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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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54/58

50 ユウキの役割

こっそり指輪を買った翌日。

今日はハルが昨日回った店の中から欲しいものを買うとの事で2週目となった。


これ、明日はどうするの?

今日買うんだよね?明日は?


「まずはー。洋服から行ってみよー!」

「昨日見た店だな?」

「うん!この白いワンピース可愛くない?旅してる間は着れないけど、休養日とかならありかな?って。」

「まぁしばらく無理して稼がなくてもだしな。次の目的地決まるまではのんびり出来ると思うしいいんじゃないか?」

「ユウキー?私は可愛いかを聞いているのだよ?」

ジト目でハルに言われる。

あ、質問そっちがメインなのね。

おじさん読み間違えたよ。

「ごめんごめん。うん。ハルの雰囲気にピッタリだと思うよ。」

「へへへ。じゃあまずはコレ。はい。ユウキ持っててね?」

そう言ってハルがワンピースを渡してくる。

この調子で買ってくわけだね。

…もしかして全て感想聞く感じかな?

おじさんの語彙力足りるかな?


1件目で休みの日の服を8着買いました。

ハルさんに1週間は7日しかないんだよ?と言いました。

はい。当然怒られました。



続いて2軒目。

「ここは…冒険用の服装ってことかな?」

「うん。ルーナさんにもらったこの服も何着かあるし、デザイン嫌いじゃないけどいつも同じなのもねー。」

結果冒険用の服も10着買った。

...10着...。


3件目…

靴屋。

ハルは百足なのかな?人間には足は2本しかないんだよ?なんで10足も必要なのかな?

って顔してたら店員さんに「女性はそういうものなんですよ。」と諭された。

そういうもんなんだね。また1つ賢くなったよ...。


…4件目。

昨日の下着屋

ここは流石に外で待ちました。

ハルからは「試着したの見るー?」とニマニマ顔でからかわれました。

大人をからかうんじゃない!


5件目、6件目、7件目…

心を無にして。それでも笑顔で付き合いました。

世の中の彼女持ちの男性はみんなこの苦行を乗り越えてるんだろうなぁ。

でも7件目の雑貨屋でいい事を聞けた。

この街にカップル向けの展望台があると。

この街は魔法の灯りが多く灯っているので夜景が綺麗らしい。


デートと言えば夜景。

…簡単すぎると言うんじゃない。

ベタなのがいい事もあるんだ。…あるよね?……ないかな?


と心の中で葛藤してはいたが、

夕飯をちょっとオシャレなレストランで食べて夜になった。

ちなみにやはりトオルさんの飯の方が美味かった。

あの人の役割(ジョブ)は料理人じゃないのか?美味いものを作る者みたいな。

あ、そしたら元の世界戻っちゃうか。


〜〜〜

夕飯の後訪れた、ラキアの街の展望台。

通称『星誓の塔』と呼ばれているらしい。


「ユウキー?ここは?」

「夜景が綺麗らしいぞ。デートっぽくないか?」

「デートっぽい!えへへー。この服で早速デート出来て夜景とか完璧だね!」

そう。ハルは途中で買った白のワンピースに着替えていた。1番最初に買ったやつだな。


「ユウキの反応がこれが1番良かったからね!」

…1番最初で元気があっただけとは言わないでおこう…。

「ちょっと階段だけど上まで行こうか。」

「うん!上がろう!」


階段を上がり始め、ハルに手を差し出す、

「階段転ぶといけないから...はい。」

「...えへへ。うんありがと。」

ハルが手を握り返してくれる。


照れるなコレ。


階段を登り切り最上階に到着する。

屋上展望台って感じかな。


「わぁー。キレイだねー!電気ない世界だから夜景があるとは思わなかった。」

「ハル。この塔は星誓の塔って言われてるんだ。空も見てごらん?」

「空?.....おー!星空も凄い!!」

どうやら喜んでもらえたようだ。

「星誓...かぁ。ってことは何か約束をする場所なのかな?」

「あぁ。...そ、そう言うスポットみたいだな。...その...男女の.....な。」

...本当に俺はヘタレだなぁ。しかし...。

今日俺はハルに気持ち伝える為にここに来たんだ!



ポケットから小さい箱を取り出す。

手が震えてるのがわかる。...我ながら情けない。


「ハル。」

「え。...え?な、なぁに?」

突然本気のトーンになったせいか、少し戸惑ってるな。


「ハル。これを受け取って欲しいんだ。」

俺が差し出した小さい箱をハルが受け取り、開ける。

「...指輪。」

「この世界に来る前から俺はハルの事を.......特別に想ってる。1人の女性として。」


「...本当...に?」

ハルが頬を染めながら答える。


「あぁ。本当だ。」

「...ユウキ。私ユウキから、ずっと子供扱いされてると思ってた。大事にしてくれてるのはわかってたけど。」

ハルが今にも泣きそうな顔で答えてくれた。


「ごめん。誤魔化してたんだ。いや隠してたが正しいか。...こっちの世界来てからさ。守るって言っておきながら2回もハルに助けられててカッコつかないけど。もっと強くなって、ハルの役割...世界を救って...必ずハルを元の世界に帰す。この指輪に誓って..約束する。」


ハルが俯きながらこちらを見て答える。

「ううん。カッコ悪い所なんてないよ。ユウキはずっとカッコイイよ。ユウキ。私が...特別なの?...本当に?」


「あぁハルが1番だ。1番...特別だ。」


「...うん。嬉しい。私もユウキの事が...1番だよ。でも元の世界に帰すって...帰る時は一緒だよ?」


「はっきり気持ちを伝えないで、こんな言い方で、卑怯だと自分でも思うんだ。でもこの世界の役割を果たす時にちゃんとハルに気持ちを伝えさせて欲しい。もちろん帰る時は.....一緒だ。」


(嘘だ...。俺は一緒に帰れない...。)


「うん。この世界でこの先どうなるかわからないもんね。卑怯なんて思わないよ。でもわかって欲しい。私もユウキの事...1番特別に想ってるんだからね。」


「ハル...。嬉しいよ。俺はハルの事、守ってみせるよ。」

「うん。私もユウキを守る。絶対に二人で元の世界に戻ろうね。」

「.....あぁ。...そうだな。」


「それまでは...両片思いだね!」

ハルがいつも通り元気いっぱいの明るい笑顔で言う。


「お互い公認のな。でもそれ片いる?両思いでいいんじゃないのか?」

俺も苦笑しながら答える。


「んー。ちゃんと気持ち伝えあってないから...両片思いなの!」

「そーゆー事にしておいてあげるか。」

「むー。なによー!」



.....ごめんな。ハル。

俺は嘘つきだ。


一緒に元の世界に戻ることは、きっとできない。

俺の役割は【世界を滅ぼすモノ】

この世界が俺に与えた『役割』だ。


でも、ハルのことは絶対に帰してやる。

ハルを脅かす全てを、俺が滅ぼしてやる。

そうすれば、最後に残る災いは俺だけ。


俺は決めた。

ハルのラスボスになる、と。

それはこの世界が与えたものじゃない。

俺が自分で選んだ『役割』だ。


その役割を果たす時……全部、ハルに伝えよう。


ラスボスは、倒されるために存在する。


俺の全ては、ハルのハッピーエンドのために。

ようやく50話です。

ここで一区切りです。(更新は続けますし物語も続きます。)

とりあえずここを目標に書いていたので自分でもホッと一息って感じです。

この先はユウキとハルの関係も変わっていくかなと。

改めて2人の関係を楽しんでもらえると嬉しいです。


いつも見てくださる方。

本当にありがとうございます!

この話気に入ってもらえていますでしょうか( ˙-˙ )

よろしければ星1つでも頂けますと作者のヤル気が上がります!

今後とも【俺がラスボス?】をよろしくお願いします!


時間更新5月6日15時を予定しています!


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