29. 校外学習に向けて。
先週の金曜日投稿できなくてすみませんでした!
ここは魔法歴史研究部。
先輩フローラルと後輩レッシェルの作戦会議が始まっていた。
フローラルは、タブレットで調べながら話す。
「まず、No.−3がある場所は、神代市立図書館の閉架書庫。」
「この図書館は日本でも結構有名な建物だね。」
「ここには、多くの歴史的な書物があるとされている。」
「もちろん、一般の人は立ち入り禁止。」
「もちろん許可は取れないだろうし…。」
「ここの部屋に、裏口はない。地下水道からならいけるっぽいけど…。」
そう言って、フローラルはレッシェルの方を見る。
「流石に、やめときましょ!!先輩!!!」
「まぁそうだよね。犯罪者にはなりたくないしね。」
「先輩。まず聞きますけど、校外学習の時に、作戦実行ですよね?」
「うん。その方が楽だしね。リスクあるけど。」
「じゃあ、まず校外学習の時の行程を確認しないとです!」
「あ、確かに、まずこの図書館に何時に訪れるかだね。」
「あと、自由行動なのかどうかとかも。」
「校外学習は、3日後ですよね。何日か前に班とかしたし…。」
「うん。でもまだ詳細は聞いてなかったな。もうそろそろ、そこらへんについても、先生から言われるだろうけど、」
「一応、早く知っておきたいから、明日にでも聞いてみよう。」
レッシェルは胸を張って言う。
「了解しました。じゃ、私が聞いてみます!」
「お、じゃあよろしく!」
「もし、自由行動だったら、まだ楽だね。」
「閉架書庫はもちろん鍵がかかってる。」
「その鍵はスタッフ意外立ち入り禁止の部屋の金庫にある。」
「え!?金庫!?それ、いけるんですか?!」
「そうなんだよねぇ。金庫の暗証番号とかわかんないし、」
「仮に分かったとしても、どうやってバレずに開けるか…。」
「思ったんですけど、それって、もう犯罪者ですよね…。」
2人は少し黙り込んで、悩んでいた。
「うぅーん…。」
「あ!そうだ!」
頭の中の電球が光るかのように、レッシェルは思いつく。
「ん?何か思いついた?」
「こうすれば良いんですよ!」
レッシェルはフローラルの耳元で囁く。
「ゴニョゴニョゴニョゴニョ…。」
フローラルも「おぉ…!」っと表情が変わる。
「そうしよう!それが一番良い!」
「その方法なら怪しまれないし、犯罪にならない!」
レッシェルは顔を明るくする。
「はぁ…!」
「でしょでしょ?!」
「うん。良かったレッシェルがいてくれて。」
「えへへ!」
そうやって、2人が楽しく作戦を練っているところ。
それを部室の外の廊下でその様子をこっそり見ていた人がいた。
「…なるほどな…。」
それから、校外学習の日まで。
2人は、毎日のように話し合っていた。
「もうすぐ、校外学習だね!」
マヨーナはワクワクしていそうな表情で、言う。
「そうだね!私もめちゃワクワクしてるんだよね!」
そんななか、この場にいたジークは黙り込んでいた。
「……。」
フローラルとマヨーナは不思議に思う。
「ん?ジークは楽しみじゃないの?」
マヨーナは聞く。
ジークは「はっ!」っとした。
考え込んでいたようだった。
「え?あ?そうだな!とっても楽しみだ!」
マヨーナは笑顔で言う。
「そうだよね!」
フローラルはジークを見つめる。
「……。」
『ピコン!』とフローラルのスマホの通知が鳴る。
フローラルはスマホを見る。
レッシェルからメッセージが来ていた。
『先輩!図書館は自由行動ですって!』
「おっ…けぇいっと!」
そう言って、フローラルはスマホに『OK!』と打ち込んで送信した。
マヨーナは聞く。
「誰から?」
「え?ぁ、部活の後輩からだよ。」
「へぇ!そういえばフローラ、最近ずっと部活行ってるよね。」
「あぁあ、そうそう、ジーク!魔法歴史研究部にフローラ入ってるんだってっ!」
「……。」
反応なし。
ジークは黙って、ボーッとしている。
マヨーナはおかしく思う。
「ジーク…?あれ?もしかして、知ってた?」
「えぇ?ぁあ。ごめんごめん。そ、そうなんだな!」
「…ジーク。さっきから変だよ?なんか悩んでるなら言ってね?」
「ぁ、あぁ。もちろん。」
(怪しい。なんかあるな…!)
そう思いながら、フローラルは最後に『これで作戦は予定通り実行できるね。』とレッシェルに送り、スマホをカバンに入れた。




