23. フローラルの筆記試験
そうして、やってきた試験当日…。
「ぉ、おわった…。」
絶望的な表情で死にかけているフローラル。
「で、でもちゃんとテスト勉強してきたじゃん。」
「そうだそうだ。俺もなんか巻き込まれてぇ…。」
ジークはため息をつく。
「キツかったなぁ…。教えんの。」
「魔法薬学、そんなむずいのかねぇ…。」
ジークも目の下のクマがひどく、疲れている。
「と、に、か、く!ちゃんと自分の力信じないと!!」
「一時間目は数学だよっ。ちゃんと準備してきたかい?」
「席ついて!」
レーラは解答用紙と問題用紙を持ってやってくる。
そして、配っていく。
「はぁはぁはぁ…。」
緊張や不安やたくさんの感情が込み上げてくるフローラル。
「ほんと、今までどうやって過ごし抜いてきたんだよ…。」
マヨーナもある意味疲れていそうだ。
「試験は50分間!解答用紙は裏面もあるからね。では、初め!」
そうして、フローラルの絶望的な時間に幕を開けた。
フローラルはシャーペンを握りしめ、必死になりながら、取り組んでいく。
(はぁ…連立方程式とか時間かかりすぎるんだよ…。)
(まぁ、まだ今のところ順調……!?)
(なんだっけ、この問題。)
フローラルは汗を流す。
(あ、確かマヨーナがあの時言ってた…!!)
フローラルは思い出していく。
テスト勉強をしていた休日のこと。
「なんだこの問題?超難題だぁ!」
フローラルは嘆く。
マヨーナは「どれどれ?」とフローラルの解いている問題文を読む。
「ぁあ。こういう問題は、代入するんだよ。」
「代入?」
「そう。その座標の分かっている数を式に代入する。」
「そうすれば、求まるから。」
(きっとこれだ!代入!!)
(代入してっと…!)
(あ、出てきた!!)
「これで、テストを終わる!鉛筆置いて!」
「1番の後ろの人、回収していって〜。」
レーラは終わりの合図を出す。
「ふぇぁー!なんとかいけた!!」
フローラルは伸びをする。
マヨーナはそれを聞いて嬉しそうにする。
「ほ、ほんと!?ちゃんと前やったこと覚えてたの?」
「ん?まぁね!フッフーン!」
「すごいじゃん!その調子で頑張っていこう!」
「おう!」
「次!国語!」
(筆者の主張とかどうでも良いんだよ…。)
「次、社会〜」
(縄文時代って、魔法ない生活とかキツそうだな…。)
「次は英語!」
(私は海外に行く予定ないから!)
「はい家庭科〜。」
(健康的な食事取れてたらそれで良いでしょ!)
テスト2日目…。
「技術!!」
(ひぇ、こんなん魔法あったら一発なことをなんでわざわざ…。)
「音楽でぇすぅ!」
(音痴だから、音楽は嫌いだっての!)
「魔法史よぉ!」
(はいキターっ。)
「次、魔法科学ぅ!」
(ぅ、魔法に理屈なんて…まぁ必要か。)
「はい魔法薬学。」
(あれ?これジークから教えてもらった問題だ!!)
(えとぉ、どうやって解くんだっけ?)
こうしてようやく、魔法実技以外の科目が終了した。
フローラルは魂が抜けたかのように座ったまま上を向いている。
「くぅーっ…!」
残りのテストは魔法実技。
今日は3人で帰っていた。
「はぁあぁああ…。」
フローラルは疲れ果てていた。
「あとは、結果を待つのみ…だね。」
マヨーナも少し心配しているようだ。
「ぁー、しかし疲れたなぁ。家帰ったら即寝だなぁ。」
ジークは欠伸をする。
「赤点以外だったら、もう何点でも良い。神様…。」
フローラルは天を仰ぐ。
「ま、夏休みちゃんと遊びてぇもんなぁー。」
「あとは、願うのみ!でもあるね…。」
「ていうか…。」
「忘れがちだけど、実技残ってるからね?」
マヨーナはそう2人に言う。
「「あ。」」
そうして、筆記の試験に幕を下ろした。




