3ー5
食堂に行くと、王子様たちは先に朝食を食べていた。
少しぐらい待っててくれてもいいじゃん〜!!
「おはようございます」
涼しい顔してユイニャンがあいさつしたから、あたしもついでに頭を下げた。
「ミカリン、筋肉痛にならなかったか?」
「え? なんで知ってるの?」
ひょっとしてあたしたちの会話、隣の部屋に丸聞こえだったりした?
なんて悩んでいたら。
「普段運動してなさそうな奴が稽古なんてしたんだ、普通その流れで筋肉痛になるさ。ほら。王室御用達滋養強壮ドリンクを飲めよ」
空間魔法バッグの中から栄養ドリンクを出したジョシュアに、ありがとうと答えて一気に飲み干した。
「あれ? あんまり苦くない?」
栄養ドリンクって、独自の薬品臭とざらりとした後味であんまり得意じゃないんだけど、これはおいしい。さすが王室御用達だよ。
そしてすぐに効果を発揮して、筋肉の痛みが取れてきた。
「すごっ。即効性があるんだ?」
「一応、王室御用達だからな」
「王室に感謝!!」
「へんな奴」
最後の皮肉がジョシュアだよね。でもまぁ、栄養ドリンクもらっちゃったし、睨むだけですませたけど。
そしてあたしとユイニャンの前にちょうどいい量の朝食が運ばれてきた。
ん〜、焼きたてのパンの匂いがたまらない。
「夕べ聞き込みをしてきたところ、レモンティ国のはずれにある占いの館があるそうです」
ジェインさんは淡々と報告した。
夕べ居なかったのは、聞き込みをしていたんだ。知らなかったよ。
てっきり、シャノン様の侍女さんに恋文でも送ってるのかと思っちゃってた。反省。
「そういうことなら、その占いの館に行くとしよう。みなはそれで異存がないな?」
ジョシュアの言葉にみんなが頷く。占いの館ってことは、占い師さんがいるってことだよね?
その人も魔法使いなのかな?
それにしても、またレモンティ国に逆戻りだよ。あたしは一回でいいからローズヒップティ国に行ってみたいんだ。なんたって、ファッションと芸術の国で有名だからね。
ロザリア様には会ったけど、あんなにおっかない人だとは思わなかったよ。
「それじゃ、食べたら出発しよう。昼食はすでに作ってもらったものを空間魔法バッグに入れてあるから心配するなよ」
って、なんであたしの顔を見るのよぅっ!!
つづく




