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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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48 ラキアへ

ラキアへ出発する日の朝となった。

昨日はあのまま1日ペガサス亭でのんびり過ごした。

ハルはナツキさんとずーっと喋ってたな。

俺が部屋に戻ると着いてきちゃうので俺も食堂に居て、トオルさんカオルさんと話をしてた。


まぁほんと何も無かったな。のんびり過ごさせてもらった。元の世界であんなにゆっくりしたのは子供の頃以来ないんじゃないかな。


と、ゆっくりした俺たちは翌日ラキアへ向けて出発する。


「よし。行くかハル。」

「うん!…今回は見送り無いんだねぇ。」

確かに神殿を出る時は見送ってもらったな。

今回は街の門まで来ているが誰もいない。


「まぁ今回は買い物して戻ってくるわけだからな。旅ってよりは…旅行か。」

「そっか。そうだね!楽しみだなぁ。とりあえず途中の中継地点まで行くんだよね?」

「あぁ3箇所教えてもらったから進み方次第でどこに泊まるか決めよう。」

「ねぇねぇゆーきー。」


ハルがいつもと違うトーンで呼びかけてくる。


「どうした?変な声出して。」

「変な声って…。まぁいいや。神殿からタリスって半日で着いたじゃん?今回休まなければ1日ぐらいって話だよね?」

「あぁ。そうだな。」

「でさぁ。ルーナさんが神殿からの時、数時間で着く方法教えてくれたじゃん?」


おい。ちょっと待て。このお姫様、まさか…。


そのまさかだったようで、

ハルがこちらを向いて両手を差し出して…


「抱っこー」


マジかよ…。

「ハ、ハル?確かにそれなら1日も掛からず到着する可能性はある。けどな、途中魔物出るかもしれないだろ?」

「それは私が魔法で倒すー。抱っこー。今度してくれるって言ってた〜。」

駄々っ子か…。

「本気か?」

「うん。割と本気!それだけ早くユウキとデートしたいんだよ?ねぇねぇー。」


これまでこんなにわがまま言う事も無かったか…。

しかしどういう風の吹き回しだ?

昨日ナツキさんと何か話したのか?


「…ふぅ。わかったよ。…ではお姫様。抱っこの仕方は何がよろしいでしょうか?」

「それは…もちろん!お姫様抱っこ!!」

ですよねぇ。

まぁ闘気を使い続ける訳だから修行になると思うか。

むしろどこまで使い続けられるか気になる所でもあるな。


「じゃあ身体強化を…はっ!…よし。では失礼しますよ姫?」

「よしなにー」

めっちゃニコニコのハルを抱き抱える。

…これ理性との戦いでもあるかもな。

そしてそのまま全開で走りだす。

「おー!すごーい!思ってたより全然速ーい!」

「あんまり喋ると舌噛むぞ?」

「はーい!落ちないように掴まるねー!」

そう言って俺の首元に腕を回してくる。

おいおい。それじゃもう抱きついてるのと変わらんぞ。

「…このまま一気に行くぞー!」

動揺を悟られないようそのまま加速して走っていく。


しかしこのお姫様抱っこは失敗だった。


…後日タリスに戻ってきた際に俺は後悔する事になる。


街中の噂になっていた。



『お姫様抱っこで全力疾走して旅をするバカップルがいる』と。


〜〜〜〜

「ハァハァハァ。流石に8時間走りっぱなしは疲れたな。」

「いや8時間走れるユウキがおかしいんだよ?」

おいおい。やれと言ったのはお前だぞ?

しかも途中回復魔法で体力回復させて走り続けさせるという鬼畜を発揮してたじゃないか。

「ハァハァ…。ふぅ。しかし結果3分の1ぐらいの時間で着けたな。」

「ユウキ凄かったよ!」


まぁハルが喜んでくれるならいいか。


「帰りは普通に帰るからな?さて…ここがラキアか。」

「タリスに比べるとお店が多いね!服屋さん、雑貨屋さん、宝石店?あ、また服屋さん!」

ハルが街中を見渡しながら目を輝かせている。

確かに商店が多いな。そのせいかタリスより活気があるように感じられる。


「まずは宿からだからな?街中回るのは時間があったらな?」

「はーい!でも宿屋どこにあるのかなー?」

「トオルさんから聞いた宿屋は…あそこかな?黒猫亭。」

「クロネコの絵が可愛いね!」


トオルさんから聞いていた宿屋を見つける。

部屋が空いてるといいんだが…


黒猫亭に入り受付へいく。

幸い1部屋空いているとのこと。

またこの宿屋は和風テイストでベッドではなく布団とのこと。

絶対オーナー来訪者で日本人だろ。同じ世界では無いんだろうけど。

受付にてお金を払って鍵を受け取る。

3泊で金貨2枚。…結構良い宿だったようだ。

まぁお金はあるしな。売ってない魔石も結構貯まっている。

そういえば何も考えずに収納してるが神殿のあの部屋はどうなっているのだろう?


「ユウキー。部屋畳だ!」

「おー。ってことはこの世界にも井草があるのか。そして畳作れる来訪者がいるってことか。」

「あー。ちょっとだけ元の世界思い出すね!実家の私の部屋畳だったんだ。」

「寂しくなっちゃったか?」

「んー。そうでもないかな?今はユウキと一緒にいられるのが…楽しいから!」


そう言ってハルが満面の笑みを見せてくれる。

…ヤバいよ。その笑顔は。


「そうか。ハルにそう思って貰えるならオレも嬉しいよ。さて、一息着いたら街に出ようか。3泊あるし焦ることは無いけど…。」

「3泊だから…4日間お買い物デート!」


え。フルで買い物するの…?

まぁ今回ハルは本当に心から楽しみにしてたみたいだからな。

…行きのお姫様抱っこ走りより疲れそうだな…。

抱っこー再び。


この48話にて10万文字達成です。


時間更新予定5月5日20時予定となります。

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