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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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90 エルフの里

「おはよーユウキ」

「おはよう。よく眠れたか?」

「うん。ユウキの匂いのおかげかなぁ」


朝から恥ずかしい事を言うなぁ。

昨夜少し酔ってたせいか抱きしめて寝るという暴挙に出てしまった。

…いや無理矢理とかじゃないしな。

それ以上の事はしてないしな。


「さ、さて。ゼノンももう起きてるかな」

「んーー。もう行くのー?もうちょっと2人でゴロゴロするのもありだと思うんだけどなぁ」


それは俺もそうしてたいんだけどな。


「今日は世界樹の森に行くからな。また落ち着いたらゆっくりしような」

「んー。約束だよー?」

「わかったわかった」


ハルをなだめて部屋を出る。外に出るとゼノンが既にいた。


「おう。早かったな。もっとゆっくりしてくるかと思ったぞ」

「私はゆっくりしたかったんだけどねー」


「世界樹の森へ出発するんだろ?ここからはどれくらいかかるんだ?」

「そうだな。森までは1時間ほどかな」


結構近いな。

そういえば土の精霊はどの辺にいるのか…。


「アクア。土の精霊の居場所はわかるか?」

アクアは精霊の場所を感知して教えられると言っていたからな。聞いてみる。


「そうですね…。森の中…これはやはりエルフの里にいるようですね」

「となると、やはりエルフとの接触があるか…。ジュリアさんはもういるのかな?」


「まぁ行ってみればわかるんじゃない?」

「そうだな。ゼノン出発しようか」

「おう。じゃあ行くか。こっちだ」


ゼノンを先頭に世界樹の森へ出発する。

さて。エルフとの邂逅はどうなるかな。


〜〜〜


小一時間で森の入口へ着く。

道中の魔物は…昨日に続きハルとアクアで一掃した。

魔石も溜まったなぁ。どこかで換金するべきか。

ってお金に困ってはいないんだけどな。


「…森の様子は特におかしい所は無さそうだな。よし入るぞ」


森の中へ入り進んでいく。


「なんだろう…不思議な感じがするよ?」

ハルが森に入った所で反応する。

ハルの感覚だと魔力関係か…。

剣に手をかけ辺りを警戒する。


「あ、ユウキごめん。不思議な感じするけど嫌な感じではないの。むしろ安心すると言うか…」

「敵意は無いか。なんだろうな?この森には何かあるのかな?」


「エルフが住んでいるだけあって魔力濃度は高い森だけどな。特に何かあるって聞いたことはねーな。むしろ精霊の方が何か知ってるんじゃないか?」


俺たちの会話にゼノンが反応する。


「そうですね。世界樹の存在のせいではないですかね?世界樹は女神の写し身ですから」

「それも禁忌なのじゃがのぅ…」


おや。アクアが爆弾を投下したようだ。

女神の写し身…?


「その女神ってのは、ハルのこないだの力と関係してる女神なのか?」


女神の光だったか。


「そうですね。魔力とも闘気とも違う闇を払うあの力。ここに世界樹を植えた女神は闇を払う存在と言われていましたから」


「そもそも世界樹って何なんだ?」

「この世界の負の感情を吸い成長する木ですね。この木のお陰でこの辺りの魔物は弱体化してます。生きとし生けるもの達にとってはプラスになる存在ですね」


「普通の人々が知りえない事を簡単に答えないで欲しいのぅ」

マリクさんが困った顔をしてるな。

理から外れるってすげぇな。


「マリク様大丈夫ですよ。私だって今いる人以外に話す気なんてないですよ。それにハル様がここで何かを感じるのはあの女神の光と関係してる可能性は高いでしょう?」

「まぁそれはそうじゃのぅ。しかし、そうだとしたらハルちゃんは女神の化身かもしれんのか。…うーん。そうするとなぁ」


マリクさんが考え込む。


「何か気になることでもあるのか?」

「いや、そうなるとな、ユウキ殿は魔王の因子、ハルちゃんは女神の化身。ここまで真逆と言うのはのぅ」


まぁそれを言うなら【世界を滅ぼすモノ】と【世界を破滅から救う者】でそもそもスタートから真逆なんだよな。

俺個人としては今更感あるな。


「大丈夫だよ!何があっても私は私。ユウキはユウキだよ。魔王とか女神とか関係ないよ!」

「まぁそうだな。でもここで女神の力のこともわかるならそれに越したことはないな」


「ま、とりあえず土の精霊だろ?この森は特に魔物も出ないしサクッと行こうぜ」


そうしてエルフの里へ進んで、しばらく歩くいて行くと、門らしきものが見えてきた。

門の前にはエルフが2人。

となるとここがエルフの里か。


「止まれ。何者だ?エルフの里へ何の用だ?」

門番に声をかけられる。


かなりの警戒を感じるが、

問答無用で襲われたりはしないんだな。


「この地に土の精霊が来ているはずだ。俺達は土の精霊に用があってきた。エルフに害を及ぼすつもりはない」

「土の精霊様か…。何の用で来ているんだ?」


「契約ですよ。私達と同じように」

「ほっほっほ。そうじゃよ。我らがこの者たちを保証しよう。他にも必要であればシルフとイフリートも呼ぼうかのぅ?」


アクアとマリクさんが答えてくれる。


「…貴方方は!大精霊様と水の精霊様!…失礼致しました。既に精霊様がお認めになられているのであれば問題ございません」


おー。精霊凄いな。


「ですが、里へ入るのはお待ちください」

「なぜですか?」


門番からかかったストップにアクアが反応する。


「そちらの方から感じられる魔力が…少々。精霊の加護の元ここまで来られてるので、問題は無いと思うのですが…」


俺の方を見て門番が言う。

あー。俺の魔力ね。禍々しい魔力ってマリクさんからも言われてたもんな。


「むー!ユウキは悪い人じゃないよ!」

ハルが怒り出す。


「その通りだ。問題ないよ。私も保証しよう」


里の中から深紅の髪の女性が出てくる。


「ジュリアさん!」


「こんなに早く合流するとは思わなかったな。…シン、カイ。長老の許可も貰っている。彼らを里の中へ案内させてもらうぞ」


「「はっ!」」


「さて行こうか」


ジュリアさんに案内されて里の中へ入る。


…エルフの里って正直ワクワクしてる俺がいる。


気づけば90話到達です。

書き始めた頃は100話まで書けるかなぁ。100話ぐらいで終われるかなと思ってましたが…

全然まだ終わりませんね(笑)


ゴールデンウィーク明けに軽症ではあるのですが肺炎になりまして…。1日2回の更新ができておらずすみません。少しずつ回復しておりますので、ある程度ストックが出来ましたら2話更新に戻そうと考えています。


今後とも俺がラスボス?をよろしくお願いします。

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