三章 1話 対人獣兵器
「隊長〜俺達って武器で戦えないんですかー?」
「悪いな波瑠斗。俺達第六部隊はそもそも武器訓練を受けてなくてな。だから誰も……いや、優奈だけは使えたな……」
「副隊長が?」
「ん?知らなかったのか。アイツ元々第五部隊隊長予定なくらい武器の扱いは得意なんだぜ。」
「そうなんすか」
「ま、色々あって第三行って今らしいけどな」
「というか隊長、武器ってどんなものがあるんです?」
「聞いて驚くなよ〜1つ目は刀だな!!」
「マジすか」
(いや今西暦2050年だぞ?なんで人獣のような進化した人類倒すのに刀なんだよ)
「2つ目は槍だな!!まぁ近接戦闘がそこまで得意じゃない隊員が基本的に持ってるなぁ。」
(戦国時代かな?)
「そして3つ目が狙撃銃だ!!」
「俺たちは武士だったんすか?てか銃で良いでしょう」
「どうやら銃は製造コストが高すぎて資金不足だったり素材不足だったりするらしい。」
「てか普通に鉄使うのじゃダメなんすか」
「技術班曰く、普通の一般的な銃じゃ人獣の筋肉と頭蓋の貫通は不可能らしいんだわ。で、対戦車ライフルくらいの威力の狙撃銃で特殊な弾丸使えば、頭か心臓のどちらかの破壊で人獣の完全討伐が可能らしい。」
「それじゃ素手で戦ってる俺達って馬鹿みたいじゃないですか。」
「まぁ狙撃銃はほぼ実戦じゃ使えないらしいけどな〜」
「当たらないって事ですか?」
「なんか実戦で使ったことがあるらしいけど、人獣は何か知らんが察知して避けるらしい。殺意とか気づくんだろうな。」
「じゃあ基本は刀とか槍とか使うんですね。」
「まぁ前の戦闘から分かったと思うけど、直接叩く方が早いよな。」
「まぁそうっすね」
「てかお前のお兄さん宮島で戦闘したらしいけど、なんか凄かったらしいじゃないか。」
「アイツが?俺が聞いたのは宮島での戦闘だるかった位しか聞いてなかったので……」
「そうなのか……」
「ま、刀や槍とか使う方が楽に戦えるかもしれないな。てか、お前はどの武器が希望なんだ?」
「今言った中のどれかですよね。うーんそれなら自分は剣道やってたので刀が良いですね。」
「じゃあそれで希望出しとくよ。」
それから5日後……
「はーいお前達。俺達はこれから京都に向かう。ま、観光じゃなく第五部隊と合流して、武器の扱いを学ぶ合宿だ。気を引き締めて頑張るように。」
こうして俺達は徒歩で京都まで向かった。途中色んなところに寄ったせいでかなり遅刻してしまった。
7月15日京都に着く。場所は京都の知恩院の近くの公園。宿泊は、知恩院和順会館。
なんか貸切にすることができたためここで修行するらしい。
「隊長……やっぱり私は帰っても良いですか……」
「何言ってるんだ副隊長。お前は今回の修行の手伝いをするって言ってくれたじゃないか。」
「ちょっと妹に会いたくないっていうか……気まずいっていうか……」
「はいはいさっさと行くぞ。」
数時間後、知恩院に辿り着く。ここで、第五部隊と落ち合う事になっている。なんて思ってたら、奥から女の子が走ってきた。
「姫様!!」
ん?姫?まさかとは思うがこの女の子が副隊長の妹なのだろうか?
「ねぇ桜お願いだから姫は止めてっていつも……」
「……ハッ!!そうでした女神様!!」
ヤバい奴が来た。そういえば、副隊長の食費のツケに関しても何も文句を言ってなかったような……
「あのー霧ヶ崎隊長ですか?私は第六部隊隊長の……」
「はい。ではご自由に訓練しててください。」
「あ、あのー……」
「うるさいなぁ!!今女神のご尊顔を拝んでるのが分からないの!!」
……この妹ヤバい奴だ。狂ってるシスコンなのに俺達より強いのが明確に分かる。
「桜!!そういう言い方はやめなさい!!あと、せめてお姉ちゃんって呼びなさい!!」
「……はい。すみませんでした。」
「お、俺達は気にしてないから大丈夫だ……」
こうして、武器訓練が始まった。どうやら第五部隊は隊長一人で来たらしい。そして、後から兄貴の隊も一部の人間が合流するらしい。
俺は刀を使う予定のため、刀の練習から始まった。まぁ元々剣道をやっていた事もあり、人獣用の刀とはいえ、すぐ馴染んだ。
そして、地獄が始まる。




