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目が覚めたら、お腹痛くてびっくりした。
「ミカリン、目が覚めたか?」
「ジョシュア。側に居てくれたの?」
「まったく。無茶しやがって。どうしておまえはそう無鉄砲なんだ!?」
「だって。あれしか薬を飲ませる方法を思いつかなかったんだもの」
そこで、ジョシュアはいつもよりずっとむすっとした顔で。
「おまえはジェインを過大評価しすぎだ。うっかり死んじまうところだったんだぞ?」
「あはははは。でも生きてるし。ちゃんと……、痛っ」
上半身を起こすことすらできない。
「今度はおまえがしばらく城で静養する必要がある。学校の授業に関してはユイニャンがノートを持ってきてくれることになったから心配すんな」
「あらま。みんな親切だわ」
「ユイニャンの時だって親切にしてたさ」
「でも、うれしい」
ふふふと笑うと、ジョシュアが顔をそむけた。その横顔が赤いような気がする。
「見事なレンチさばきだったぞ」
「ほう? 褒めてもらえるなんて光栄です」
「いいか? 今回は特別に運が良かっただけだからな。ああ、それと王室御用達栄養ドリンクも飲んでおけ」
「わぁ、さんきゅ」
あたしはドリンクをゴクリと飲んだ。ら。傷にしみて痛かった。
「もうあんな無茶するなよ? おまえになにかあったらと思うと、心臓が持たんたかな」
「ひょっとして、あたしのこと好きだったりする?」
「ああ。好きだよ。あんな無茶する奴に恋をして悪いか」
「あっははっ。あたしもジョシュアが好きだよ」
………………。
沈黙が恥ずかしい。
なんだ、いつの間にか両想いになっていたんだ。
「エリオット様はユイニャンにプロポーズしたんだって」
「知ってる。俺も今、さらっとプロポーズしたからな?」
「……? どのくだりのこと?」
「だから。この俺に好きだと言わせたんだから、それはもうプロポーズなんだ。ほら、手を出せ」
ジョシュアはあたしの左手に綺麗な銀製の腕輪をつけてくれた。
「守護魔法がかかっている。指輪はこれから作るから、サイズを教えろ」
「そういうのはそれこそさらっと調べるもんじゃない?」
本当に、不器用でかわいいんだから。
「いいんだよ。俺はエリオットと違うからな。キザなこと言えないしできないからな。そこいら辺、比べたりするなよ?」
「うん。いいよ。じゃあ、ロザリア様のことは?」
「あこがれだよ。それがわかったんだ。もういいだろう? もう少し寝てろ」
「うん。わかった」
言われなくても深い眠りに落ちてゆく。
目が覚めたら、なにかが変わっていたりするのかな?
つづく




