19. VSフローラル
『日本魔導機関』
魔法が存在するなら、当然、それを管理・まとめる者が必要になる。
日本政府直属の魔法管理組織。
それがそう、『日本魔導機関』。
通常、JMO。
優秀な魔法使いたちによって構成され、この魔法社会の秩序を維持している。
──でも、これは表向きの話。
その裏には、決して世間に公表されてない部隊が存在する。
『魔法秘密部隊』
魔法歴史学最初のページ。
“魔法の起源”
その真実に近づく者を、排除するための組織。
第一監視官から第七監視官。
そして彼らには、−1から−7までのコードネームが存在するという噂も存在する。
そして今、フローラルはそのうちの1人、−7と対峙していた。
『ゴロゴロゴロ…!』
激しく雷が鳴るなか、2人は杖を持ち、構えている。
「「……。」」
フローラルは目を細め、魔力を込め始める。
(魔法秘密部隊。以前に盗んだ本で読んだことがある。まさか、本当に存在したとは。)
「『雷撃一掃』!!!」
「『天操空雹』っ。」
天井に開いた大きな穴から大きく大量の雹が降ってくる。
魔法で強化されているのか、自然の雹より、大きく尖っている。
「雹よ、固まれ!!」
その雹を操り、固めてフローラルの攻撃を防ぐ。
「…!痛てて。」
フローラルの頭に雹が降ってくる。
「同じ攻撃じゃ、楽しくないなぁ!!」
「雹らよ、フローラルを襲えっ」
次は、降ってくる大量の雹がまるで蜂の集団のようにフローラルに襲いかかる。
「うぅわ、集合体恐怖症だったら、この時点で負けてたっ!」
「空気よ、固まれ!!」
そうして、フローラル自身の周りを固めた空気で守る。
「ハハッ、ずっと守ってたら次の攻撃くるよっ。」
「そして、空気よ、」
「ん?」
「弾け飛べ!!!」
『ドォワアァァァ!!!』
フローラルは固めた空気に小さな爆発を起こした。
そして、さっきまでの、雹の集まりは全方向に弾け飛び、レーラにも当たる。
「ぐっ…!」
(どこかで見たことあるような…っ!)
レーラは「はっ!」と気づく。
「まさかっ。」
「そうだよ。マヨーナの魔法を真似させてもらった!」
マヨーナの魔法『封束爆寒』のように、檻で囲み、爆発するという、用途は少し違うが、同じような働きをしている。
(やっぱり、こいつ強いのか!?)
「は、次の攻撃を!」
レーラは慌てて杖を再び構える。
「もう遅いっ。」
「『瞬刻滅光』!!!」
光の斬撃が瞬く間にレーラに向かってくる。
(くっ…!防ぎようが…ないっ。)
「空気よ、固まれ!」
しかし、当然フローラルの攻撃は、雷に似たもの。物理攻撃ではないので貫通する。
『キュイーンッ!!!』
レーラの体に光の斬撃が、ぶち当たり煌めく。
そして、爆破する。
『ドオォォォオォン!!!』
「馬鹿がっ。」
レーラは自分にそう言い、土埃で視界が妨げられるなか倒れた。
「自分で、固めた空気は物理的なものしか防げないって言ってたのに。」
「…っく、今のは確かにやられたな…!」
レーラは立ち上がった。
(やっぱり体力あるなぁ、この人。)
フローラルは感心していた。
「『天操空嵐』!」
すると、この建物のなかで嵐が起こる!
「っ!強い!!!」
フローラルも少し焦る。
「どうだ、これが私の力だぁ!」
建物の中にあった、瓦礫がフローラルを攻撃する。
「ぐはっ!!」
バスケットゴールが落ちてくる。
脆い壁が破壊され、大きく破損する。
もうめちゃくちゃだ。
(これじゃまともに魔法が打てない!!)
(どうする!私!!!)




