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8ー4

「ジェイクの復元と言っても、生前のジェイクにかぎりなく近くした機械人形なのだが、どう思う?」

「悪趣味だわ。それに、ジェイク様を亡くしたことをきちんと認められないと、かえって残酷なことにならない?」


 だって、人間は大人になるけれど、機械人形のジェイク様だったら成長しないし、やっぱり心がないっていうのはさみしくないかなって言ったら、ジョシュアが、やはりそうか、とため息をついた。


「本当はそうじゃないかと思ったんだが。プレゼントする前でよかった」

「ということは? 完成しているの?」

「あらかたね。あとはジェイクが話しそうなことや、彼が興味を持ったものとかをインストールしていくだけの段階なんだ」


 そっかぁ。ジョシュアなりに考えてそこまでしたってことは、王妃様よっぽど落ち込んでいるんだろうな。


「でもそれって、黒魔術とあんまり変わらないよね?」

「そうだな。悪趣味か。それじゃ、辞めておこう。それでこれからレモンティの滝まで行くが、かまわないか?」

「あたしはいいわよ。だけどアイシア・ブラックがあたしの言葉を聞いてくれるのかな?」

「ためしてみるしかない。お願いできるか?」

「もちろんよ」


 あたしは快く受け入れた。


 学校なんてダルいもんねぇ〜。


「ところで。なんでアイシアは魔力を集めているの?」

「あいつ、まだくらげ島から出ることをあきらめてないんだよ。そのために、島を崩壊させるつもりなんだろう?」


 本当にそれだけかなぁ? 


 アイシアはせっかく魔女じゃなくなったのに、どうしてあえて魔力をたくわえるようなことをしているんだろう?


 島を出たいってだけなら、他にも方法があるかもしれないのに。


「アイシアって、こんなに面倒くさい人だったんだね。魔王が消滅してあきらめたと思ってたのに」

「たまたまその後も監視していたから気づけたんだ」


 なるほど?


「ひょっとして、あたしとユイニャンも監視されてたの?」

「悪い。だが、城の内部の恥を外にさらされたくなかった。国民を不安にさせたくもなかったんだ」

 

 ま、なんとなく気づいていたけどね。


「もしアイシアが魔力を手放さなかったらどうするつもり?」

「その時は、だまして薬を飲ませる。最初からそうすればよかったんだが、あの頃は試作段階の薬だったから」

「ちょっと待った。薬って?」

「魔力をたくわえることができなくなる薬だよ。この小瓶をアイシアに飲ませて欲しいんだ」

「ほう。最初からそのつもりだったな?」

「すまない」


 島を守るためとは言え、嘘までついてどうするのよ?


 アイシアじゃないけど、うさんくさいことにはできるだけ加担したくないというのが本音。


 さて、どうやって口説き落とそうか?


     つづく

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