06. 綺麗に、フラグ回収。
1日遅れました。すみません!!
「しょうがない、それはおまえにやる。」
ゲヴァルトは倒れ込んだまま話す。
「え?必勝の証、エルドルをくれるの?」
マヨーナは少し嬉しそうだ。
「ぁあ、まぁただ、ひとつおまえらにお願いしたいことがある。」
フローラルは少しイヤな予感がしていた。
「な、なに?」
「俺には、『ジーク』って言う弟がいてな。おまえらと同い年なんだ。」
「ほぉ。」
「ジークがなぁ、うまく学校生活を送れているか不安で。」
「はぁ。」
「だから、おまえら、ジークと一緒にいてやってくれないか。」
「このダンジョン実習が終わってからでいい。」
珍しく真剣な顔をするゲヴァルト。
「へぇー。どうする、マヨーナ。」
「うん、私は良いよ。」
「んー。じゃあ、良いんじゃない。」
ゲヴァルトは起き上がり、頭を下げた。
「ああ、ありがとう。弟をよろしく頼んだ。」
「俺は急ぎたいが、少しここで休む。おまえらは急いだほうがいいんじゃないか?」
と、またその場で寝転ぶゲヴァルト。
「ん、そうだね。行こう、マヨーナ。」
「うん!」
2人はまたさらに奥へと進んでいった。
「この道、ほんとに何もないね。」
マヨーナは少し不思議に思っている。
「なにが?」
「え、だって敵とかトラップとかいないじゃん。」
フローラルも不思議に思う。
「あ、たしかに…もうそろそろトラップとか出てき…」
『カチャ』
「あ、なんか、踏んじゃった」何をしているフローラル!!
床が急に開いた。トラップだ。
「いぃやぁぁぁー!!!」
「ぁああ、こぉれぇがぁフラグ回収ってやつかあぁ!!」
「なぁにぃやってるのもう!!!」
マヨーナは怒っている。
「ごめぇぇーん!!筋肉痛でトラップ探知できなかっーったんだよおぉー!」
フローラルも涙流しながら落下中。
「ってぇ、これいつまでつづくのっ!?」
「わ、わからんっ!!」
すると、石のように硬そうなとても小さいコウモリの群れが襲ってくる。
「な、なにこれ!?」
「小型魔獣、『クライン』だねっ!ここは私に任せてっ。」
フローラルは落ちながら、魔法を繰り出す。
「『瞬刻滅光』っ!!」
瞬く間に光の斬撃がコウモリを切り裂いた。
「ナァイスッ!」
マヨーナは落ちながら、ガッツポーズ。
「よし!ってグハっ!」
やっと地面についたようだ。
マヨーナは足を痛めながら言う。
「痛ててて…。ここどこ?!」
フローラルは服の汚れを叩いている。
「だいぶ深くまで落ちてしまったな。大丈夫かな。」
「着地する瞬間に空気を固めて衝撃を吸収したけど…。」
「それでも痛かったね…。」
「はぁ、もうそろそろ飛行魔法とかも見つかってもおかしくないんだけどな。」
フローラルは少し残念そうな顔をする。
「今みたいにならないためにも、欲しいよね…。」
マヨーナも同情。
「さて、一応、道は続いているけど…。」
フローラルは上を見上げる。
「登って戻るのは無理だし、進みしかないね。」
2人はその道を突き進むことにした。
「そういや、フローラのさっきの技、強すぎない!?」
「え、ぁ、いやぁ、たまたま魔導書がその魔法が書かれてて、いやぁ、強いよねー。」
うまく(?)誤魔化すフローラル。
マヨーナは怪しげに思いながらも、普通に返事を返した。
「ふーん?筋肉痛でも、そんなに強いって、いいなぁー。」
(あっぶねぇ…。あの時、落ちながらだったから、そんなこと考えてられなかったんだよな…。)
少し不安そうな顔をするマヨーナ。
「ってなんか、さっきよりも、不気味だね。」
「そうだね。なにか起こってもおかしくない。気をつけてね。」
『キュルルッ』
「ん?なんだ今の音は。」
「なんだろうね。ってあれ!見て!!」
マヨーナは目を輝かせ言う。
フローラルもさっきの異様な音は忘れて、
「うわぁ!金銀財宝!宝箱だ!」
この通り。彼女らの視線の先には金銀財宝。
そう2人が宝箱に目がいってしまったその時。
『ギュルルルゥ、ギャルルル!』
「ぇ、やっぱり、変な音しない?」
そう2人が振り返ると…。
『キュルルルゥゥ!!』
「ま、魔獣だぁぁぁぁ!!!!」




