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東京陥落  作者: シロップ漬け
四章 覚醒の火山編

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四章 4話 衝撃の過去

「お前ら!!一旦引くぞ!!覚醒している強化人間と噴火のダブルコンボはマジで死にかねない!!」


「あれ?波瑠斗、逃げるんだ。別にいいけど、私()()をコッチに持ってきてたんだよね〜」


果蓮はニヤケる。その時、波瑠斗の足が止まる。


「お前、まさかまだあの時の……」


波瑠斗は冷や汗をかく。少し体も震わせていた。


「どうした、波瑠斗。」


「隊長、すんません。今すぐ兄貴呼んでもらっても良いですか。」


「おいおいどうした。てか、紺青隊長はまだ意識が……」


「叩き起してでもコッチに来てもらわないと……最悪九州いや、日本全土が焼け野原になります!!」


波瑠斗は携帯を取り出し、本部に連絡をかける。


「桜島の噴火で?日本全土焼け野原?」


張間墨は顔をしかめる。


「隊長、俺あのバカ女と()()付けてきます!!」


波瑠斗はもう一度、果蓮のいる頂上まで走り出す。


「お、おい待て!!」


─桜島噴火口周辺─


「とりあえず、これで準備はできた。あと二回噴火すれば……」


「させねぇよ!!」


走ったこともあるが、波瑠斗の汗が止まらない。


「まぁやっぱり来るよね。隊長さん。」


波瑠斗が振り向くと隊長も立っていた。あとから第七部隊のメンバーと、龍護もやってくる。


「あれ?まだ5年前の事話してなかったんだ。」


「5年前?波瑠斗、5年前何があったんだ?」


「まぁ一応色々あって、俺と兄貴含めた6人は異世界に行ったことがあったんです。」


数秒の沈黙の後、墨が口を開く。


「お前、疲れてるのか?」


「こんな反応されるから言いたくなかったんだ!!」


「私たちが異世界に行ったのは事実なのにね〜」


「とりあえず、話しますよ……6人はなぜ異世界に行ったのか……」


─5年前─


「ん?俺と付き合いたい?ごめん。俺今は恋愛よりゲームに本気出したいから……」


波瑠斗は告白してきた女の子を振る。女の子は少し動揺した後、一言。


「今度のパパの実験イベント見に来て欲しい。休日の学校の体育館でやるから。」


「おう。」


数日後、波瑠斗の通う中学の体育館で実験イベントがあった。そこで事件は起こる。


「実験って何するんだろうな。」


波瑠斗は親友の中野湊と青木翔也と兄の晴璃を連れ、体育館に向かう。中では旭親子が実験の準備をしていた。


「おっ、お客さんだね。準備は出来てるんだけどまだ、他のお客さんがいなくて。」


旭慎司は頭を掻きながら微笑む。



「なら、もう少し外で時間潰して来ますよ。」


「いや、折角来たんだ。見てみるかい?()()()。」


「異世界……ですか?」


「まぁ一旦装置を起動してみようか。」


目の前にはドアのようなものがあった。旭慎司はドアを開ける。目の前にはヨーロッパ風の景色が広がっていた。しかし、地球上のどこでもないそんな場所。

4人はびっくりする。


「おいおいマジで異世界広がってるじゃん!!」


「すげぇぇぇ!!」


「実はね……」


ドンッ!!ドアの中を覗き込んだ波瑠斗を旭慎司は突き飛ばす。


「イベントはここで終わりさ。」


「てめぇ!!」


湊はドアの向こうへ飛び込む。それに続いて翔也も飛び込む。


「アンタら親子……ウチの弟に何の用だ?」


晴璃は構える。


「いやぁ君の弟君がね?ウチの娘を振ったらしくてさ……だから、強制的に2人が結ばれる世界へ飛ばしただけさ。さぁ、果蓮。追いかけなさい。」


「その冷静さ。アンタ実は何回も行ってるな?」


晴璃は睨む。それに呼応するかのように旭慎司は笑う。


「君は賢いなぁ。」


旭慎司は晴璃の不意を付き、回し蹴りで吹っ飛ばす。


「君も行きなよ。」


波瑠斗、湊、翔也、晴璃と旭親子は異世界に飛ぶ。


─回想終─


「てことがあったんですねぇ。」


「好きでもない女振ったら異世界飛ばされるのも中々だな。」


墨は空を見上げながら呟く。


「あ、波瑠斗。君は使えないよね。向こうの力。でもねぇ私とパパは今も向こうの力使えるんだよ。」


果蓮はニヤケる。


「隊長!!やっぱり無理だ!!魔法使われたら今の俺たちじゃ太刀打ち出来ない!!」


「え?魔法?」


「そうです!!俺とこの女はずっと魔法が使える世界で殺し合いしてきたんです!!やつの言ってる事が事実なら……」


波瑠斗の胴が切断される。目に見えない一撃。


「波瑠斗!!」


「まぁ、強化人間の今ならすぐに治る傷かな。ま、私も同じ事か。」


「あ、隊長。食事終わりましたー。」


「副隊長、お前また食事行ってたのか!!まぁいい。事態は最悪だ。」


副隊長は腰の刀を取り出す。そして、果蓮目掛けて斬撃を飛ばし、果蓮の胴と首を泣き別れにする。


「私の部下に手出さなさいで貰える?」

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