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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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66 火の祠へ向けて

「ハルよ……。それは……お前の役割(ジョブ)の事を言ってるのか?」

ジュリアさんの問にハルが答える。

「うん!そーだよー!」

……おい。

「……あー。そのなんだ。ハル?役割(ジョブ)はそんな簡単に言わない方がいいぞ?」

「んー。わかってるよー!でも2人は仲間でしょ?」

ハルから満面の笑みで放たれたその言葉に、

ジュリアさんとゼノンが赤面する。

「……これはズルいな」

「……あぁ。ユウキはいつもこれを喰らってるのか」


どーだ。うちのお姫様の天然の可愛さは。

不意打ちでやってくんだぞこれが。


「俺の気持ちがわかったか?」


「あぁ。わかった。これは守りたくなるな」

とゼノン。

「不覚にもちょっとドキッとしてしまった」

とジュリアさん。

「みんなしてどーしたのー?」


「ハルの可愛さでやられていたが、話を戻そう。ハルよ。役割(ジョブ)の事は…本当なのか?」

「うん!本当だよ!」


「まじかよ…。それは流石にとんでもない物背負わされてるじゃねーか」

「んー?そう??」

「そう?ってお前。世界を破滅から救うとか、そもそも何をどうすれば?って話じゃねーか」


ゼノンの言うことももっともなんだよな。

これ!ってゴールは無いんだよな。

そもそも判定は誰がすんだ?


「そうだねぇ。でも大丈夫だよ!」

「何か考えがあるのか?」

「んー。私は無い。…けどユウキがいるから、きっと大丈夫!」

「え?俺??」

いきなり不意打ちで飛んできた言葉で驚く俺。

「うん!頼りにしてるよ!」

…だからその笑顔でその台詞はズルいねん。


「これは責任重大だな?頑張れよユウキ」

ゼノンに肩を叩かれる。

「…最善を尽くします」


と言うか。最善を尽くすも何もラスボスはここに居るんだよね。ラスボスが最善を尽くすって何をやねん!って話。絶対言えないけど。


「しかし、ハル。あんまり誰彼構わず言うんじゃないぞ?」

「うん。わかってるよ。ユウキが信用してるなって人だけにしてるよ」


うん。ゼノンにも言われたけど責任重大ですね。


そんな会話をしながら4人は神殿へ戻ってきた。

「おかりなさい!皆さん」

ルーナさんが迎えてくれる。


「ハル。シルフの事マリクの爺さんに伝えに行こうか。精霊石の件は話しておいた方が良い」

「うん!わかった。行こー」

ジュリアさんの誘いにハルが答え二人で歩いていく。


「俺は休むぞー。明日は火の精霊行くんだろ?」

ゼノンの言葉に驚いて思わず聞いてしまう。

「え?そっちも手伝ってくれるのか?」


「ミナトのこともあるし、ハルに仲間でしょ?って言われたしな。それに正直ハルの役割(ジョブ)聞いたら放っておけないだろ。さっき少し話したがジュリアも同じ考えみたいだぞ。まぁあいつの場合立場があるから俺のようにはいかんかもしれんがな」


……確かにな。この世界が破滅するかどうかはハルにかかっているようなものだもんな。

だけどこの先も、この2人の力を借りれるのはデカイな。


「んじゃ、また明日なー」

「ああ。また明日」


残されたのは俺とルーナさん。

「ルーナさん、シルフから言われた事なんだが…。俺の中には魂が2つあるらしい」

「恐らく例の力の存在の事でしょうか。【アイツ】でしたっけ?」


やはりルーナさんも同じ結論になるか。


「私が感じている普通と違うと言うのも恐らくそれが関係してるのではないかと思います」

「一体俺は何なんだろうなぁ。世界を滅ぼす?魔王の因子?……いっその事、そっちに進んだ方が楽か?」


「ハル様が悲しんでしまいますよ?……それに今ではないのでしょう?」


「…そうだな。すまん。変なことを言った。…改めて火の精霊の場所とかについて話したいんだが、付き合ってもらえるか?」


「そんな…付き合ってだなんて。ハル様に何て言えば……」

「…殴っていいか?」

「女性に手を挙げては行けませんよ?さて、では資料室へ行きましょうか」


本当にこの大神官いい性格してるよな。

まぁ全て知ってて力を貸してくれて、自由にさせてくれてるのだから感謝しか無いのだが。


その後二人で資料室にて火の精霊のことを再度確認した後魔王についても調べを進めた。


〜〜〜

翌朝。


「よーし。今日は火の精霊だな。ジュリア。タリスの近くに居るんだっけか?」

ゼノンの問いかけにジュリアさんが答える。

「あぁ。ここからだとタリスに行く際に少しルートをずらして…地図で言うとここだな。この辺りに炎の祠と言われものがあるんだ」


「なるほどな。じゃあ向かおうか。注意することがあったら道中教えてくれ」


「わかった。と言っても特に無いな。魔物もこの辺りと大差はない」


「じゃあしゅっぱーつ!行くよ!ユウキ!」

そう言ってハルが俺の手を取る。

「ちょっと!ハル!?ゼノン達いるんだぞ??」

そう。最近手を繋いで歩くようになったが基本的には知り合いの居ない時だけだった。


「2人は仲間だからいいじゃん!……それに昨日とか私はジュリアさんといたし、ユウキはルーナさんと居たでしょ?私の中のユウキの成分が足りてないから補給なの!」


「なんだよ俺の成分って……。」


「まぁいいさ。火の祠までの道中にお前らの修行の相手になりそうな魔物はいないからな。私達で蹴散らしてやるさ」

「まぁ、世界を救う姫様のご機嫌取りも悪くねーな」


ジュリアさんとゼノンまでそんなことを言う。


「わかったよ。じゃあさっさと行こうか」

「ユウキ?さっさと行くの?なら…抱っ…」


「抱っこはしません!」


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