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大魔法使いフローラルの遅刻記録。  作者: 炭酸水。
中学2年生 第一学期 学校生活編
2/12

01.「遅刻しない魔法」が欲しい。

早速、1話投稿しました!

『!!!ジリリリリリリリンッ!!!』


「ふぇ?」


時計を見ると時間はなんと、8時10分。8時20分までに学校に入らないと遅刻する。登校時間は徒歩12分。


「や、やべ!寝坊だ!遅刻するぅ!!アラームの時間ズレてた!!!」

「食パン三枚とバナナ3本食べないとなのに!!」


飛び起きて、真っ直ぐキッチンに向かう。

食パンを袋から取り出し、オーブントースターにパンを入れながら言う。


「昨日、夜中に泥棒して、そのまま本に夢中になってしまって…早く帰るべきだった〜。」

「しかもあの記伝、偽物だったし。でも、なんか文章の“地”だけ光ってたよな。なんなんだろう。」


そう、寝坊したこの女の子はフローラル。そう、あの大魔法使いの、だ。

まさか、学生だと思わなかっただろう。

彼女は、たった14歳で大魔法使いへと上り詰めたのだ。


と、気づいたら、彼女はもうすでに完食し終わっている。


「制服よ、カモン!!」


彼女の目の前に、全て綺麗に畳まれた状態の制服が浮いてやってくる。


気づいている人もいるだろう。そう、この世界は魔法を使うとき、だいたいそのまま言葉にするだけで発動することができる。しかし、魔力消費量が激しい魔法などは杖が必要になってくる。


フローラルが玄関に向かい、外に出る。


「足よ、スピードアップだ。」


彼女は今までにないほどの速さで通学路を駆け抜けていく。

通りすがる人たちは


「なんか、一瞬学生が見えたような…ま、気のせいか」


と、まぁこんな調子だ。

この世界は謎に都合が良い。まぁ、悪い時もあるが。


「ん、あ!ありゃ、先生、門を閉めようとしてるな!!」

千里眼の魔法で見ているようだ。


学校が見えてきた。

フローラルが通う学校、魔法北私立中学校は、より魔法を高めていきたい人たちが入る希望者のみの学校である。中学校とはいえ、子供からお年寄りまで通うことができる。そうしないと、定員割れするからだと言われている。が、この学校は数学や国語など、普通の科目もあるため、年齢による不公平が起きないためにも、学年分けをしていて、(ひと)学年 1クラスとなっている。話していくと、難しすぎて混乱するので、説明はまた別の機会に。


『キーンコーン


「とりゃぁー!」と滑り込みセーフ…?


カーンコーンー』



「残念だが、遅刻だ。」と先生。

おっと!間に合っていなかったようだ!!!


「そぉんなぁ!」


大魔法使いであることを知らない先生はびくともしない。知らんぷり。


フローラルはこっそりひとりごと。


「涙よ、瞳を満たせっ」


「そぉこぉをどぉうぅにぃかあ!」

「そこをどうにか!ソコヲドウニカ!ソコヲドウニカ! ソコヲドウニカ! ソコヲドウニカ!」涙で満たされた目で、何度も言う!!

「ねえ、お願い!」フローラルはこれで、トドメを刺した気分。


先生は…


「だめだ!遅刻は遅刻だぁ!」怒鳴った。逆効果だ。


「ちぇっ、無理か。」またこっそり、ひとりごと。


「ん?なにか言ったか?」


(だめだ。次こそ、こ◯される。)


「ななななにもっ?」


先生が近づいてくる。


(お、おわった…。いっそ、闇に葬る魔法使うしか…!?)


先生は目を丸くして言う。


「おまえ、いつまで涙流してるんだ?」


「…え?」


「ぁ、もしかして、キツく言いすぎたか?」


「え、」(そうだった!『涙よ、やめ。』って言わないと涙が止まらない!でも、今言えないな…)

「あぁ、えーっと、だ、大丈夫でぇーす!!」とそのまま、校舎に向かって走って行った。


「お、おい!」と、先ほど闇に葬られかけた先生。

「やっぱ、強く言いすぎたかな…次からは優しめに言おう。」


まぁ、ある意味効果があったのかも知れない。


1話から遅刻するフローラル。

この先、ちょっと心配だ。


つづく。

次回の投稿はまだ決まっておりませんが、気長に待ってくれたらと思います。

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