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20. 魔導解析

「『天操空嵐(てんそうくうらん)』!」


この建物のなかで嵐が起こる!


「っ!強い!!!」


フローラルもこの竜巻に巻き込まれそうになり、少し焦る。


「どうだ、これが私の力だぁ!」


建物の中にあった、瓦礫(がれき)がフローラルを攻撃する。


バスケットゴールが落ちてくる。

脆い壁が破壊され、大きく破損する。

もうめちゃくちゃだ。


「ぐはっ!!」


(これじゃまともに魔法が打てない!!)


(どうしようぅ!)


(どこから、レーラ本人が攻撃してくるかも分からない!)


(でも!!)


竜巻の向こう側にレーラがいる。


「ハハハッ!これでもう手も足も出ないだろう!」


そう言って竜巻のなかに突っ込み、向こう側にいるフローラルに拳を振りにかかる。


「ドリャァァァァ!!!」


フローラルは冷静に対処する。

(きた!予想通りだ。)


「ごめんだけど、勝たせてもらう。」


フローラルは近距離攻撃魔法を繰り出す。


(ここで基本攻撃魔法だと!?)


(この私が当たるわけ…)


そう思い、拳を降りかかる体制のなか、素早く軌道を切り替え、フローラルの攻撃を避けようとすると。


「そうくると思った。」


フローラルの杖もレーラが避けた方向に傾ける。


(この一瞬で私の動きに対応しただと!?)


そして、放つ。


『ドオォォォォオォンッ!!』


「グハァァァ!!!」


もろにフローラルの攻撃を喰らったレーラは流石に倒れた。


「「………!」」


でも、意識はあった。

レーラは倒れたまま嘆く。


「な、なぜだぁぁぁ!!」


「ぁ、あり得ないっ。」


「あんな、スピードでやられるなんて…!」


フローラルは答える。


「残念ながらあり得た。」


「私はあの時の授業、列の最後尾だったから先生と生徒との戦いをじっくり見れたんだ。」


「勿論、生徒50人分。」


「私も一応分析はできる。」


「だから、私はおよそ50パターンの先生の対応の仕方を分析した。」


「先生は分析が私より得意だ。」


「だから、私は量で先生に対抗した。」


「それだけだよ。」


レーラは息を切らしながら話す。


「あぁ、“それだけ”で助かったよ。」


するとレーラは立ち上がる。


「おかげで、まだ戦える。」


フローラルは驚き、慌てて体勢をとる。

(粘り強いなぁ…。)

(でも、さっきみたいに分析した成果を使えば!)


レーラは再び魔法を繰り出す。


「嵐よ、もっと強く!」


すると、さっきまで、ますます弱まっていた嵐が再び強まる。


「くっ…。視界が…!」


「そうだろ?私自身を見つけないと、いくらなんでも対応できないもんな!!」


「『嵐来乱雷(らんらいらんらい)』!!!!」


「なんだ、その言いにくい魔法は!?」


「黙って、歯食いしばった方がいいんじゃない??」


嵐が人型に変化する。

その人型の嵐が手から雷を放つ。

「いいか、フローラを狙うんだぞ!」


フローラルはどう対応するか考える。


「厄介な、魔法だな…!!」


(どっちにしろ、レーラは筋肉(パワー)の方が優れてるのはもう分かってる。)

(だから、きっと、さっきみたいにどこからか、殴ってくる!!)

(そうなると、どこからか私の隙を狙って、殴りかかってくる。)


『ピシャャァァァ!!!!』


「えぐっ…!」

フローラルは瞬時にかわす。


「まだまだ、やれ!!」


『ゴロゴロ…!!』

そうやって、雷が落ちるたびに視界が真っ白になるなか、フローラルはあらゆる方向から来る様々な攻撃から守り、避けている。


(もう、そろそろ限界…!)

(早くこいよ…!!)


「ハッハー!」

ものすごい勢いで、フローラルの目の前へとやってくる。

そして、満面の笑みで、でもどこか負の感情があるような表情で拳を振りかざしてくる。


「はっ!」

フローラルは新たな魔法を繰り出す。


「『魔導解析』。」


迅速だったレーラの拳が一瞬にしてフローラルが手で受け止める。

フローラルは、いくつの桃色の魔素のようなものを身にまとっている。


「!?」


レーラは意味が分からなかった。

みんなも、理解できていないだろう。


「試しに使ってみたけど、すごいな。これ。」


フローラルは微笑む。


「我ながら完璧だ。」

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