四章 1話 桜島へ行こう!!
俺達第六部隊は7月29日に桜島へ人獣と管理者の討伐に向かう事となった。そして、遂に俺達の武器が支給され、戦略の幅も広がることとなった。
しかし、ここ数日で人獣被害は増加し、兄貴もあれから目覚める事が無かった。正直、少し不安になってきたところではある。
「隊長、俺達の準備完了です!」
「よし、じゃあ今回も走って泳いで桜島まで行くぞ!」
俺達はまだ走らされていた。しかも今回は活火山に向かうというのに……兄貴達第七部隊はフェリー使って宮島まで行けたのに……何故なのだろうか。
資金不足が原因らしいが……
「隊長〜お腹すきました〜」
この副隊長のせいであるんだが……それ以外もパチ屋行ったり、猫カフェ行ったりしてるため、因果応報というやつであった。
「とりあえず、食堂で飯食ってから行くか。」
─第六部隊食堂立ち入り厳禁─
「終わった……何この看板!!」
「副隊長、それが原因や」
「隊長〜そんなこと言わないでくださいよ〜」
「とりあえず、一旦コンビニ飯で済ませます?」
「猫カフェ……行く……」
「すんません俺大輝止めてきます!!」
「あ、私カフェ行くわ。」
こんな一人一人自由なのが俺の部隊。
そして、今回もみんな自分のやりたい事優先で行っちまった……
「だぁぁぁぁぁ!!!とりあえず波瑠斗、お前は愛を追いかけてカフェ行け!太郎は大輝の追跡+回収、俺はこのはらぺこあおむしちゃんに安い飯食わせてくる!!」
「了解っす。」
─近所のカフェ─
「あら、波瑠斗。あなたも何か食べる?奢るわよ。」
「いや、俺は腹空かないんで……」
「そうなの?私達強化人間だけど、鈴木原の薬飲んだ訳じゃないから、お腹空きすぎたら餓死もするわよ?」
「いや、さっき食ったんですよ……兄貴の代わりに……」
「そういえばお兄さん、まだ眠ったままらしいわね。」
「ええ。どうやら頭と心臓に瓦礫が刺さっててそれが致命傷になってたらしく、今も生死の狭間をさ迷ってるらしいです。」
「そう……」
「あとは、本人の生きる意思が鍵とは聞いてます。」
「まぁあのお兄さん普通に起き上がってきそうだけど……」
「どうですかね……」
「お兄さん誰か好きな人とかいないの?」
「それはいないと思います。というかいたとしても多分……」
「どうしてそう思うの?」
「アイツは他人に対しての感情が虚無なんすよ。本当に心底どうでもいいんです。というより、アイツは自ら人に嫌われに行ってる節があるんすよ。」
「なんか大変なのね。」
「多分アイツが目覚める時は自分のために何かする時でしょうね。」
「すごい理解してるのね。お兄さんの事。」
「違いますよ。全てアイツが言ってた事なので。」
─近所のコンビニ─
「おい、副隊長。それ以上買うなら自腹だぞ?」
「どうして!?ただおにぎり10個とパン8個、ホットスナック6種類にコーラ4Lだけでしょ!?桜なら笑顔で買ってくれるのに!!」
「俺とあのシスコン妹と一緒にするな!!」
「ぶーっ!!」
「この小娘……!!」
「あのーお客様?他のお客様のご迷惑になりますので……」
「ああっすみません。買います買います。」
(コイツ第五部隊に送ってやろうかな)
─猫カフェ─
「にゃん……にゃん……」
「怖いよ。お前みたいな大男がにゃんにゃん言ってるの。」
「太郎、人の趣味を悪く言うのはどうかと思うぞ。」
「流暢に喋りやがって……」
─2時間後─
「という事でお前達!!今から桜島まで行くぞ!!到着する頃には8月になってるかもな。」
「隊長、質問です。」
「どうした!?」
「どうして副隊長にゲンコツができているんですか!?」
「この暴食小娘は俺の貯金まで食い潰そうとしてきたため正当防衛だ!!」
「了解であります!!」
「他に質問は!?」
「隊長、大輝の回収に失敗しました!!」
「アレはもうほっとけ。その気になれば桜島まで来るだろ。あ、任務終わったらみんなで鹿児島の猫カフェハシゴしような!!」
「隊長、お待たせ致しました。後藤大輝、ただいま合流致しました。」
「うわぁぁぁぁぁ!!!急に流暢に喋るなぁぁぁ!!!」
「アイツまともに喋れたのね……」
「俺初めて見ましたよ。あんなに紳士的な大輝さん。なんかスーツまで着ちゃって……」
「いい波瑠斗、あの二人にならないように注意しなさい。」
「うっす。」
「はい、それじゃあ桜島へ行くぞ!!」
こうして俺達は桜島へ向かった。
8月1日、鹿児島県に到着。
そして翌日の2日、桜島へ突入することとなった。




