7 秘密の特訓
「では、こちらの部屋をお使い下さいませ。明日お目覚めになられましたら先程のお部屋まで来て頂ければ私おりますので。」
「わかった。ありがとう。」
「お食事などもその時にご用意させて頂きますので。」
「至れり尽くせりだな。なんか不安になってきたぞ?」
「それは…。正直にお伝えしますと、お2人は…なんと言いますか変わっておられると言いますか…」
おっと。いきなりどうしたこの大神官は。
「変わってると言うと?見た目がおかしいのか?」
「いえ。召喚された方々は大体、何でこんな所に!家に帰らせてくれ!ふざけんな!…となることが大半でして。」
「あぁ。なるほど。確かに俺達はそういったことが全く無かったか。」
「はい。なので本来の流れとだいぶ違ったのです。大半の流れですと、まず落ち着いて頂くのに時間をかけまして、そこからお食事。1晩ゆっくりして頂き、ご納得頂けたら水晶の件と言った感じでして。」
そうやって聞くとめちゃくちゃすっ飛ばしていきなり水晶。そしてあの役割が現れる…と。
確かに変わってるな。
「何故お2人はそこまで…落ち着いていると言いますか、取り乱されないのかが、正直不思議と言いますか。」
「んー。何でだろうな。俺の場合元の世界へ帰りたい理由ってのが…」
チラッとハルを見る。
あ。もう寝てる。寝顔可愛いなぁ。初めて見た。
「なるほど。理解しました。戻りたい理由がご一緒にいらっしゃるからですね。」
「…まぁそう言うことだな。ハルはわからんが。明日起きたらパニック…って事も有り得るんじゃないか?」
「その時はゆっくり休んで頂き受け入れて頂きたいと…思いますが何となく大丈夫では無いかと感じております。」
「そうか?」
この大神官には何か感じる所があるって事か。
「お2人でいらっしゃるからですね」
なんだよ。そのニマニマした笑顔は…。
大神官らしくないぞ。
「何を言いたいかよくわからんが、ハルは…グッスリだな。ルーナさんちょっと相談したいことがある。」
ハルが寝てるならちょうど良い。
起きてるとまた1人は嫌だと言われかねないからな。
「力のコントロールの件、先に俺だけ練習できないか?」
「構いませんが。何故でしょうか?」
「あの黒い力をコントロールするのにハルに見せたくないなと思ってな。隠し通すなら…な。」
ハルに隠し事するのはなんか嫌だけど、嫌われたり離れたりされるのはもっと嫌だからなぁ。
と考えてると…
「それにつきましては…確かにそうかもしれませんね。では少しだけ練習致しましょうか。」
「ハルが起きないといいが。まぁ寝たら起きないって言ってたし大丈夫だろう。さっきの部屋か?」
「別の場所になります。ご案内致しますね。コチラです。」
ルーナさんと二人で部屋から出る。
…ハルゆっくり寝ててな。




