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第14話 制限時間

ゴブリンジェネラルが突っ込んできた。

鷹は壁を作る。

「アースウォール」

しかしドンという音がなり、あっという間に壊された。

「ハハハ、モウ、カタクナイ」

腕力が強化されたゴブリンジェネラルには意味をなしてなかった。

「ウォーターボール」「サンダーボール」

豹と鷹も攻撃する。しかし先ほどよりも効いていない。

「チクチクスル。カユイナ」

防御力も上昇しているため、先ほどよりも動きを止めることができない。

「ファイヤーボール」

ミヤも火魔法を放つ。が、先ほどのように大きなダメージはなさそうだ。さらに回復力も上昇しているため、傷の治りも少し早くなっていた。

「これ、だいぶきつい相手だぞ」

「そうですね、ミヤさんの火魔法頼みですが、その火魔法も効果が薄くなってきています」

そう言っていると岩が飛んできた。それを避けるとゴブリンジェネラルが突っ込んでくる。

「ガー!」

と叫びながらコンボウを振り回す。

「アースウォール」

鷹は壁を作って防ごうとしたが、軽々と破られてしまい、コンボウを喰らってしまった。

「グッ」

ドカン。という音とともに、鷹は壁に飛ばされた。

「鷹!」

虎が心配して振り向くと、虎に向かってゴブリンジェネラルが突っ込んできた。

「ヤベッ」

虎はなんとかかわし、そのまま魔法を放つ。

「サンダーボール!」

あたりはするものの、ダメージは大きくない。

「コレナラ、ヨケナクテ、イイ」

ゴブリンジェネラルは虎の魔法を避けようともしなかった。そしてコンボウで虎を殴った。虎は防御したが、壁にぶつかってしまった。

「ぐ…いってーなー」

虎はかなりのダメージを食らったはずだが、すぐに立ち上がった。

「大丈夫ですか?虎」

「ああ、なんとかな…」

「虎、もう温存している場合ではないです。2分ほど稼いでください。その間に鷹を治療します」

「オッケー、任せろ」

虎の表情が変わった。豹は鷹のそばに行った。

「鷹、すぐに治します。ヒール」

豹が魔法を唱えると鷹の傷が少しずつ癒えていった。

それに気づいたゴブリンジェネラルが豹と鷹の方に行こうとした。

「させねーよ!アースウォール!」

なんと虎が土魔法を発動した。

「ナニ?ナゼ?」

ゴブリンジェネラルも動揺していた。

「虎さん、2属性持ちなんですか?」

「ミヤちゃん、他の奴らには内緒な!黒豹の秘密事項だ!」

ゴブリンジェネラルは虎のアースウォールを破壊しようとした。しかし、鷹のアースウォールよりも強度が高かった。

「ナンダト?コワセナイ?」

「そのアースウォールは特別性だ!アースウォールに電気も流して固めた!なかなかかてーぞー」

虎はニヤッと笑った。ゴブリンジェネラルが虎のアースウォールに苦戦している間に、豹は鷹の治癒を終えていた。

「豹、ありがとう。虎も」

「いいえ、お安い御用ですよ」

「そーそー、ミヤちゃんにはバレちまったけどな。イイだろ」

虎はミヤの方を見て笑った。ミヤも虎の方を向いて

「秘密にしますよ。もちろん!」

と笑った。

「この際ですし、ミヤさんには話しておきますね。虎は雷と土、私は水と光、そして鷹は土と風です」

「え、全員2属性持ちですか!?すごい…イイなぁ」

ミヤはとても羨ましそうにしていた。

「さあ、追撃の準備だ」

「豹、水出して、あいつ沈めよう。アースクエイク」

「なるほど、あれなら動きを止めれるかもしれませんね。ウォーターボール」

「アースウォール」

なんと鷹の魔法で地面が割れた。そこに豹の水と鷹の土が入り込み、沼のようなものができた。そのタイミングでゴブリンジェネラルが虎のアースウォールを壊して出てきた。そして怒りのまま突っ込んできた。

「ガー!」

すると先ほどの沼にズボッとハマった。

「コンナモノ、スグニヌケレル。ヌー」

と這いあがろうとするが動くたびに沈んでいく。

「結構深い。多分、首までは、沈ませれる」

「馬鹿力でも、この沼は厄介でしょう?」

2人の魔法はうまく行き、ゴブリンジェネラルの足止めには成功した。

「お見事ですね。本当にすごい」

ミヤは感心していた。が、ゴブリンジェネラルにはまだ余裕が見えた。

「コノマホウ、イツマデツヅクカナ?トケタラ、スグコロス。ソレマデニ、オレ、タオセルカナ?」

そう、こういった魔法には制限時間がある。そしてゴブリンジェネラルに今のミヤたちの魔法では致命傷を負わせられない。回復力も向上しているから、致命傷を与えないと回復してしまう。つまり沼のような魔法が切れるまでに、ゴブリンジェネラルが回復できないほどのダメージがあるということだ。

「なかなか厳しい状況ですね…」

「オレらの魔法じゃ致命傷にはならないよなぁ…ミヤちゃん、君しかいないな!」

虎は軽く言った。

「虎さん、簡単に言い過ぎじゃないですか?私まだファイヤーボールしか使えないんですが…」

「2割制限をやめるとどうですか?」

豹がミヤが気をつけている2割の制限を解除することを提案した。

「わかりました。少し気合い入れて魔法を使ってみますね」

フゥと一呼吸おき、ミヤは4割くらいで魔法を放った。

「ファイヤーボール!!!!」

ドカンという音が響き、ミヤのファイヤーボールがゴブリンジェネラルに当たった。

「ギャー」

流石にゴブリンジェネラルにも効果があった。しかし致命傷とするには少し足りなかった。ゴブリンジェネラルは回復力の上昇により、少しずつ傷が回復していった。

「ハハハ、カイフク、スル、ジカンノ、モンダイ」

ゴブリンジェネラルは今のミヤたちに倒されることはないと確信した。

「くそ、どうにかできねーのかよ」

「魔法の相性が悪いですね…」

「一旦、ひく?」

黒豹の3人は諦めかけていた。その横でミヤは何かをブツブツ言っていた。

「おじちゃんならどうするかな…八雲さんなら…ダメージを集中させるには…蝋燭の火…1か100じゃない…広くじゃだめ…1点集中………」

ミヤの才能が開花する。

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