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「ジェイクの復元と言っても、生前のジェイクにかぎりなく近くした機械人形なのだが、どう思う?」
「悪趣味だわ。それに、ジェイク様を亡くしたことをきちんと認められないと、かえって残酷なことにならない?」
だって、人間は大人になるけれど、機械人形のジェイク様だったら成長しないし、やっぱり心がないっていうのはさみしくないかなって言ったら、ジョシュアが、やはりそうか、とため息をついた。
「本当はそうじゃないかと思ったんだが。プレゼントする前でよかった」
「ということは? 完成しているの?」
「あらかたね。あとはジェイクが話しそうなことや、彼が興味を持ったものとかをインストールしていくだけの段階なんだ」
そっかぁ。ジョシュアなりに考えてそこまでしたってことは、王妃様よっぽど落ち込んでいるんだろうな。
「でもそれって、黒魔術とあんまり変わらないよね?」
「そうだな。悪趣味か。それじゃ、辞めておこう。それでこれからレモンティの滝まで行くが、かまわないか?」
「あたしはいいわよ。だけどアイシア・ブラックがあたしの言葉を聞いてくれるのかな?」
「ためしてみるしかない。お願いできるか?」
「もちろんよ」
あたしは快く受け入れた。
学校なんてダルいもんねぇ〜。
「ところで。なんでアイシアは魔力を集めているの?」
「あいつ、まだくらげ島から出ることをあきらめてないんだよ。そのために、島を崩壊させるつもりなんだろう?」
本当にそれだけかなぁ?
アイシアはせっかく魔女じゃなくなったのに、どうしてあえて魔力をたくわえるようなことをしているんだろう?
島を出たいってだけなら、他にも方法があるかもしれないのに。
「アイシアって、こんなに面倒くさい人だったんだね。魔王が消滅してあきらめたと思ってたのに」
「たまたまその後も監視していたから気づけたんだ」
なるほど?
「ひょっとして、あたしとユイニャンも監視されてたの?」
「悪い。だが、城の内部の恥を外にさらされたくなかった。国民を不安にさせたくもなかったんだ」
ま、なんとなく気づいていたけどね。
「もしアイシアが魔力を手放さなかったらどうするつもり?」
「その時は、だまして薬を飲ませる。最初からそうすればよかったんだが、あの頃は試作段階の薬だったから」
「ちょっと待った。薬って?」
「魔力をたくわえることができなくなる薬だよ。この小瓶をアイシアに飲ませて欲しいんだ」
「ほう。最初からそのつもりだったな?」
「すまない」
島を守るためとは言え、嘘までついてどうするのよ?
アイシアじゃないけど、うさんくさいことにはできるだけ加担したくないというのが本音。
さて、どうやって口説き落とそうか?
つづく




