四章 2話 火山での計画
8月2日、午前6時頃。
「お前達、今から桜島まで泳いで行くぞ。どうやら、ここ数年で活動が活発化しているが俺達に人としての権利なんて無いからそのまま進むぞ。」
「押忍。ところで副隊長はどこ行ったんすか?」
「アイツは食料不足だからつって、海に食料取りに潜ったぞ。」
「あの娘もよく行くわね。」
「隊長、我々二人も準備完了しました。」
「大輝は珍しくやる気……だな……」
「そりゃ猫カフェの為ですよ。もちろん、カフェでの食事や猫ちゃんとのお遊びが私めの一番の幸せですからね。」
こうして俺達第六部隊は鹿児島湾を泳ぎ、桜島まで向かった。しかし、桜島は既に人獣の島と化していた。
そして、火山活動の活発化により、もう人が住めない地になっていた。
「お前ら、気をつけろ。ここはもう本当に人が住めない地になってるぞ。」
「隊長、今からどこへ行きます?」
「とりあえず、火口の方に向かうぞ。あ、もしもの話をしておくぞ。もし、噴火したら逃げろ。俺達は強化人間だが、元は人間だ。溶岩流や噴石などに直撃したら助かる可能性は低いはずだ。」
「でも隊長、ここ数十年は噴火も溶岩流も噴出してないっすよ?」
「いや、管理者達が何をしたいのか俺達は分からない。もし、噴火させて溶岩流を噴出させるのが目的だったらおそらく助からん。」
「じゃあとりあえず、入山するって事でいいわね。」
「ああ。じゃあ俺が先頭で歩くから一番後ろを副隊長と波瑠斗が一緒に歩いてくれ。俺の後ろに太郎、中心に愛と大輝って感じで行くぞ。」
─桜島昭和火口付近─
「覇宮君、準備はどう?」
「できてます。しかし、組織の人間達が…」
「何?私に関係ある?」
「いえ、そんな事は…」
「一応どんな顔か知りたいんだけど」
「こちらの写真に写ってる奴らです」
「ふーん。全員パッとしないね」
「そう…ですね…」
「待って、この男の子、誰?」
「コイツは…俺のライバル…って感じの男で…」
「そんな事聞いてない」
「すんません」
「この男の子は誰かと付き合ってるの?」
「いやー流石に1人だと思いますよ」
「思うとかはいらない」
「は?」
「今すぐ聞いてきて。」
「ちょっとタイミングが悪いと思うんですが…」
「うるさいなぁ!!私が行けって言ったら行けよ!!」
「了解っす」
(五本指ってこんな人間しか居ないのかよ。行かなきゃ拷問、気に入る答えが帰ってこなかったら拷問、ストレス発散に拷問。あのイカれ女早く死ね!!)
─桜島入山直前─
「はーいお前ら、今から登山するからなー。水とお弁当持ったなー?」
「隊長、」
「どうした副隊長。」
「おやつも持って行っていいですかー?」
「いいぞー。300円までなー」
「え?隊長、300円じゃなくて150円まででしょう?」
「いえ、私のところは300円でしたね」
「俺も大輝も300円だったなー」
「私のところは200円だったわよ」
「え、やっぱ学校によって違うのな。まー俺ら大人だから財布が許す範囲で買ってくれば?」
「隊長、一つお話が。」
「なんだ?」
「桜島にいる人間俺らと管理者だけっす」
「じゃあおやつ買えないのか。」
「そうっすね。」
「さっさと行きましょ」
「猫ちゃん達が我々を待っています。早く任務を遂行しましょう。」
「え?待って、私お腹減っちゃうよー」
こうして第六部隊は桜島の登頂を始める。
そして、9時18分頃。桜島中腹にて。
「おい、アイツは…」
「ん?第六部隊…か。お前達と話がしたい!俺は覇宮龍護。これからの計画を止めたいと思っている!!」
「計画?何を企んでいる!!」
「俺達がやろうとしてる事は火山を噴火させる事だ!だが、俺はそれを止めたい!そこで、交渉がしたい!!」




