38. 登場
すみませんっ!投稿し忘れてました!
「でも、ゼクトもフローラも大事な友達だ。」
「だから、ごめん。フローラ。俺もどうしたらいいか分かんなくて…。」
「……。」
フローラルは黙り込む。
レッシェルはどうすればいいのか悩み焦っている。
(もうすぐ来ちゃうよ…!)
「だから…。ごめん。」
ジークは顔を上げる。
「俺は、約束を果たす…!!」
その顔は覚悟を決めたということが十分に伝わってくる。
「なんとしてでも、止めろって言われたからな。」
フローラルは、顔をしかめる。
すると、フローラルは少し上を見る。
「…!」
(あの魔力量。ただもんじゃない…。まさか…!)
「フローラが、そうなら、いいぜ。やってやるぜっ。」
ジークはそう言って杖を構える。
「…。」
フローラルは少し手を顎に当てて考え込む。
そして、早口で言う。
「いや、いい。分かった諦めるよっ。」
ジークは驚く。
「…!?」
(どうしてだ!?いや…その方がありがたいんだが…。)
レッシェルも、
「えぇ!?せ、先輩?どうしちゃったんですか!?」
「と、とりあえず、早く上へ戻ろうっ。」
「お、おう。」
2人とも困惑したまま、階段を登りその場を去っていく。
「は、はい!」
すると、階段で誰かとすれ違う。
フローラルは驚き、思わず二度見した。
(今のは、予定ではレッシェルが話しかけるはずだった職員!?)
(あの職員だったのか…!?)
過ぎ去っていく、その職員の方を振り返る。
フローラルの瞳には鍵を持ちマスクをつけたその職員は大きなオーラを放っていた。
「ん?フローラ、どうしたんだ?」
ジークたちはフローラルの様子を不思議の思う。
「い、いいや。なんでもない。」
そうして、一階へと戻って行った。
そして、地下一階ではさっきの職員が閉架書庫を開けながら、誰かと通話している。
「さっきすれ違いました。彼女ですね?」
その声は、確かに男だが、比較的高い声だった。
「そうだ、彼女が白き魔人。」
スマホから漏れ出る声は、聞き覚えがあるような、とても低く逞しい声だった。
「…。」
「そいつは、手強いぞ。なんと言っても、−7が負けたのだからな。」
「彼は、舐めプをしていたので御座いましょう。僕はそのようにはいきません。」
「…まぁ頑張りたまえ、−6。他の監視官のためにもな。」
その−6という名の男が閉架書庫に入り、ある本を手に取る。
「……もちのろんで御座います。0様──。」
「この僕が守って見せますっ。」
彼が持つ本には「魔法記伝」と刻まれている。
「魔法の起源を。」
その頃フローラルは、
(危ねえ。あの魔力量は絶対あれだ。)
少し焦り気味だった。
(魔法秘密部隊、)
フローラルは汗を垂れ流す。
(第六監視官の登場だ。)
そして、フローラルはレッシェルと本棚から本を手に取り、立ち読みをしていた。
「……。」
(なんで、秘密魔法部隊がここにいるんだ?しかもなんで、職員に変装して…。)
「…先輩。」
レッシェルが話しかける。
(まさか!)
「魔法記伝No.−3を守るために…!」
「えぇ?先輩?どういうこ…」
「まさか、魔法記伝No.-3を守るために…!」
「いや、でもなんでここにあるって分かった?」
「私と同じ方法で調べた…?いや、それはあり得るのか?」
「待って。ってことは、私がフローラだって気付いてる可能性もある…」
「襲われる?」
「いや、それなら逆に取り返すチャンスか?」
「でも他のみんなを巻き込んだら…」
「レーラ先生もいないし…」
「どうする?誰かに話す?いや、でもー…」
フローラルはぶつぶつと、考えていることを声に出てしまっている。
「えぇ!?先輩!?どうしちゃったんですか!?」




