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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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42 お誘い

トオルさんに地下5階で起こったことを全て話した。

「…そんなこと聞いたことないぞ。まずあのダンジョン内に扉があったなんて知らん。そして巨大スケルトン。極めつけは壁一面の魔源草。しかも魔力を最大まで蓄えた状態。地下3階4階に魔物が居なかったことも含めて異常だ。」


やはりダンジョンで起こっていることはイレギュラーだらけだったようだ。


「特にそのスケルトンだな。召喚されてからこの街まで1週間かそこらで来れるユウキの闘気を込めた剣が全く通らなかったんだろ?そんな強度のスケルトン聞いたこと無いぞ。」


「あの時は俺もそれなりにテンパってたからな。上手く込められていなかったのかもしれないぞ。」

「であったとしてもだ。ルーナさんからもらった剣は闘気が込めやすくて、武器自体の威力もそれなりのもんだ。それで傷1つつかないってのは…な。」


おぉ。この剣簡単に貰っちゃったけどそれなりの物だったのか。

今度何かお礼しに行かなきゃいかんな。


「そう言えば魔石は出なかったのか?」

「あ、出たぞ。…これだ。」

「…な。なんだこれ?こんなサイズの魔石を持つ魔物なんぞこの辺りに見た事も聞いたこともねーぞ!」

「そうなのか?」

「あぁ。せいぜい手のひらサイズのもんだ。このサイズの魔石を持つ魔物が現れたら神殿の方々に助けを求めなきゃならん。下手すりゃ街がひとつ滅ぼされてもおかしくないぞ。」


「そんなレベルの話だったのか。俺の判断の甘さがハルを危険な目に遭わせてしまった、もっと事前情報と照らし合わせて行動するべきだったな。」


「厳しい事を言うならその通りだな。この世界は元の世界と違う。1つの判断ミスが命に関わる。とは言えあのダンジョンで今までこんなことがなかったからなぁ。俺の言い方も足りなかったと思うよ。すまない。」


トオルさんが頭を下げる。


「そんな事はないよ。無理をするな、何かあれば引き返せと教えてくれたじゃないか。判断を間違えたのは俺だ。トオルさんは悪くない。」


「まぁまぁ2人とも。こうしてユウキも私も無事だったからいいじゃん!目的の物も手に入ってカオルさんも助かる!みんな無事!」

ハルが明るくそう言ってくれる。


「まぁ…そうだな。改めてカオルのこと助けてくれてありがとうな!しかしハルなんか機嫌良いな?ダンジョンで何かあったか?」


「んー。えへっ。ユウキがね私にも頼ってくれるって。この先一緒に戦おうって!」


「なるほど。まぁユウキが手も足も出なかったスケルトンを一撃だもんな。しかしハルの魔法はとてつもないな。まだ初級の2つだけなんだっけか?魔力量的に中級、上級もいけそうだけどな。」


そう。ファイヤーアローにせよファイヤーボールにせよとてつもないんだよな。

これで中級、上級を覚えたら…。

うーん。俺ももっと強くなりたい。


「まぁ今日は2人とも疲れただろう。部屋でゆっくりと休むといい。…とそうだ忘れるところだった。大事なものだ。…これが報酬だ。先に貰ってた先払い分も一緒に入れてある。もうこの先2人は宿代はいらんからな。言ってみればこのタリスにおいてペガサス亭が2人の家だ。」


そう言って小袋を渡してくる。

中身は報酬の銀貨5枚と…先払いした銀貨9枚合わせて14枚。

「でも食事代かかるだろ?銀貨1枚で何食分いける?」

「銀貨1枚で2日か3日か…。でもカオルの恩人から貰うことなんてできねーよ。」

「そーもいかない。とりあえず5枚渡しておく。足りなくなったら言ってくれ。言われなくても定期的に渡すけどな。家族みたいに思ってくれるならなおのこと受け取ってくれ。」

「…わかった。すまねーな。」


助けたいと思ってダンジョンへ行ったけどトオルさんに恩を売りつけたかったわけじゃない。

宿代だけ無料だけだってそれなりの影響あるはずだからな。それにあんなに美味い飯をタダってのも気が引けるしなぁ。


「さて部屋へ戻ろう。じゃあトオルさん、ナツキさんおやすみ。」

「あぁゆっくり休んでくれ。今日のことは一応俺からギルドに報告はしておく。流石に急いだ方が良さそうな内容だからな。」

そうか。誰か入り込んであのスケルトンに出会ったらやばいもんな。あのスケルトン復活するのかな…?

「ありがとう。」

「おやすみなさーい!」


二人で部屋へ戻り、風呂を済ませて一息つく。


「ふぅー。今日は疲れたねぇ。」

「そうだなぁ。まさか死にかけるとは思わなかったよ。ハル改めてありがとうな。」

「んふふー。どーいたしましてー!でもあのスケルトン何だったんだろうねぇ。」

「それな。トオルさんも知らない訳だしな。俺達も明日ギルドに行って話し聞いてみようか。場合によっては神殿のルーナさん達に聞いてみるのもアリかもな。出てきたばかりで戻るのもアレだけど。」

「まぁいつでも寄ってくださいねって言ってたからいいんじゃないー?それよりギルド行った後は明日何するの??」


ハルがニコニコしながら聞いてくる。

ギルドの後か…。

今日大変だったしなぁ。ハル頑張ってくれたしなぁ。


「ギルドの後は…二人でゆっくり街を回ろうか。」

「…それって、つまり?」

ハルのニコニコがニマニマに変わっていく。

これはハルはやはり…オレの勘違いじゃないと思って…いいのかな?


「…俺とデートして下さい。」

「もっちろん!…ってなんで敬語なの?」


本当だよ。なんでそこで敬語になってんだよ…。

カッコ悪いな俺…。

次回更新5月3日20時を予定しています。

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