↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がラスボス?  作者: いぬちく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
86/143

82 心の中

アクアの声が聞こえたと思ったら意識が一瞬遠くなり、次の瞬間穏やかな青色をした世界にいた。


ここは…?


(私とユウキ様の意識だけが存在している精神世界です。つまりユウキ様の心の中ですね)


青い髪の少女アクアが現れる。

なるほど。


(はい。まずは私がユウキ様に精霊石お渡しした理由は…あのミナトという男に闇に染められた為です)


闇に染められたのが原因…?


(はい。あの男は魔王の魂を使い私を闇に染めました。ハル様の力にて助けて頂きましたが、私の中に魔王の因子が残っているのを感じていました)


魔王の因子…。


(ユウキ様に精霊石をお渡ししたのは、魔王の因子によって繋がりが深くなるのでは無いかと思いまして。予想通りでしたね。そしてユウキ様だけにお話したいことがあります)


俺にだけ?それでこの状態ってことか。


(はい。魔王の因子を介してあの男の記憶、感情を知りました。そして今ユウキ様の事も…)


ミナトの事がわかったのか。

そして俺の?俺は何かあるのか?


(順を追ってお話しますね。まずはあの男…ミナトについて…)

〜〜

アクアから聞いたミナトの事はこうだ。

100年ほど前に他の世界から召喚された。

同じ時期に別の世界から召喚されていたマナカという女性と当時冒険者になりたてだったゼノンと3人で旅を始めた。

ミナトの役割は【錬成者】

マナカの役割は【探求者】

2人とも何をどうすれば達成できるのかわからなかったが、元の世界に未練は無かったためこちらの世界で生きていくつもりだった。


その中でミナトとマナカは恋仲になった。


しかし、5年ほど経った頃、ある素材を採取しに行った竜の住まう山にて、マナカが命を落としてしまう。


ミナトはそこからマナカを生き返らせる術を探し始める。

しかし、死んだ人間を甦らせる術などある訳もなくこの世界に絶望。

その時魔王の魂を錬成する術を知り、そこから長い年月をかけて錬成し、今に至る。


ミナトの目的は絶望したこの世界を滅ぼすこと。

異世界に召喚する形を作った神を殺すこと。


と言うことだった。


(こちらがミナトから読み取れたものです。そしてユウキ様貴方の事も…)


俺の事?俺の役割の事か?俺は滅ぼすつもりはないぞ?むしろ…


(はい。それはもう伝わってきています。そうではなく、ユウキ様も恐らく知らない事…そして知る権利がある事…)


知る権利がある自分の知らない自分のこと?


(はい。しかし、知ることでユウキ様は辛い思いをする可能性もあります。このような言い方をしておいて申し訳ないのですが、聞くか聞かないかの判断はユウキ様にお任せします)


…魔王の魂に触れた事でわかったってことは魔王の因子が絡んでるものだな?


(…はい。その通りです。そしてユウキ様の役割の事です)


わかった。話してくれ。どんな話でもアクアを恨むことはないと約束する。


(わかりました。ではまずユウキ様は…)

〜〜

アクアが話してくれた俺の知らない俺の事。

まず俺はこの世界に召喚される対象ではなかった。


1つの世界から1人のルールから外れていたのは俺の方だった。

その為召喚される時に役割を本来は持っていなかった。召喚される際に【世界を滅ぼすモノ】…ようはアイツだな。アイツが俺に目をつけ入り込む。


本来召喚されないはずだった俺が召喚された理由。

アイツが目をつけることができた理由。

それが魔王の因子を俺が持っていたから。


なぜ異世界の魔王の因子を俺が持っていたのかは分からない。ただそれを持っていたことで、ハルが召喚される際に一緒に召喚される事になり、空っぽの器状態だった俺にアイツが入り込む事になった。


(これが魔王の因子の繋がりで私に伝わってきているユウキ様の事です)


なるほどな。


(ユウキ様…大丈夫ですか?)


ん?あぁ問題ない。落ち込んだりとかないよ。

ハルだけ目の前で召喚されて居なくなるより、理由やその後がどうであれこっちに来れて良かったからな。

しかしそうなると…アイツって何なんだ?


(【世界を滅ぼすモノ】の事ですね。それは私にもわからないのです)


俺の役割として存在する前から、この世界にいる、意志を持った力?役割?存在?なんなんだろうな。


(もしかしたらですが、精霊王様ならご存知かもしれません)


でも大精霊のマリクさんも1000年会ってないって…。


(はい。ですが、いらっしゃる場所はご存知のハズです。と言うより精霊であれば感じられます。もちろん私も)


あ。そうなのか?知らないような感じをしていたのは理由があるのか。


(はい。大精霊様と言えど精霊の禁忌には触れられませんから…)


それを俺に話して良かったのか?


(私は1度闇堕ちしておりますので)

そう言ってアクアが笑う。ずっと無表情だったからちょっとドキッとした。


(フフフ。ドキッとしてますね?ハル様から私に乗り換えますか?)


あ、そうか今考えたこと伝わっちゃうのか。

いやいや精霊と人だよ?


(あら?別に無いことではありませんよ?エルフの祖先は人と精霊の子と言われてますし。まぁ正しくは卵が先か鶏が先かの話になっちゃいますけど)


え!そうなのか!?


(まぁこれも禁忌なんですけどね。私は1度闇に堕ちて救って頂きましたので理から外れ、ルールの外にいるようです。この世界に来ることになったユウキ様と同じ…ですかね?)


はぐれ者同士って事か…

まぁこの先よろしく頼む。何かあったら召喚すればいいか?


(召喚して頂かなくとも今後ご一緒させてもらいます。本来精霊は自分の居場所から動かず、召喚される事で力の一部をお貸しするのですが、私はその理も外れましたので。ユウキ様のお傍に居させて頂きますね)


そうか。まぁ仲間になってくれるならありがたいよ。

なんか最後の部分引っかかるけど…。


(ふふふ。そんな事ないですよ。では戻りましょうか)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。