た豹と鷹は興味津々。

「ミヤさん、一体なんですか?教えてください」

「ミヤ、気になる」

「えっとですねー」

ミヤが言いかけると、

「わー!ミヤちゃん、いや、ミヤ様、なにとぞ。それだけはなにとぞ」

と頭を下げた。ミヤは笑いながら、

「大丈夫です、言いませんよ」

と言った。豹と鷹はとても残念そうにしていた。すると虎が

「おい、お前たちも鑑定してもらえ。自分が今どれくらい成長しているかわかるぞ。俺はいまの自分のレベルがどれくらいかも教えてもらえたぞ!」

豹と鷹はまんまと虎の口車に乗せられ、

「そうですね、今の自分の現状は気になりますね」

「うん、気になる」

2人ともまんまと同意してしまった。ミヤは気づいていたが、何も言わずに鑑定した。3人のことをもっと知りたいと思ったからだ。

「じゃあ、まず豹さんから鑑定しますね」

ピロン鑑定結果(同意済みのため、レベル差を無視し、より詳しい情報が鑑定できました)

黒爪(クロヅメ) 豹河(ヒョウガ) 通称:豹 レベル:61 傭兵・冒険者 称号:束ね癒す者 現在、兄弟と傭兵団を結成し、冒険者業と兼任している 弟である虎(黒爪 虎徹)と弟の鷹(黒爪 鷹人)と共に国王の命令でミヤを監視している。しかし、国王の命令とは関係なく、ミヤと行動を共にしたいと思っている 虎と鷹のことが大好き 弟が生まれた時の誓いは、弟たちは俺が守る しっかり者に見えるが、弟たちのお願いはできるだけ断りたくない。断ってしまった夜は、ものすごく病むことがある いつも持っているペンダントの中には小さい頃の弟たちの写真が入っている

「え、豹さん、意外」

「ミヤさん、待ってください、何を見ましたか!?」

「えっとー…」

何を言われるか怖くなった豹はすぐにミヤの近くにいき、内容を確認した。豹も虎と同じく、顔を真っ赤にした。

「2人とも何言われたの?」

鷹はこの後鑑定されることが怖くなり、逃げようとした。すると豹と虎が羽交い締めにした。

「ミヤちゃん、今だ」

「ミヤさん、やってください」

こういう時はしっかり兄弟だなぁと思いながら鑑定した。


ピロン鑑定結果(同意済みのため、レベル差を無視し、より詳しい情報が鑑定できました)

黒爪(クロヅメ) 鷹人(タカト) レベル:56 傭兵・冒険者 称号:強固な盾 現在、兄弟と傭兵団を結成し、冒険者業と兼任している 兄である豹(黒爪 豹河)と兄の虎(黒爪 虎徹)と共に国王の命令でミヤを監視している。しかし、国王の命令とは関係なく、ミヤと行動を共にしたいと思っている 豹と虎のことが大好きで、普通に会話したいが、それを周りに聞かれたくなくていまの喋り方を続けている 2人のことを本当は兄ちゃんと呼びたい 

「かわいい」

鷹はその時点でトマトのように顔を真っ赤にし、逃げ出しそうになっていた。

「ミヤちゃん、なんか面白いのあった?」

と虎は楽しそうに聞いてきた。すると鷹が

「アースウォール!」

と叫んで、自分とミヤの周りに壁を作った。鑑定の内容を聞くと、鷹の頭から湯気がでて、顔が真っ赤に染まった。アースウォールが崩れると、虎がもう一度聞き出そうとしたが、鷹の泣きそうな顔を見て、やめた。そして3人はあることに気づいた。

(俺たち、ミヤちゃんにとんでもない秘密を握られたのでは!?)

そんな黒豹の3人の心配を他所に、

「皆さんのことしれてよかったです。あとは、国王様の所にいかないといけないんですかね…」

ミヤは不安そうな顔で3人に聞いた。不安を感じ取ったのか、虎がある提案を切り出した。

「ミヤちゃん、俺らと一緒に冒険者やらね?豹と鷹とも相談してたんだけど、俺らって火の適性いないじゃん?今回の戦いとミヤちゃんいないと命を落としてたかもしれねーじゃん?だから、ミヤちゃんさえよければどーかなって」

虎の提案にミヤは少し驚いたが、喜んだ。

「皆さんが良ければ、ぜひ。でも、本当に良いんですか?」

「もちろん。私たちは大歓迎ですよ」

「うん、ミヤは強くなる。俺たちももっと強くなるように頑張るから、よかったら、組もう」

ミヤには迷いはなく、その場で決定した。

「ところで、パーティーってどうやって登録するんですか?」

「基本的には王都の冒険者ギルドでパーティー登録をします」

「あ、でも大昔の勇者パーティーは王様が勝手に組ませたみたいだぞ?」

「知らない人と勝手に組まされるのは嫌ですね」

「俺、多分、喋れない」

鷹の一言に全員が笑った。

「あとはパーティー名をどーするかだなぁ」

「黒豹じゃダメなんですか?」

「ダメです、早急に考えましょう!」

いつも冷静な豹がなぜか鼻息荒くしていた。

「豹さん、どうしたんですか?珍しいですね」

「ははは、ミヤちゃん、豹はな、黒豹って名前が好きじゃないんだよ」

虎が笑いながら言った。

「そりゃそーですよ!なぜチームの名前に私の名前しか入っていないんですか!しかもこのチーム名、虎が私の顔を見て、兄ちゃんが一番強いし、黒髪がかっこいいから黒豹にしよーぜ!とか適当に決めた名前なんですよ!?なんであの時止めなかったのか、今でも後悔してますよ」

と言いつつも、少し嬉しそうに話している豹だった。

「じゃあ、王都に行くまでにみんなで決めましょう!それまでは黒豹で」

ミヤがそう言うと黒豹の3人も了承した。

鑑定の事を話したら怖がられるかもと思っていた。しかし黒豹の3人は受け入れてくれ、さらにパーティーを組む提案を黒豹の3人からしてもらい嬉しかったミヤ。そして最初は任務としてミヤを監視して王都へ連れて行こうとしていた。しかし一緒に過ごす中でミヤの才能と成長を感じ、支え合い、共に成長したいと感じるようになった黒豹。後にパーティーとして、また各個人としても歴史に名を残すメンバーが正式にパーティーを結成する事になった。

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