28. 魔法記伝の謎
2人が部室の入り口を潜り抜けると、そこはまるで物置のような、書類がたくさんある研究室。
そして、意外と狭い。まぁ、しょうがない。
なぜなら、部員は2人だけだから。
先生方はこの部活を廃部しようとして、フローラルは全力で止めて、今に至るそうだ。
「んで!先輩!どんな成果ですか!?」
「ちょっと、待ってねぇ…。」
フローラルは自分のカバンの中を探す。
「あったあった!これこれ。」
「あ!それってたしか…。えぇとぉ…。」
「魔法記伝No.0と−1!」
「それそれ!ぉお!盗み!頑張ったんですね!」
「しぃーっ。あまり、大声で言わないでっ。ほら、これ見て。」
「ぉっおー!なんか文字がズラーって並んでるぅ!」
「そこじゃないよ!ほら、一文字だけ光ってるでしょ?」
「え?どこどこ!見えないよ?」
フローラルは不思議に思い、指を指す。
「え?ほら、至る所の『地』が光ってるでしょ?」
「ぇえ?フローラ先輩?幻覚でも見えてるんじゃないですか?」
「いや、逆に私がおかしいのか?!」
フローラルは少し戸惑う。
(どういうことだ?私にしか見えないってこと?)
(いや、分からない。レッシェルが見えない方がおかしいのか?)
(それも分からないな。そういや、マヨーナには、言っただけで見せてなかったしな。)
そうフローラルは少し汗を流し、考え込んでいた。
「おーい!フローラ先輩?」
「ぁあ?ごめんごめん!」
「もしかしたら、なんかあるのかもね。」
「まぁ、とにかく、この光ってる文字を並べると『地球』。」
「ほうほう!つまりなんか、『地球』が鍵になってるんじゃないですか?」
「そうかもしれないけど、この魔法記伝はまだまだ続くから。」
「じゃあ、じゃあ!この単語繋げていったら文章になるってことかな?」
「そうだと思う。難しいことは考えずに、魔法記伝の収集をした方が効率的だね。」
「まぁでも、No.−2はどこにある?って話だけど…。」
レッシェルがカバンから本を取り出す。
「そこで、私の手に入れた資料!」
フローラルは嬉しそうに聞く。
「え!?まさか…?」
レッシェルは笑顔で答える。
「そう。私、魔法記伝No.−2ゲットしたんです!」
「先輩なら絶対喜ぶと思って取っといたんですよ!」
「ぇ!どこで見つけたの?!」
「1年生のダンジョン見学の報酬で!」
「おー!やるじゃん。」
「で!何が光ってるか見てください!」
そう言って、フローラルはレッシェルの魔法記伝を開ける。
すると、『原初の地』という言葉が光っていた。
「原初の地…。」
「げんしょのち?1文字だけじゃないんですか?」
「私もそう思った。」
「でも、これを見た感じそうじゃないみたい。」
「繋げると、地球の原初の地…。おそらく魔法が生まれた場所のところだろうね。」
レッシェルは目を輝かせて言う。
「なんか、それっぽくなってきましたね…!!」
「そうだね。でもこれだけじゃまだ、謎が解けてない情報のままだ。」
「たしかにぃ。次のNo.−3はどこにあるんだろう!」
「ぁ、でも、もし他の人に取られたら、面倒になりそうですね…。」
「そう。それが問題だったんだけど、」
「わかったんですか!?どこにあるか?」
「うん。場所はなんと神代市。」
レッシェルは驚いた。
「え?!それってもしかして…。」
「そう。もうすぐやってくる校外学習で行く場所なんだよっ。」
「マジか…!それって私たち1年生も行くやつですよね?!」
「うん。もともとワクワクしてたけど、またさらに楽しみになってきた…!!」
「よぉしぃ!先輩と協力して、No.−3を手に入れるぞ!」
「よし。そのためにはまず、作戦会議だ。」
そうして、先輩フローラルと後輩レッシェルの作戦会議が始まった。
もうすぐ、「校外学習編」開幕します!




