表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がラスボス?  作者: いぬちく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
80/123

76 覚醒?

ハルから発せられた光にその場の全員が包まれる。


「これは…!」

光が収まる。俺達の前に小さい青い髪の少女が倒れていた。

「アクア!無事か!」

マリクさんがその少女の元へ飛ぶ。

この子がアクア…水の精霊の本来の姿か。


「ユウキ…大丈夫?」

「あぁハル。ごめんまた助けられちゃったな」


「…なんだ?今の光は、闇を打ち払ったとでと言うのか…?」

少し離れた所でミナトが驚愕の表情を浮かべている。


「マリクさん!アクアは?」

「大丈夫じゃ。今の光は…」

どうやらアクアも無事のようだ。

俺も意識が落ちかけたが問題ない。

ハルの光は…以前暴走した俺を助けてくれたのと同じ…いやその時よりも…


「なんなんだ!その娘は!今の光は!…ボクの計画を台無しにしてくれたな………そうか…まずはお前からどうにかしないといけないと言うことか…」

ミナトが激高し魔力を高め始める。


「何をするつもりだ!ハルには指1本触れさせない!」

ハルの前に立ち塞がり声を上げる。


「僕の計画の邪魔をするものは…殺す!…【錬成】来たれスケルトンども!」

ミナトの言葉共に地面からスケルトンが現れる。


「またスケルトンかよ!芸が無いな!」

「ふん。そんな軽口叩いていられるかな?」


地面から現れたスケルトンは前回と同じく漆黒のもの。大きさは以前のように大きくなく人のサイズ。

しかし今回は一体では無かった。


「な!この数は…」

「君達には質より量で攻めた方が良さそうだからね。あぁ。と言っても性能は前回より上だよ?」


現れた漆黒スケルトンはざっと40体ほど。

コイツらはどっちだ?魔法効かないやつか?物理効かないやつか?


「ユウキ…。多いね…」

「あぁ。ハル…俺が守る!って言いたい所だけど、今さっき助けられたばかりだからな…二人で乗り切るぞ!」

「うん!…そういえばユウキのその剣は?」


言われて自分の剣を見る。

あれ?これは?

先程行った闘魔融合の際に漆黒に染まった後、ハルの力で収まったと思ったが…

刃の部分のみ未だ漆黒のままになっていた。


「ユウキ?それ大丈夫?」

ハルが心配そうに聞いてくる。

さっきのような身体の重さも無ければ、消耗も感じない。

「あぁ。なんでかわからないけど、問題は無さそうだ。これならあのスケルトンも切れる!」

「無理はダメだからね?なんか私も…なんかできそう」

「なんか?」

「うん!上手く言えないけど…やってみる!」

そう言ってハルが手をスケルトンに向けてかざす。


「…えいっ!!」

ハルの左手から放たれた光がスケルトンを複数体貫く。

「…なんか出来た!」

なんかって何なんでしょうね…。

本当にうちの子は可愛いだけじゃなく凄いんだから…。


「なんだそれは!コイツらは魔法無効なんだぞ!」

ミナトが声を荒らげる。


「そうかよ!うちのハルを舐めんなよ!!」

俺も負けられないな!

漆黒の刃を手に近くのスケルトンを切り捨てる。

よし!思った通りこの漆黒の刃なら切れる!


そのまま続けて切捨てていく。

「マリクさん!アクアと共にハルの近くへ!」

「わかっておる!…ハルちゃん守りは任せなさい。その光で攻撃するのじゃ!」

「わかったよ!…えいっ!えーい!」


ハルが放つ光で次々とスケルトンが倒れていく。

え?強すぎん?俺いらなくないこれ?

なら…俺は…。

スケルトンをハルに任せミナトに向かって走る!


「何故!その力を留めて平気でいられる!?魔王の因子に呑まれていない?」

「さぁな!なんの事かもよくわからんが、うちの姫のおかげだろうな!最高の女なんだよ!」


ミナトに向けて漆黒の刃を振るう。

残念ながら直撃はさせられず、ミナトの黒いローブを切り裂くだけだった。


「くっ!調子に乗るなよ?」

ミナトがそう言いローブを脱ぎ捨てる。

次の瞬間ミナトから漆黒の力が吹き出る。


「…これは!?」

「お前の力と同じさ。破滅させる力。僕も魔王の魂を持つのだからね!」

そう言いミナトの纏う漆黒のオーラが棘のようになり俺に迫る。


迫る棘は5本。

数が多くないか!?


慌てて剣を振るい棘を切り落とす。

ん?簡単に切れるぞ?


「大したことないな。同じ力って言うからヒヤッとしたじゃないか」

「何故だ!同質の力をそこまで簡単に…まさか貴様の方が格が上だとでも…」


その時後方から光が飛んでくる。


「ぐぅっ!!」


光はミナトの左肩を貫いた。


「ユウキ!こっち終わったよ!無事!?」

後ろを伺うとハルがこちらに来ていた。

終わったってあのスケルトン全部倒したのね。


「大丈夫だ!ハルこそ大丈夫か?消耗してないか?」

「大丈夫!元気いっぱいだよ!」


満面の笑みでハルが答える。

…戦闘中だってのにその笑顔は…最高だ!


「何なんだよ。お前。闇を払ったり、闇を貫いたり!!……まさかお前!まさか!」

ミナトが激高し更に魔力を高める。


「ハル…。迫る闇は俺が切り払う。ミナト本体は任せるぞ」

「うん!ユウキが無理しないならそれでいいよ!」


迫る棘を次々に切り払う。

何か戦闘前より身体がどんどん軽くなってきてるような…。力が溢れると言うか…


その隙にハルがミナト本体を狙う。

流石に簡単には喰らってくれないがミナトの全身を掠めてダメージを与えていく。

…しかしアイツ血とか出ないのか。


「くっ!くそぉ!」

そう言いミナトが大きく後方へ下がる。

「…次だ…次に会ったら絶対殺す!!」

「…キャラが変わってんぞ?何度来たところで俺達は負けない!」

「返り討ちだよ!」


「…覚えていろ!!」

ミナトの足元に魔法陣が浮かびそのまま姿を消す。


残されたのは俺達とアクア、スケルトンの残骸だけだ。

「終わったか…」

「…うん。あ!街の皆は?」


振り返ると街の門からマチスさんが走ってくるのが見えた。

「お前らー!無事かー!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ