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大魔法使いフローラルの遅刻記録。  作者: 炭酸水。
中学2年生 第一学期 学校生活編
9/12

08. 杖にこだわりを。

2人は無事ダンジョン実習を終え、次の授業準備をしていた。


「そういや、ゲヴァルトの弟がいるんだっけ。」


「うん、ジークっていう──」


2人は、ゲヴァルトに似てる、兄弟らしき人を見つける。


「「あれだ()。」」


2人はジークらしき人物に近づく。


フローラルは尋ねる。

「ねえ、君かなジーク。」


ジークは戸惑う。

「ぇ。」


「ぇ、あ!ち違った?かな。ごごめん!じゃあネ。」

実はフローラルは初対面に弱い。


ジークは戸惑った顔をする。

「い、いや、俺はジークだよ。でも、急にどうした?お前らは確か、フローラ、マヨーナか?」


代わりにマヨーナが話す。

「ぁ、そうだよ。」


フローラルはまた話始める。

「君の兄、ゲヴァルトに頼まれてね。」


「ぁあ、兄貴に…。」


「ん、どうしたの。私たちといれば、まず心配することはないよ。」


「ぃ、いや、確かフローラ、おまえ数学の時気絶してただろ。」


「あははは…、まぁよろしく。」

マヨーナはそう言って教材を持って、準備する。


フローラルも教材を持つ。

「次、移動教室でしょ、ジークも一緒に行こ。」


「ああぁ。行こう。」


3人で教室を出て、次の教室に向かった。


「えぇと、次は技術科だよな?」

ジークは会話に慣れないような口調だった。


「そうだね。確か、魔法の杖作り?だっけ。」

フローラルは見るからにワクワクそうだった。


2人は違った。

「ぇえ、でも今の杖気に入ってるけどな…。」


「俺も。昔から使ってるから愛着あるんだけど。」


フローラルは分かってないな…っていう顔をする。

「あのね、魔法の杖ってものは、どのような仕組みになっているのかを理解するだけでも、十分身のためになるんだよ。」


「まぁ、そうだね。」


「やる甲斐はあるな。」



『3時間目 技術科』


年老いた先生が説明する。

「今日は魔法の杖を1人一本作ってもらう。」

「魔法の杖は、持ち主との相性によって繰り出せる魔法の強さが変わる。」

「なので、今日はしっかりと素材を厳選して魔力を込めて作って欲しい。」


ジークはあくびをする。

「さっきのダンジョン実習の疲れがくるぜ…。」


マヨーナも眠そうだ。

「たしかにぃ…。」


フローラルが2人を起こそうとする。

「ちょっと、2人とも、今寝てしまうと勿体ないよ。」


「「はぁい。」」


フローラルは張り切りながら2人に説明する。

「さて、まずは軸となる形からだね。」


机に並べられているのは、さまざまな型。


「ここに溶かした素材を入れて固めるんだ。素材が木材の場合はまた別に用意されてる。」


「へぇ。じゃあ、俺はこの型にしようかな。」

ジークは等身大に近い、魔法の杖でいう大きい方の型にした。


「私は素材を木材にしたいから、こっちのこれにしようかな。」

マヨーナは手のひらサイズより少し大きい杖を選んだ。


「いいじゃん。じゃあ、私はいつも小さいやつ使ってるから──。」

フローラルはジークと同じ大きい方の上の方を選んだ。


3人は次のゾーンに移る。


「次は素材だね。私とジークは型だから選ばなくちゃ。」


「じゃあ、俺はこの頑丈そうな金属、アイロンにするわ。」


「ぉ、いいね。私は黒曜石の(たぐい)の魔鋼石にしよ。」


「なんか強そうだな。」


「そうだね。人々が魔法が使えるようになってから出現した素材は一層、頑丈だったりするんだ。ジークが選んだアイロンもその一種。」

「さ、マヨーナが待ってるよ。次は装飾だ。」


つづく…

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