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大魔法使いフローラルの遅刻記録。  作者: 炭酸水。
中学2年生 第一学期 学校生活編
10/12

09. 長所と短所

「フローラ、装飾ってどういう効果があるの?」


「そうだね。んーと、装飾によってそれぞれ効果があって、効果があるのは、基本的に体力・攻撃・防御・性能とかかな。」

「まぁ、試しに自分が気に入ったものを選んでみな。」


2人とも、たくさんの装飾をじっくり見ている。


「んー。どれがいいんだろ…。あ、これなんか合いそう!」


「私はこれにしようかな。」


「ジークのは、赤い帯だね。これを巻けば、魔力が付け足されて攻撃力大幅アップだ。」


「マヨーナが選んだのは、綺麗な花飾りだね。それは魔法の性能が全体的にアップ。」


「2人とも良いのを選んだね。」

フローラルは嬉しそうだ。


「そういや、フローラは何を選んだんだ?」

ジークが質問する。


「え?ぁあ、私は魔力カプセル。ここに魔力を貯めておけて、すぐに魔力を抽出できるのが利点でもあるんだ。」


フローラルは杖を両手で持ち、力を入れる。

「そして、仕上げとして、この今作った杖に魔力を1分ほど込め続けて。」

「すると、ちゃんと、魔法を繰り出せるようになる。」


「ん……!」


完成。


「2人とも、意外と気に入ってそうじゃん。」


「まぁな。」


「自分で作ったと思うとテンション上がるね。」


「こうして、事前に仕込んでいたものが勝敗を分けることもある。今回は杖の性能の重要性が知れたね。」


「なんか、先生みたいになってるぞ?」

普段からそういう感じなのか?とジークはマヨーナに顔を向ける。


マヨーナは微笑む。

「フローラは魔法だけは頼りになるんだよね。」


「ふふんっ!」

フローラルは得意げに、堂々としていた。




そして、放課後…。


フローラルとマヨーナは理科実験室で魔法薬学の薬作りをしていた。


「あれぇ?魔法薬学は得意なんだけど…。」

フローラルはおかしいな…と頭を掻く。

「数学とか科学とかが交じると分からなくなるんだよね…。」


マヨーナは怒ってる。

「もぉ!いくら材料あっても、やり方わからなかったらダメじゃん!」

「まぁ、私も分からないから言えないけど…。」


そこにジークがやってきた。

「ぁ、お前ら何やってんだ?」


「あ、ちょうど良いところに!魔法薬学のことで…って分からないか。」

フローラルは無理だよね…とため息をつく。


「いや!なんで決めつけられなきゃいけないんだよっ!?」


マヨーナは疑問を抱く。

「てことは、魔法薬学、得意なの?」


「得意ってほどではないけど。まぁできるぞ。」

ジークはフフンッと自慢げに言う。


フローラルは冷たい目で見る。

「得意ではないんだ。」


「お前には言われたくないよ!?」


「はぁ…。まぁ、任せろ。」

ジークはどれどれ?とレシピを読む。


「なるほどな。材料は揃ってるんだな。」

ジークは袋の中を見る。


「もちろん。準備はバッチリだよ。」


「了解。」


ジークは集中モードに入る。


試験管に素材を入れていく。


「ぇーと、魔塊石の粉ひと摘みを魔草が入った水に入れて加熱…。」

「これで、反応が起きる。」


「反応が起きた液体に魔力を込める。」


「すると、魔力が飽和する。仕上げにレッドストーンの粉を入れ、完成。」


フローラルとマヨーナは驚いた。


「これほど、スムーズにできるとは思わなかった。」


「すごいじゃん!」


ジークは照れていた。

「えへへへ。」

嬉しそうだ。


フローラルは完成した薬を小袋に包み入れる。

「ジークは頭を使うのが得意そうだね。」


「まぁな。昔から魔法を使った戦闘は苦手でな。筋肉(パワー)ならあるのにな。」


フローラルは目を細めて言う。

「なるほど、魔力をうまく操るのが苦手そうだ。」


ジークは不思議に思う。

「なんで、分かったんだ?」


「分析したんだ。私はそういうこともできるんだ。」


マヨーナは試験管やガスバーナーなどを片付けている。

「すごいね。フローラ。こんな短時間でできるんだ!」


「フッフーン!と言いたいところだけど、」


「ん?なんだ?」


フローラルはモジモジする。

「実は出会った時からずっと分析してんたんだよね。」


2人はがっくりした。

「「な、なぁんだ……。」」


「って!杖作りながら、分析してたのか!?しかも俺らに説明しながら!?」


「それはそれですごいよ!?」


フローラルは、たしかに!と顔を上げた。

「じゃあ、フッフーン!」


「な、なんだそれっ。」


「あははは…。」

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