表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オタ嫁が大好きすぎる夫!☆  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/29

24 新年

 年末の冬の祭典が終わり、大晦日。

 とりあえず定番のお出かけイベントの提案でもしてみるか。


「ミユちゃん、夜のうちから神社行く? なんか年越し神社ハシゴみたいなやつあった気がするけど」



 以前少女漫画で読んだんだ。



「あー、どーしよっかな、新年は福袋ガチャあるからなーー神頼みすべきかなーー」



 ミユちゃんは今、テレビに有名バーチャル配信者のゲーム実況動画を映しつつ、フリースを着てぬくぬくとコタツに入ってミカンを食べてつつ悩んでる。かわいい。



「行くなら俺、車出すよ」

「駐車場、車置けるスペースあるかなーー絶対に激混みだよ」

「うーん、じゃあ止めとく?」


 ミユちゃんはしばし真面目な顔で悩んでから、決断した。


「徒歩圏内の神社に年明けてから行こか」

「じゃあ、そのプランで」



 俺もそれで承諾した。真冬の夜なんか寒いもんな!

 そして年越し直前にケーブルテレビの動画サイトから、地上波の番組に変更した。

 除夜の鐘の音が俺たちの家の中にも響いた。



 正月が来た。新年だ。深夜零時をすぎた。



「明けましておめでとう、ミユちゃん」

「明けましておめでとう、ユウジ君、今年もよろしく」

「じゃあ、防寒して神社行く? 一眠りしてから朝にする?」


「そしたらワンチャンいい初夢狙いで一旦寝ておせち食べてから行こうか」

「そうだね。別にそこまで急ぐ必要なないよね、じゃあ寝ようか」

「うん、おやすみー」



 ◆ ◆ ◆


 朝が来た。

 ──初夢は、残念ながら見なかった。

 まぁ、悪夢を見るよりマシかもしれない。


「おせちだよー」


 ミユちゃんが注文してくれた和洋折衷のおせちがコタツに並んでる。伊勢海老とローストビーフなどがメインとしてあって、こんぶやら栗きんとん、数の子、かまぼこ、おせちの定番メニュー達が詰まってる。


 そしてコタツの天板にはお屠蘇や小皿もある。小皿に好きなのを取ってね!ってことだ。



「美味そうなおせちを用意してくれてありがとう」

「課金カードの御礼。お屠蘇つぐねー」



 おチョコに清酒をついでくれた。

 今朝の衣装は猫耳パーカーだった。

 新年からかわいいな! ありがとう神様!



「ありがとう、新年に乾杯」

「乾杯、あ、先に言っとくけど、初詣に着物とかないよ」

「買ったら着てくれるってこと!?」


「買うのもったいないよ! 正月くらいしか出番なのに」

「ワンチャン友達の結婚式に呼ばれたら着れるよ」

「いや、着物高いし、結婚式ならドレスのがいいし」


 確かに若い女性は着物よりドレスのがいいか。


「うーん、やっぱそうだよねー」

「そんなに初詣の着物って見たいもの? 乙女ゲームだと男子の好感度爆上がりアイテムだというのはわかってるけどー」


「うーん、やはり晴れ着とかは特別感はあるけど、着付けとか大変だろうから、めんどくさいならいいよ、大丈夫」



 正直、見てみたさはあるけどね。彼女の着物姿なんてさ。あ。でも結婚してる女性は袖が長いのは着ないんだっけか?



「……浴衣くらいなら安いのあるし、夏のお祭りとかで着るよ」

「え、今年は花火一緒に見られる感じ?」

「いいよ、夏は花火大会はいたるとこでやるだろうし」


 やった!!


 そしておせちを美味しくいただいた。


 食後に2人してダウンジャケットとジーンズとマフラーいう普通のコーデで初詣に向かうことになった。

 服は動きやすさ重視である。


 これが乙女ゲームなら、アクティブかスポーティ判定が出てることだろう。


 玄関をでた。吐く息が白い。

 神社までの道のりを徒歩で行く。


 二人並んで歩くだけで嬉しい、寒いけど。

 流石に元旦なだけはあり、晴れ着の女性ともたまにすれ違うが、ジーンズとダウンジャケットのミユちゃんの方が綺麗だ。



「結局、俺は寝たけど初夢は見れなかったよ、ミユちゃんは見た?」

「夢は見たけど富士山となすびとタカとかは出なかったな、夢の中でおせち食べてた」

「あはは、おせち食べてたならめでたい夢では?今朝のおせちの中にも鯛も入ってたし、おめでたいってさ」


「そうだねー」


 二人でくすくすと笑いながら神社に向かって歩き、しばらくして神社に着いた。


 流石に正月、地元のそう大きくもない神社でもそこそこの人手。


 赤い鳥居をくぐって、御手水のところで手を洗ってから本殿の賽銭箱の前へ移動した。


 ガランガランという紐を引っ張って鳴らしてから、手を叩き、俺達は賽銭箱に100円を入れた。


 換金で困るから1円や5円は止めて欲しいと神社の本音をテレビで見たのでなんとなく100円だ。



「ユウジ君、おみくじ引く?」

「せっかくだから、あのかわいいとんぼ玉つきを引こうか」

「いいね!かわいいし!」


 値段は300円だった。

 小銭を箱に入れてから引いた。


「私、中吉だった。凶じゃないしまずまずだね。とんぼ玉はピンクの桜模様のかわいいやつ!」


 見せてくれたとんぼ玉は確かにピンクで可愛らしい。自分のも見てみた。ふむ、悪くない。



「俺は吉だった。とんぼ玉は紫の花柄」



 好きな人と結婚して初めて引いたおみくじのとんぼ玉、記念に大事にとっておこう。



「二人とも吉で良かったねー」

「うん、幸先いい、あ、ミユちゃん、あそこ、ご神木があるよ」

「ほんとだ、大きくて立派だね」

「俺、ご神木の前でガチャったらSSR出たことあるよ」


「はっ! そうだ! 神社はパワースポット! よし! 引くぞ! 福袋ガチャ!」

「欲しいの出るといいね」


 はたしてミユちゃんのガチャ結果はー?


「よっしゃ!! ちゃんと推しが来たー! ご神木パワーすごい! ありがとうございます!!」



 ミユちゃんはご神木に向かって頭を下げた。



「おめでとう」

「ほんとにめでたい!! 帰ってお酒を飲もう!」



 ミユちゃんは大喜びだ。良かった。帰りに追いお賽銭しとくか。お礼に。


「そうだ、俺、甘酒も買ってあるよー」

「それもいいねー」


 結局今度はお礼に500円玉をお賽銭に投げて来た。

 俺の好きな人に、幸運をありがとうございますってさ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
すてきな年になるといいですね。オタクという日本の文化発展に期待して!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ