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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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71 港町エルバ

翌朝目を覚ますとハルは俺の背中にくっついたままだった。

何だかんだ一緒に寝るの慣れてきたな。

俺も寝付き普段よりいいかも……。

とりあえずハルを起こさないようにゆっくり動いてベッドから降りる。


「……んー。……ユウキ?」

はい。起きました。失敗です。

「悪い。起こしちゃったな。起こさないようにゆっくり起きたんだが」

「んーーーっとぉ。ん?ユウキの体温感じなくなったから起きたんだよー?」

ハルが伸びをしながら言ってくる。

つまりなんだ?起こさないで俺だけ起きるのは不可能ってことか?


「ハルも起きるか?」

「うんー。起きるー」


二人でベッドから降りて…腕輪に収納した。

これどうなんだろうね?神殿にこのベッドあるんでしょ?

それから朝食を済ませ…


「さて。出発だな。ここからは魔物が変わるみたいだから気を引き締めて行こう!」

「はーい!」

エルバへ向かって出発した。


道中魔物は思ったより苦戦しなかった。

と言うかハルの広範囲の魔法を先に放つ事で魔法しか効かない魔物は倒れ、残った魔物を俺が倒すってだけの作業になってしまった。


魔石も結構貯まったな。

金に困ってる訳じゃないけど、1度換金するかな。

んでハルと街でデートでもしようかな。

……精霊探すにも情報は必要だからな。


という俺の考えをハルに伝えると…

「する!デートする!…ふへへ楽しみぃ」

めっちゃ食いつき良かったです。

エルバ着いたら、まずはギルドで換金して、街のオススメスポット聞かなきゃねとか話をしてたらエルバ到着しました。


ハルと会話してるとほんと時間経つの早いのよね。

「喋ってるとあっという間だねぇ」

ハルも同じこと感じてくれていたようです。



エルバの街へ入った。

「んー。潮の香りするねー!地元思い出すなぁ…」

「そーか。ハルの地元は海近いんだっけか」

「そーだよー。実家は海まで歩いて3分だったよー」


…そうすると、この港町だとハルには辛い感じになっちゃうかな?元の世界思い出しちゃって……。


「海近いならお魚料理あるかなー?ユウキ!早く色々回ろうよー!……まずはギルドだっけ?あ、でも宿も取らなきゃだね!」

……ぜっんぜんそんな感じはありませんでした。

あれ?俺が気を使いすぎてる??


「あ!ユウキあそこギルドだね!…ほら行くよ!」

ハルが俺の手を取り進んでいく。


まぁ落ち込んだりしないならその方がいいか。

ギルドについて中に入る。

…受付は…空いてるな。

「すまない。魔石の買取をお願いしたいのですが」

受付の女性に話しかける。

「あ、はーい。ではギルドカードのご提示お願いしまーす」

俺とハルのギルドカードを出す。


「ユウキ様……ハル様……。あ。お二人様いらしたらギルド長に案内するよう指示がありまして。…あちらの部屋でお待ち頂けませんでしょうか?」


「…あ、わかりました。何かしましたかね?」

いきなりギルド長とって、なんかやらかしたかな?と考えるも…。

「あ、いえ!そういう事ではなく、恐らくタリスのギルド長から何かご連絡があったんだと思いますよ」


あー。ジュリアさん関係か。

なんだろ?まぁ悪いことでは無いだろう。


少しして扉がノックされ開けられる。

「待たせてしまってすまないね。このエルバのギルド長をしている、マチスだ」

「ユウキだ。こっちはハル。よろしく」

軽く握手して挨拶を交わす。

「到着早々で時間取らせてしまってすまないね。魔石の買取希望だったかな。それは先に進めておこう。物はどれだい?」

話長くなって時間かかるのを気にしてたのでそれはありがたいな。

「この袋の中に入っている」

「思ったより多いな……これを鑑定に。優先的にやるように指示してくれ」

そう言って一緒に来ていた職員に袋を渡した。

優先的にってそんな特別扱いしていいのかね?


「さて。君達の事をジュリアに聞いていてね。ぜひ会って話をしたかったんだよ。……英雄にね。」

「それは光栄な事……ですが、そのマチスさんが聞いてる英雄ってのは……どれですか?」


ジュリアさんが伝えたということは……


「タリスの英雄……と聞いてるが他にもあるのかね?」

おっと意外にもまともな方だった。

いや英雄扱いはこそばゆいんだけどね。


「いや、他にはないです。すみません」

「そうそう天災など起きてもらっても困るのだけれど、もし君達がエルバにいる間に何か災いが起きたら助けてもらいたくてね。挨拶しておきたかったのさ」


まぁ世界を破滅から救うのが目的だからなぁ。

災い起きたらシカトはできないよな。

「まぁそーなっては欲しくないですが、何かあったらお力になれるように努めますよ」


「ありがたい。ちなみにエルバにはどのくらいいる予定なんだい?」

「特に決めてる訳ではないですが、一応目的としては水の精霊に会うことですね。どの辺にいるかご存知でしょうか?」


ギルド長なら知ってるかな?


「水の精霊なら街の北の森の中だな。そこの湖が水の精霊の住処だ」

やはり知ってるか。これで目的地は決まったな。


「他に知りたいことはあるかね?」

「このエルバのオススメスポットとか知りたいです!」

ここまで大人しくしていたハルが食い気味に聞いてくる。

オススメスポットって……


「なるほど。……そうだな。宿はこのギルド近くにあるマンボウ亭だな。食事は海の幸を食べるなら基本どこに入ってもハズレはないと思っていいぞ。」


あ、結構ノリノリで答えてくれるのね。


「それから……デートするならショッピングはありだぞ。ここは港町だけあって色々な物が集まるんだ。後はやはり砂浜だな。だが海に近づきすぎないようにな。少ないが海の魔物も出ないわけではないからな」


デートスポットまで教えてくれるのね。

ってことは…。


「純情カップルの英雄にはこれぐらいで良いかな?」


やっぱりそれ伝わってますよね……。

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