一章 2話 沖縄まで
俺たちは上層部のパワハラの影響で徒歩で沖縄まで行くことになり2日経った。
その間にあった事を簡単に話していこうと思う。
「隊長〜私疲れた〜」
「おいおい副隊長さんがへこたれないでくれ〜てか1番年下の波瑠斗を見習ってもらっていいか?」
「じゃあ波瑠斗君が私をおんぶして〜」
「あ、すみません。付き合ってない女性に触るのは…」
「私は君を受け止めたよ!?君のことをお姫様抱っこで受け止めたよ!?」
「隊長〜俺も限界っすわ…」
「俺は…まだ行ける…」
「私も行けるわよ」
「えぇ!?愛ちゃんお願いだから限界って言ってよぉぉぉ」
「おいおいまだ吹田超えて兵庫入ったばかりだぞ?仕方ない…ここからは徒歩で行くか…3日程度あれば行けるらしいしなぁ…」
「やったぁ!!」
「あざーす」
その時だった。目の前には大きなパチンコ店が…
「隊長、すんません。俺ちょっと軍資金増やしてきやす!!」
「待て、波瑠斗!」
「…隊長、猫カフェあった…行ってくる…」
「待て待て」
「あー!あそこにレストランだ!私ご飯行くねー!」
「待て待て待て」
「隊長、俺波瑠斗連れ戻して来るっす。」
「待てい!マジで」
「どうしたんすか…」
「愛!お前も来るよな?」
「ノリ?」
「当たり前だろ?」
「なら行くわ」
数時間後…
「隊長、軍資金増えましたね!」
「結局、波瑠斗が5万発出してくれたからだけどなぁ」
「てか猫カフェとレストラン行った奴らはどうなった?」
「あ、副隊長は食べすぎで今皿洗ってるらしいっす」
「あ、えと後藤さんから連絡が…」
「おいおい波瑠斗、俺たちのことは下の名前で呼んでくれよ!で、なんてきたんだ?」
「今から3件目行く、との事ですが」
「ん?猫カフェ3件回ろうとしてんのあのゴリマッチョ」
「…今6月よ?人間カイロとしては熱すぎるわよアイツ」
「ええいさすがに兵庫で1日潰すのはまずい!連れ戻すぞ!」
「あ、太郎さんから連絡が…」
「どうした!?」
「大輝さん連れ戻そうとして返り討ちにあったそうです」
「…もうあのゴリラはいいや。どうせ身体能力的にあの鬼灯隊長に並ぶくらいだし、置いてっても追いつくだろ…」
そして俺たちは4人で先を急ぐことにした。
「隊長、優奈ちゃんから電話が…」
「ほっときな」
「てかなんで俺のパチンコは許可したんすか?」
「ん?俺もパチンカスだから怒れねぇのさ…」
「てか私含めてこの3人もともとギャンブル中毒者よ」
「おいおい俺はスロッターだっての!」
「太郎さん変わりないっすよそれ」
なんて話していた時だった。後ろからものすごい勢いで走ってくる人間の音がした。…いや、音と衝撃が人間のものではなかった。
「どっちだ?」
「優奈ちゃんじゃないの?あの娘あれでも4月までは実戦でずっと走ってたんでしょ?すぐに追いつくわよ。」
「いやいや、もしかしたら大輝かもしれないぜ。アイツ空気すら蹴って移動するだろ?」
「みんな…俺なんかとはレベルが違うなぁ」
「あなたには言われたくないわ。」
「え?」
「だってあの鬼灯さんとの戦闘訓練2週間で終わらせたんでしょ?私的にはそっちの方が怖いわ」
「それは俺も聞きたかったな」
「え?みなさんはいつまで訓練されてたんです?」
「5月に入るまでじゃないかしら」
「基本的に俺と太郎と愛は5月で、大輝が4月、優奈が3月って聞いてるな。」
「何月から始まったんですか?」
「俺らが加入した時からだからだいたい2ヶ月か?大輝と優奈は1ヶ月と聞いてるけどな。」
「でも俺、兄貴と二人で一緒に…」
「いや、俺たちは10人で一斉に戦闘訓練してボコボコだぞ。」
「え、」
「まぁ人獣と戦うことになったら期待してるさ」
「が、頑張ります!」
「あのー皿洗い頑張ってきた私を放置しないでー?」
「…猫カフェ良かった…」
こうして、俺たちは色んなところに寄り道しながら沖縄を目指して歩き出した。鹿児島に着いたのは5日後の夕方だった。
あ、そういえばなぜ副隊長が皿洗いする羽目になったのか。元々、食糧危機が騒がれていた時代だった上に東京の災害があったため、食料の物価だけ10倍くらいに跳ね上がってるからである。そのため今はそこら辺のおにぎりが2000円以上する時代になってしまったのだ。
あれ?鹿児島からは、沖縄まで船?それとも…




