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第五話『ここはジャングル読めないハングル』

 さて。さてさてさて。一体何が起こったか。

 非常に雑なお話しだ。

 僕は心の底からそう思った。カメラとかを探したりした。何かのテレビ番組に巻き込まれたのかと思ったんだ。

 でも、ここまで素人相手に強引に撮影したら次に会うときは法廷ですねってなもんだ。

 まず、何から話そうか。いや、何から説明してもらいたいか。僕にもいまいち理解はできてない。

 


 第一に、僕は空港に関する怪談が本当かどうか検証する旅2008夏に参加したわけである。

 第二に、それは我がクラスほぼ全員が集まって行われるビッグイベントだったってこと。

 第三に、僕遅刻。待っていてくれたのは大好きな大好きな井筒さん(僕の圧倒的片思い)。

 第四に、空港に着いたら警察がグルリと集まってる。超びっくり。

 第五に、井筒さん(コスプレとかされたら死ぬ)の機転?で空港に侵入。

 第六に、見つかりそうなので隠れたら銃声。なんか、マシンガンとかっぽい音。おいおい。

 第七に、頭強打。今も怖くて触れない。血が出てたらいやだから。そして…


 今。ここは、ジャングルです。ええ。ジャングル。

 クールだと思う?

 安心して。これでも目覚めてから2時間1分は経過してる。そして、今の今まで2時間いっぱいいっぱい使って大パニックになってたから。

 そりゃあもう大パニックだよ。叫ぶは暴れるわほっぺをつねるわ…もう何がなんだかしっちゃかめっちゃか。

 でも、どれだけ暴れても…どれだけパニックになってもどれだけ夢である事を祈っても悲しいぐらいにここは…ジャングルなわけですよ。

 右を向いても左を向いても茂ってますから。完全に茂ってますから。

 とりあえず、いまだに若干夢でないかしらと思ってる僕。いやー、こればっかりはねぇぇ。

 もう、変な音とかもガンガン聞こえてますますから。なんかもう、猛獣ですか?猛獣ですか?これは、猛獣ですか?

 あんたらに、想像できるか?

 気が付けばジャングルにいるって気持ちが。いや、ここはもっと妥協するよ。気が付いたもくそもなくジャングルに来た事あるか?

 すごいぞ。湿気。

 すごいぞ。虫。

 すごいぞ。変な音。

 常に何か音がしている。

 昔なにかの本かテレビでよんだけど…ジャングルで迷ったら動いたらダメらしい。

 この場合自分が迷ってるのかどうかってところに迷う。

 もちろん、相当人生に迷ってる感はいなめない。

 ガサガサ、ゴソゴソ。そんな音が聞こえる度にビクビクする。

 ふと考えると…僕は確かに井筒さん(何気に動き速かった)と一緒にでっかい鉄の箱みたいなのに入ったはずだ。そして頭を打って…。ここに。うむ。肝心な部分が全く見えてこない。

 一体…なぜ…?ん?井筒さん?

 


 うおおおおおおおおおおおおお!

 僕は気付いた。なんてこった。今まで何故気付かなかった。何故!何故!

 井筒さんがいないじゃないか!

 これは大変なことだ!

 僕はとにかく焦る。そこらへんを走り回る。もちろん、あまり遠くにいかないようにしながら。わきまえながら、走り回る。



 僕のことなんてどうでもいい!どうしたらよいんだ!

 僕だけジャングルに転送されたのか!?

 いやいやいやいや。

 転送て。

 どうなってるんだ。っていうか、どうしたらいいんだ。

 不安でならない。大好きな女の子もおそらくジャングルに連れてこられたんだろう。連れてこられた?誰に?ええい!そんなこと言ってる場合じゃない!

 とにかく…これは…、やばいぞ。井筒さんは、おっとりしてる。それなのにこんなとこに来たら…死ぬかもしれない。いや、空港ではおっとりしながら脅威の行動だったが…。

 


 とにかく、迷っていてもしかたない。どうする?ここは、とにかく闇雲に移動してみるか!?

 危険か!?危険もくそもない!井筒さんがどこかで泣いているかもしれないんだぞ!

 ここは…俺に…人生最大の選択肢が…キターーーーーーーーーーーーーー!

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