四章 3話 噴火と強化人間
「交渉だと?」
「ああ。俺はそこにいる波瑠斗に用がある。」
「俺?」
「そうだ。実は五本指の一人がお前と会いたいと言っててそれで来て欲しいんだ。」
「まぁ俺はいいけど…隊長、俺行ってきます。」
「うーん隊員の安全を鑑みても俺は反対なんだが。」
「そこは俺が保証する。と言うより俺は今回の計画は反対の立場だ。そもそもなぜ火山を噴火させるのか理由を知らないんだ。」
「嘘やろ」
「ホントだ。それなら、お前たち全員連れて行くと言うことでどうだ?流石に連れて来れなきゃ俺が処刑される。」
「分かった。とりあえず、噴火の阻止は合致ということでいいんだな。」
「ああ。じゃあ頂上まで行こう。」
〜数分後〜
第六部隊と覇宮龍護は頂上まで辿り着く。しかし、そこには誰も居なかった。
「何!?誰も居ないだと!?」
「なぁ、覇宮龍護、俺に会いたいとか言うやつはどこだよ。」
「うーんここに居たハズなんだが。あの女まさか…」
「まさか…なんだ…?」
「発作が起こってキチゲ解放したかも…」
「は?」
「あの女よくあるんだよ。こうなると何するか俺も予想できないぞ。」
その時、後ろから歩いて来る音が聞こえた。
七人が振り返ると血に染った一人の少女が立っていた。
「私はそこの子だけ連れて来いって言ったよね。」
「いや、彼らとの交渉で…」
刹那、龍護の頭が吹っ飛ぶ。
そして、波瑠斗以外の隊員達の足が切断される。
「みんな!!クソッこの女…!!」
「久しぶりだね。波瑠斗。私だよ。」
「は?俺に女の知り合いなんて…あれ?お前果蓮か?」
「は、波瑠斗、知り合いなのか?」
「そうっすね。旭果蓮。俺のえっと…知り合い…というか…元々同じ中学だった女っす。」
「え?波瑠斗君彼女居たの?」
「今の説明で違うことが分かるっしょ副隊長。」
「太郎にバカにされていますよ。これでは猫ちゃん達にも懐かれませんよ。」
「流石に恋愛脳すぎよ。」
「みんなして冷たい!!」
「波瑠斗の部隊は仲良いな。てか、足切断されてるんだから焦れよ。」
「覇宮君は黙って。いま波瑠斗とお話中だよ。」
「うっす。」
(まぁ管理者なんて辞めて寝返るつもりだけどな。)
「ねぇ。波瑠斗。なんで君がいるの?あの時の約束を果たしに来てくれたの?私の事迎えに来てくれたんだね。じゃあ、ここに二人だけの世界を作ろう。」
「怖いって!!波瑠斗、俺もうすぐ30だけど人生で一番くらいビビったぞ!!」
「あー隊長、コイツヤバいんでここで仕留めましょう。流石に俺もビビりましたよ。」
「波瑠斗、何で?また否定するの?あの時とは違ってあの邪魔なお友達もお兄ちゃんも居ないよ?次は部屋に飾ってあげるね。」
果蓮の四肢が緑色に染まっていく。
「流石に覚醒しているか。」
その時、大きな音と共に地震が起こる。
すぐ側の昭和火口から火が吹く。想定している中で最悪の事態に発展し始める。




