55 GT2
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「おー!タリスの英雄の帰還ってやつだな!」
「違うよ!お父さん!純情カップルの英雄!それか、プリンセスキャリー略してプリキャリだよ!...タリスの英雄なんてつまらない呼び方しないで!」
「...お、おう。すまねぇ。」
帰ってきてそうそう親子漫才なのか?
苦笑いになる俺。
「いや、頼むから全部やめてくれ...。そんなつもりじゃなかったんだ...。」
「ユウキそれは悪いことした人のセリフだよ?」
「ハハハ。悪い悪い!ちょっとした悪ふざけだ!許せ!」
「でもこうでもしないと2人の関...係.....が...って、おや?おやおや?おやおやおやおや!!?」
盛大にトオルさんが笑い飛ばしたあとナツキさんが俺達が手を繋いでいる事に気づく。
「しかも!その指に光るのは??」
指輪にも気づいたようだ。
「ハルちゃん...上手くいったんだね?」
「んー。7割ぐらい?まだ付き合ってはいないんだ。」
「は?...ユウキさん?ちょっと裏来てもらっていいです?」
ナツキさんがとてつもなく冷たい目になる...。
え。いや、そんなキャラだったっけ??
慌ててハルが間に入ってくる。
「ナツキちゃん!ちゃんと話すから!大丈夫だから!別にユウキが悪いわけじゃないから!」
全く。帰ってきて早々にこんな騒がしいとは...。
まぁ悪くはないな。
「で。その英雄云々ってのはなんでそーなったんだ?」
「いやお前らが出発した日かな。ジュリアが発表したんだよ。」
「ジュリアさんか。しかしどんな発表の仕方をしたらこうなるんだ?」
「たしか……魔力のダンジョンにて、Sランク相当の魔物災害が発生した。もし外まで出てきていればタリスは無事には済まなかっただろう。だが2名の勇敢な来訪者によって魔物は倒された。…だったかな?」
「それだけだと半分よ?アナタ?」
カオルさんが奥から出てくる。
「こんにちは。カオルさん。お身体は問題なさそうですか?」
「ええ。お陰様で。」
「それで半分って言うのは?」
カオルさんに質問する。
「ジュリアが先程の発表をした際に周りからどんな2人なんだ?と。なってね。その際に……純情カップルだ!ただしまだお互いの気持ちに気づいてない!周りは暖かく見守るように!って宣言してね。」
あのギルド長…。
「でもねぇ。2人も悪いのよ?そのタイミングでお姫様抱っこして走って行く姿を目撃されてるんですもの。」
「…いやまさか、そんな事になってるとは…。」
「まぁ思わねーよな?アッハッハ!」
「でも2人の関係も少しは進んだのよね?ならいいんじゃないかしら?このタリスの人達は皆2人に感謝してるから、変なからかいとかは無いはずよ。」
んー。まぁ結果タリスを助けた事は助けたし?
あのスケルトンがヤバい奴だった。ってのもわかったけども。
純情カップルの英雄って語呂悪過ぎるだろ。
「あ。そうだそうだ。ジュリアから2人が戻ったらギルドに来てくれって言われてたんだ。例のダンジョンの件で…と。」
「それは急ぎなのかな?」
「いや落ち着いたらで構わないと言っていたからな。明日以降で大丈夫だろう。今日は夕飯食うか?」
「ああ、もちろんだ!今日は何の日だ?」
正直このタリスにはトオルさんの飯があるから戻ってくると言っても過言では無い。
「今日は…本来は違うんだけどな。ハルと約束したからなぁ。」
ここでハルもこちらに来る。
「約束ー?なんだっけ…。出発の時?トオルさんと?…あ!わかった!」
「思い出した。…でどっちのがいいんだ?」
「もちろんフワトロ!!」
あ。オムライスの事か。
そう言えばラキアから帰ってきたらと約束してたな。
「じゃあ夕飯まで部屋でゆっくりしてようかな。流石に5日間歩きっぱなしだったしな。…ハルはどうする?ナツキさんと話してるか?」
少し悩む素振りを見せながら…
「うーん。ちょっとだけナツキちゃんと話していってもいいかな?」
「もちろん構わないよ。じゃあオレ部屋に戻ってるから。また後でな。」
「はーい!」
〜〜
「え。じゃあ好きって言うのはまだお互い伝えてないってこと?」
「うん。お互いが1番特別って関係なの。」
「えーーー。それでいいの?ハルちゃん?」
「…うん。ユウキが私の事を1番に想ってくれてるってわかるから。だから私を元の世界に帰らせるって。その為にも今以上の関係にならない方がいいのもわかる。」
「そーかなー?別に付き合ったって結婚したっていいじゃんって思うけどなぁ。」
「うーん。ユウキの考え方だからね。…でもちょっと気になる事はあるの。」
「どーしたの?他の女の事を見てた?」
「アハハ。違うよー。それは無いよ。…んっとね。ユウキから指輪を貰った時にね。必ず帰すって。誓ってくれたの。」
「うんうん。」
「その後帰る時は一緒だよ。って私が言ったんだけどね。その時のユウキ一瞬…なんて言うか迷ってたというか、戸惑ってたと言うか。」
「一緒に帰る気が無いって事?」
「ううん。そうじゃない…と思う。でもきっと何かあるんだと思う。ユウキの役割は私は知らないし。」
「本人問いたださないの?ハルちゃんが上目遣いで迫ればイチコロでしょ?」
「えー?そーかなー?んー。多分本当に私が聞けばユウキは教えてくれるんだと思うの。でもユウキがあえて言わないって事なら、きっと何か意味があるんだと思う。だからユウキから言ってくれるまで待ってようかなって。」
「はぁー。ハルちゃんいい女だねぇ。まぁハルちゃんがそれでいいならいいけどさー。…何かあったら言うんだよ?ユウキさんぶっ飛ばしてあげるから!」
「アハハ!うん!ありがと!ナツキちゃん大好き!」
その後夕飯の時間まで2人の会話は続いていた。
GTはガールズトークです。




