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18. 魔法の闇

フローラルはグラウンドへ向かい、外へ出ようとする。


『ザザザザザァーッ』


フローラルが下足ロッカーから出ると、突然雨が降り出した。

それも大雨だ。


「こりゃー、どうするんだろう。今日は中止かな。」


背後からレーラがやってくる。


「いいや、体育館でする。」


「あっ、」フローラルはレーラに気づく。


「ははっ、まぁ、緊張するなってっ。ついてこいっ。」


「はぁっ!」(授業のときとは様子が違う!)

フローラルは警戒する。


レーラはとても険しい顔しながら微笑んでいる。


(おまえ、フローラは俺がここで潰してみせるっ。)

(この日本魔導機関、第七監視官がっ。)



そして、レーラにていてきて、やってきたのは、


「え、ここって体育館じゃなくて。」


「そう、」


「旧体育館じゃん!!?」


そう、もう使われなくなった本校から少し離れている旧体育館。


「確か、魔法の練習もできるようにって、新しく強化されて、建てられたんだっけ。」


レーラは『立ち入り禁止区域』の金属の網の扉を飛び越える。

「そう、もともと、ここ魔法北私立中学校は、普通の私立中学校だったからねぇ。」


「ちゃんと、この学校のこと把握してるっ…。」

「それにしても、なんかやけに遠いなぁって思ったらまさか、こことは。」


フローラルも「よっこいしょっ。」と飛び越える。


レーラはツッコむ。

「いや、普通中学2年生ならもっと早く気づくでしょ。」


(本当にこいつ強いのか分からなくなってきた…。)


そしてこのボロボロの建物の中に入る。

「はぁ…、まぁ良い、かかってこい。今回は私が3分間タイマーするから。」


フローラルは真剣に、集中する。

「分かりました。じゃスタート。」


『ピッ』


「そんなはじめ方でいいの?時間カツカツだぞ?」


フローラルは突っ立っている。


「大丈夫。」


そして以前作った魔鋼石の杖をレーラに向ける。


「ふふっ…ははははっ!!君、やっぱり、おもしr」


『ドオオオォォォォオオンッ!!!』


フローラルの杖の先から紫に輝く光線が一瞬にして放たれ、雷のように直進。


そして、レーラの肩をかすり、服が一部だけ破れる。


「『雷撃一掃らいげきいっそう』。」


レーラは状況を受け止め切れていない。


(は、早すぎる…!)


(分析する暇もなかったっ!)


(気づいたのは攻撃が私の肩をかすってからだっ。)


「今一体なにが…!?」


「初めて使ったね。『!』マーク。」


フローラル。メタ発言は私だけの特権だからやめて。


「私の杖は魔鋼石できてるからね。魔鋼石で作った杖は魔法を繰り出す速さが少し早くなるんだ。」


「ま、もうこれで終わりでしょ。成績加点だね。やった!」


「……!」

レーラは俯いて拳を握りしめる。


「ん?」

フローラルは警戒している。


「…まだ終わってないぞ……。」


「本番はここからだっ。」


レーラは杖を出し構える。


「やっぱ、そうなると思った。」


フローラルも再び体制をとる。


「『天操空雷てんそうくうらい』!!!」


『ゴロゴロゴロ…!』


すると、レーラが繰り出した魔法によって雨だった空模様に雷が加わる。


「天気を操る魔法か。まさかこの大雨も…?」


「そうだよ、君を倒すために人気ひとけのない場所に行くために雨を降らせたんだぁ!」


「雷よ、落ちろっ。」

そう言い、杖をフローラルの方へ向ける。


『ピッシャァ!ドオォォオォンッ!!』


雷は旧体育館の天井の破れた穴から直下してき、天井はさらに大きく穴がく。


フローラルは即座に反応し、対応しようとする。


「空気よ固まれ…。」


が、固めた空気を貫通してきた。


フローラルはもろに喰らう。

「うっ!!!」


「確かに、魔法で繰り出す雷は、自然の雷より少し遅い。」

「だからといって、防げるというわけじゃないっ。」

「授業で習わなかったか?その魔法は物体しかほぼ防げないと!!」


フローラルは片膝を地面につけ、しゃがんでいる。

「…っく。」


雷が激しく鳴るなか、レーラは完全に悪い顔し、語り出す。


「はっはっはっ。」


「私はね、君のような魔法の闇を暴こうとする奴を片付ける役目があってさ。」


「…やっぱ…り、そうか。でも、それには語弊があるね。」


「私は魔法の“闇”を暴こうとしてるんじゃない。」

「“魔法”をもっと知ろうとしてるんだ。」


「…はぁ。大体こういうやつは、話が通じないやつが多い…。」


フローラルは立ち上がる。

天井の破れた隙間から雨が漏れ降る。


「だから、今回は本気で」


レーラは構える。


「いかせてもらうよ。」


フローラルは「ふっ。」と笑う。


「勿論、受けて立つ。」


そうして、2人のガチバトルが今ここで始まる。

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