表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がラスボス?  作者: いぬちく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
84/123

80 ハル


〜〜〜ハルサイド〜〜〜


皆で話をした後宿屋に戻ってきて休むことになった。

もう今はベッドの中。

エルバに来てから起こったこと考えてたら寝れないんだよね…。


まぁユウキを説得して同じベッドで寝ることにしたせいかも?一緒のベッドだと私もドキドキしてるんだよ?その分安心して寝ちゃう時は寝ちゃうけど…。


今日はユウキが先に寝ちゃった。

寝顔眺めながら、ユウキの事をかんがえてたの。


ユウキが魔王の因子ってやつを持ってるって知った。


この世界において、魔王って悪い存在で、

世界を滅ぼそうとする存在らしい。


すごい昔に、人、エルフ、精霊が協力して封印したんだって。その時の封印しきれなかった一部をユウキが持ってるんだって。


ユウキ…魔王になっちゃうのかな。


でも、あのミナトって人が魔王の魂を持ってるって言ってた。錬成したとかなんとか。

それがどういう物なのか分からないけど、

あの人も魔王なんだとしたら、

きっと悪い魔王はあの人で…ユウキは…良い魔王のハズだよね。


良い魔王なら一緒に仲良くしても良いよね?

倒す必要なんてないよね?

今のユウキは人ともエルフとも精霊とも仲良くしてるんだから。


でも、魔王の事もルーナさんやジュリアさんは知ってた。私は知らなかった。意地悪された訳じゃない事は分かってる。きっと心配かけたくなかったんだってわかってる。


だけどね。やっぱり私に頼ってはもらえないのかな?ってちょっと寂しい気持ちになるよ。


こっちの世界に来てユウキとずっと一緒に過ごして、ユウキのことをずっと見てるおかげか、最近ユウキが何かを隠してるのがわかる気がする。


昨日もそばに居るよって言ってくれた。あの時も何かを隠してる感じがした。

一瞬だけど寂しそうな目をしてた。


魔王の因子の事は話をしてくれた上で他にもきっと何か隠してることがあるのかなって。


隠し事……つまり、

…本当は一緒にいれないってこと?


この世界に来た時に与えられた、

私の役割(ジョブ)は世界を破滅から救う者。

世界を救ったら元の世界に戻れる。


…ユウキの役割(ジョブ)は聞いてない。

1度話してくれようとしてたけど聞けなかった。

自分でも理由は分かんないけど、それを聞いたら一緒に居れない気がした。


もしかしたら、私が役割を果たしてもユウキは役割を果たせないって事なのかな?

だから一緒に帰れないってことなのかな?


最初からユウキは私の事を元の世界に帰すって言ってた。私は一緒にって言ってもユウキは『帰す』って言い方をする。


元の世界に帰りたいかって言われたら…それは帰りたいよ?お母さん達にも会いたいし、友達だっている。


けどね。


ユウキが居ない世界に戻るなんてイヤだ。


初めてユウキに会った時から私の幸せはユウキといることなんだよ。って言ったら重い女だって思われちゃうかな?


ラキアの街でユウキから指輪をもらった。

あの時ユウキは私の事を1番特別だって言ってくれた。

嬉しかった。ほんっとうに嬉しかった。

夢を見てるんじゃないかなって思ったよ。


でも好きだって言って貰えなかったし、好きだって伝えられなかった。

せめて私も1番特別に想ってる事を伝えたくて、お揃いの指輪をユウキにもつけてもらった。

初めてのペアリングなんだって。ユウキの方が大人だからそういう経験もあるんだろうなって思ってたから…嬉しかった。


でもユウキから改めて、

元の世界に戻るまでお互い1番特別な人って関係で居ようって言われた。

『好き』って言葉を口にしないようにしようって。

それもう言ってるのと変わらないじゃんって思ったけどね。


今、私にとっては、元の世界に帰ることが一番の目的だからって。


そうだね。わかったよ。って返事はしたよ。


でもね。


私にとっては元の世界に戻ることよりもユウキと一緒に居ることが一番なんだよ?


大好きなユウキと一緒にいられるならこの世界でだって、生きていけるんだよ?


…ユウキは違うのかな。私の考えがお子様なのかな?


もし私の予想通り一緒に帰れないのなら、

ユウキがそれを知ってて私を帰らせようとしてるなら…

ユウキは私と一緒にいたくないの?って考えちゃうよ。

ううん。きっとそうじゃないことはわかってる。

ユウキは優しいから。私を元の世界に帰らせる事だけを考えてくれてるんだよね。


だから1つ決めた事があるの。


水の精霊と、土の精霊と契約したら魔王を封印した力が使えるんだって。

そして今私が使えるようになった力…なんだか分からない力。

女神の光ってやつかもしれないらしい。


そして私の役割(ジョブ)は世界を破滅から救う者。

これまでもユウキの力が暴走するのを助けたよね。


4精霊の力。女神の光。救う者の力。

私はこの力を使ってユウキを助けるの。

魔王の因子だろうと、ユウキがどんな役割(ジョブ)を持っていようとも…


必ず助けるの。

それでユウキの役割も達成させる。

私が元の世界に帰るなら、ユウキも一緒。


どんな結末が待っていたとしても私が望むのはユウキと一緒に居ることだけ。


この世界でも、元の世界でも、もうユウキが居ない世界なんて考えられないから。


神様が私に役割(ジョブ)を与えたなら…

救う世界にユウキも入れてください。

私の世界で1番好きな人を救わせてください。

その為なら私はなんでもできるから。



さぁ。明日からもまた頑張らなきゃ。

ユウキの隣に居れるように…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ